豊崎愛生インタビュー

2009年10月26日 (月)

interview
豊崎愛生


 2009年を代表する作品となったTVアニメ『けいおん!』の主人公、平沢唯役で大ブレイクを果たした声優、豊崎愛生が自身の誕生日、10月28日に待望のファースト・ソロ・シングル“love your life”をリリース!
大の音楽好きとしても知られる豊崎さんに、今回のシングルについて、大好きな音楽について・・・いろいろお話を伺ってきました。ご自身の演じるキャラクターとファンを大切にする豊崎さんの優しさや想いがきっと届くと思います。  

丁寧に丁寧に、一人一人に届けられるように、お仕事を続けていきたい

--- 先日生まれ故郷の徳島で行われたイベントにもご出演されていましたね。いかがでしたか?

そうなんですよ。地元でのイベントに呼んでいただけたのがビックリで凄く嬉しかったですね。
今回のシングルのタイトルのきかっけにもなった両親や祖母も観に来てくれて、久しぶりに親孝行もできたかなと。 お客さんも徳島の人たちが沢山来てくれたのと、いつも東京のライヴでお見かけするお客様も沢山いらっしゃっててダブルで嬉しかったです。

あと、ステージに上がった時、(客席から)「おかえりー」って言葉を掛けてくれたことが凄く印象的で。
「あ、ただいまー」っていう言葉がするって出てきて、あ〜あったかいなー、 って思いながら喋ってたら少し時間をオーバーしてしまいましたが(笑)凄く楽しかったです。

--- 徳島の話が出たところで、小さい頃はどういったお子さんでしたか?

小さい頃…は変な子供でした(笑)
どんな子供だったかな…あの…(ハッと気がついて) 鉛筆噛んでました(笑)

(一同爆笑)

--- それは(鉛筆の)背のほうですか?

背のほうです、背のほうをガジガジ噛んでました(笑)ものすごい噛んでる子供でした。
…私が噛んでて、まわりの子が「おいしいの?」って言ってきて、「うん!」って答えて…
そしたら流行っちゃって、学校全体で「鉛筆噛むの禁止!」ってなっちゃって…私のせいで(笑)

--- どらかというと、インドア派でしたか?アウトドア派でしたか?

めっちゃくちゃインドア派でしたね。今の自分はめっちゃくちゃアウトドア派なんですけど…
小さい頃は両親もすごく忙しいし、お姉ちゃんがすごくアクティブで、基本的に留守番をしなきゃいけないポジションで…「外で皆で遊ぼう」っていうより、一人で絵本読んでたりとか、お人形と遊んでるほうが楽しくなっちゃったんですよね。

あと、昔は『泣き虫あーちゃん』ってあだ名がつけられてて。
“今日は何回泣いた”って報告を親に毎日していたくらいの泣き虫で…
で、自分の声もすごくイヤだったし、喋るのも得意じゃなかったし…暗くはないんですけど、そんな子でしたね。学校では女の子の少数グループと遊んだりする感じで。何故だか先生と仲良しな子でした。

--- 先程も話が出ましたが、豊崎さんはかなりの音楽ファンと伺っております。
具体的にどういうアーティストがお好きですか?

日本のアーティストで今よく聴いているのは、羊毛とおはな さんが好きで聴いています。
あとハンバートハンバートさんとか…そういうアコースティックで男女二人組みたいなアーティストさんが好きです。
あとは結構クラシカルなものとか…60年代・70年代の音楽が好きだったりで聴いてます。
パブロックも大好きです。DR.FEELGOODとか、SONICSとか…

--- トム・ウェイツなども愛聴されるとの事ですが。

トム・ウェイツは最初のほうのアルバムが好きで…
まだ声がそこまでガラッとしてないときの“アイス・クリーム・マン”が入ってるアルバム (デビュー・アルバムの『Closing Time』)あたりが一番好きです。

音楽を聴くのはすごく楽しくて、一番は娯楽っていうか、 自分のテンション上げたりとか、心地いい空間を作るっていうか、素直に好きだからとかなんですけど、人の人生っていうか…アーティストの個人個人の表現方法が個性的で、興味津々で聴いているところもあります。

「ありがとう」っていう気持ちを伝えるときに、私は今回のシングルみたいな歌にさせていただいたんですけど、人によってはすっごいロックで表現したり、激しくパンクだったり…全然違うのが単純にすごく面白いな、と思って聴いています。

--- 60年代・70年代の音楽が好きということで、アナログ盤を買われたりしますか?

アナログ盤のでっかいジャケってかっこいいです。
昔はCDと、紙ジャケと、アナログと・・・て本当に好きなアルバム、ローリング・ストーンズとかは買っていたりしたんですけど・・・でもレコードプレーヤーが壊れたり、いっぱいたまってきっちゃって引越しするとき大変だったんで、売っちゃたんですよ。中古屋さんに(笑)

--- ご自宅でもよく音楽を?

iTunesでいろんなプレイリストを作って・・・そのタイトルもユルいんですけど。
『ゆるゆる』とか『コーヒー』とか『8時に起きた』とか(笑)

--- 普段はCDショップでお買い物をされますか?

この中にコンビニさえ併設していれば…という勢いでウロウロと長時間居たりします(笑)
雑誌を読んで、「この人の師匠はこの人だったのか」とか、 「アコースティックだったこの人が何でこんなロックの道に?」とかいろいろ漁っていくと時間を忘れて。 ただ単にジャケットを見てるだけでも楽しくて、こう何か、グルグル…ダラダラと居ちゃいますね。

--- 映画や書籍といったソフトにもご興味はありますか? オススメの作品があれば教えてください。

あぁ、もう大好きですね(笑)。最近ではないんですけど、すっごいずっと前から大好きなのが ヴィンセント・ギャロさんの『バッファロー66』です。あと、ジム・ジャームッシュさんの、 何か、面白いっていうよりは雰囲気とかが…好きで。日常みたいなのを淡々描いてるのも観るし、 映画らしいファンタジーのも大好きだし。ティム・バートンさんの『ビッグ・フィッシュ』とか。

最近は映画あんまり観れてないんですよね〜。 あ、あとトム・ウェイツが出てたんで『コーヒー&シガレッツ』!全然意味わかんなかったんで、語れないんですけど(笑)

--- 書籍とかマンガとかだといかがでしょう?

今、カバンの中に入っているのは、恩田陸さんのショートショートみたいな『光の帝国』っていう小説が大好きで。前から読んでるんですけど、もう3周目くらい読み直しています。何か、言葉の使い方とかがキレイだなって思いながら・・・

あと、マンガだと、うーん何でも大好きなんですけど、最近『聖☆おにいさん』にハマってて(笑)
大爆笑して、久しぶりに一人でマンガ読んで笑って・・・
他に女性作家の方だと、ジョージ朝倉さんの描くマンガがすごく好きです。

---多忙な毎日かと思いますが、休日の過ごし方を教えてください。

前までは家でコーヒー飲んで、小説読んで、ほーっとするみたいな、何かボーっとしたこと言ってたんですけど・・・最近、折角東京に居るんだし、ちょっと探検しないと勿体無いと思って。ウロウロウロウロしてますね。仕事の間に時間が空いたりしたときでも、その辺で探検したり…でも結局道に迷って(笑)昨日も人に道を聞いたりして。コンビニの店員さんがすごい丁寧に、100mくらい一緒に歩いてくれました。

最近夜景を見るのが趣味で…あ、夜景かデパ地下が趣味なんですけど(笑)デパ地下マジで熱い!

そういうことをしている、か、お仕事終わった後とかに、そのまま帰っちゃうより、何かちょっとブラっと散歩して帰れたらとか・・・別に徘徊癖があるわけじゃありませんけど(笑)東京にはプライスレスで夜景を見れる場所がたくさんあることに気づいて。フラって寄れるようなビルで夜景がキレイなポイントを探すのにハマってます。

--- では、最後に。今後チャレンジしてみたいことや、豊崎さんの夢をお聞かせください。

私は自分の演じたキャラクターが大好きで、かわいくて仕方がなくなっちゃうんですけど、
その子たちが、「沢山の人に愛されて生きていけるような人になりますように」ってつけてもらった私の名前のように、沢山の人に愛されて、生き生きと、世の中に出て行ってくれれば嬉しいな、と思うので・・・
そうなっていくように、丁寧に丁寧に、一人一人に届けられるように、お仕事を続けていきたいと思います。




profile

名前:豊崎愛生(とよさきあき)
誕生日:1986年10月28日
血液型:AB型
出身地:徳島県
趣味:おえかき、アコースティックギター
特技:コーヒーを美味しくいれられます

2006年に『ケンコー全裸系水泳部 ウミショー』の蜷川あむろ役で声優デビュー。 その後『しゅごキャラ!!』シリーズのスゥ役に起用されオリジナルのキャラクターを確立した。 2009年には社会現象と化した『けいおん!』の主人公、平沢唯役で大ブレイクを果たす中、 同じ事務所である寿美菜子、高垣彩陽、戸松遥と共に、スーパーガールズユニット、Sphere(スフィア)を結成。 声優界のニュー・ヒロインとして各方面から大きな注目を集めている。