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前田日明インタビュー 〜不良達ヨ、覚醒セヨ!!〜 part3

Tuesday, August 4th 2009

前田日明インタビュー 第3弾


前田日明 (Akira Maeda)
1959年1月24日生まれ    リングス代表       ジ・アウトサイダー プロデューサー       2009年3月30日 第1回大会を開催



THE OUTSIDER 第7戦
2009/8/9(SUN)  15:00〜    ディファ有明


ジ・アウトサイダー

「ジ・アウトサイダー」は、競技制のみを追求した普通のアマチュア大会とは異なり、 日本中から「暴走族、チーマー、ギャングのリーダー、腕自慢」を集め、 いわゆる「不良」の若者に格闘技を通じた更正の道を用意し、 優秀な選手をDREAMやUFCといったメジャー団体を含めた大会にプロデュースさせることを目標にしている。
モデルとなったのは前田が北九州で見た、 「天下一武道会」という不良や街の喧嘩屋によるアマチュア大会。 「彼らの個性のぶつかり合いから、華やカリスマ性を感じた」と語る前田自身も、 かつて大阪での学生時代、路上のケンカで腕を鳴らしていた。


ずっとRCサクセションばっか聴いてたんですよ。

−前田さんの好きな音楽や、感銘を受けた映画についてのお話を伺えますか?

あー今はね、亡くなった忌野清志郎さんとかとか、RCサクセションばっかり聴いてますね。
なんかね、亡くなったときに思い出した事があったんですけど...。
23歳の頃、一年間程イギリスに居たんですけど、ずっとRCサクセションばっか聴いてたんですよ。
でね、なんで聴いていたかって言うと、イギリス遠征が決まって、成田空港に行った時に、週刊誌を読んだんです。
そうしたら、村松友視さんのエッセイがあって、
「RCサクセションていうのが凄く面白い。彼らのライブは、熱狂的なプロレスに通じるような凄さがある」って書いてあって。
で、へぇーって思って、カセットテープ買ったんだよね。でね、それをずっと聴いてたんですよ。

イギリスに着いた時には、「よォーこそ」って曲をガンガンに聴いてたんだけど。
イギリスでのデビュー戦でテレビ中継を見て、試合前に不安が過ぎった時、景気付けに聴いていました。
一度、試合も散々で、怪我までして、どうしよう...って思ってた
時は、「いい事ばかりはありゃしない」なんて聴いてて。
プロモーターに「ギャラ上げてくれ」と言った時に断られて、 「ボスしけてるぜ」っていうのとかね。
すっごいリンクしてるんですよ。

しばらくして、半年くらい経ったときに、イギリス人の彼女が出来たんですね。
いつも朝起こしてくれるんですよね。まぁ、そのときは 「モーニング・コールをよろしく」だったりね。
そういうの聴いたりしてたからね。もう一曲一曲想い出があってね、懐かしいなぁなんて思ってね。
だからねぇ、清志郎さんが癌になっていた事も知らなかったから、亡くなったと聞いてびっくりして、
いつかどこかで会えるだろうなって思ってたんで、いやーほんとに残念ですね。実際にお会いすることはなかったですからね。

過去のCDとかライブDVDとかまとめて20枚くらい買っちゃいましたよ。本も何冊も買っちゃったし。
毎日毎日聴いて、毎日毎日読んでますよ、今。


いやぁ、グラントリノはよかったですねぇ。ほんとに、久しぶりによかったなぁ。

映画で最近観たのが、グラントリノっていう映画でね、もう涙が出ましたよ。 父性愛の話でね、ホントの犠牲愛っていうのは父親の愛なんですよ。
父親の愛っていうのはね、なんかね、嫌われるとこからなんですよ。
いつもね、嫌われることを言い続けて、ずっと嫌われるんですよ。で、生きてる間はわからないんですよ。
それで、やっと親父の愛情に気付いた時は、もう仏壇の中で、写真がニコッと笑ってるんですよ。
そういうものが父親の愛情なんですよ、ね。
だから、なんていうか...本当の意味で無償の愛なんですよ。自分を犠牲にするね。

特攻隊とかは、まさに、それですね。
日本の父性愛っていうのは特攻隊と一緒になくなっちゃったね。
あのときにね、大体の日本の父性愛が特攻機と一緒に突撃しちゃってね。
それで、主人公の口の悪い会話あるじゃないですか(床屋のシーン)。

俺自身、過去の出来事を思い出したり、浮かんでくる人がいっぱいですよ。
ゴッチさんもそうでした。
ゴッチさんなんてまるっきりあのままですよ。OOOOOOとかばっか言ってて、差別発言だったり。
うわぁ、これ人種差別だ!なんて思ったよねー。

星野勘太郎さんっているじゃないですか。あの人もそんなんでしたよ。
家の父親もそうだったし。
今は、なんかちっちゃな事でね、悪口を言った言わないとかね、親愛の情で少し言っただけなのに、ヒステリックになんのよ。
金玉ついてんのかって奴いっぱいいるよね。ほんとに。
世の中全体がね、女々しいんですよ。で、ちっちゃいんですよ、なんか。ほんとに。

で、ただあの映画、多分カットされてるところがいっぱいあると思ってて、DVDのノーカット版とか出るのかなと思って楽しみにしてるんですよ。
いやぁ、グラントリノはよかったですねぇ。ほんとに、久しぶりによかったなぁ。

なんていうかねー、ハードコミュニケーションっていうんですかね!?
俺なんて、そういう事でしょっちゅうぶつかってますよ。
「お前、そういう意味で言ったんじゃないだろ?」っていう感じで、せっつかれたりしてね、なんかもうアホらしいなーって。

俺は、やんちゃしてて、たまたまスカウトされて入った社会の中で、自分なりにすったもんだして、しぶとく諦めずに、そこそこ頑張れたじゃないですか。
若い時っていうのは、なんかそういうハードコミュニケーションがあって、
付き合いにくい頑固親父ばっかりだったんだけど、今から考えたらもうみんな愛情たっぷりですよ。ほんとに。
自分の時間や生活を割いてでも、やったんですよね。
顔見りゃぁ、バカだカスだって言うし、何やっても褒めてくれないし...。
でも、歳をとってみると、「あー、愛情込めてくれてたんだなぁ」って思いますよ。
だから、格闘技の世界くらいは、そういう子たちにも、チャンスを与えられるようなシステムがあってもいいんじゃないかと思って。
で、たまたま自分プロモーターとか、そういう立場にいるんで、自分の出来る部分で、やればいいやと思いますよ。


自分たちの上の世代を否定する事から、断絶が始まったんですよ。

−なんでそういう大人が減って無関心な世の中になっていったと思いますか?

横浜にある映画館へ出かけて、その日の最終回のグラントリノを観たんだけど、グルっと見渡すと、若い人が殆んど居ないんですね。
映画が終わってエンドロールが流れて、ちょっと涙でできそうになったから、「やべぇ」と思って周りを見回したら、親父がスースーと鼻をすすってるんですよ。
普通、エンドロールが流れたら、外へ出て行くじゃないですか。誰も出て行かないんですよ。

自分たちの上の世代を否定することから、断絶が始まったんですよ。特に終戦の頃から。
そういう断絶が、一度、社会の中に入ると、連鎖的にその後にも起こるんですよね。
世代を共有するものや、仲間意識とかが、断絶によって育たなかったんですね。
マスコミも悪いですよ。もう売らんが為でしょう。
戦後の分断もおかしいしね。わけののわからない、私小説ばっかりでね。
せんずりしたら気持ちよかったみたいなね。そんなんを書いてどうすんねん!みたいな。
読んでて、感動したり希望に燃えるとか、そういうもん無いもんねぇ。
遠くを見るような話が無いんだよね。


−本日は、本当にありがとうございました。


インタビュー第1段は、こちら
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