10/7より動画メッセージ公開! 寄席対談 〜第拾幕〜
Wednesday, October 7th 2009
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古典と新作を話される時では、表情の違いを感じます。 |
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そうですね。 今回のように、寄席で古典落語をなさる大先輩の噺家さんや、一門が集まっている場所では、 それなりの主旨がありますからね。表情が違うかもしれませんね。 その時々の主旨や全体的なイメージによって、見せる顔が違いますし、 もし、同じ人間が同じ場所に集まったとしても、 高座では、その都度、湧き出てくるものが違いますから。 |
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高座でアドリブを使われますが、アドリブのネタは、日常生活で意識して拾っているんですか? |
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新作落語を作ることに関しては、イメージが漠然としているんですよね。 |
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引っかかる事を自身の中で笑いに換える、作業をなさっているんですね? |
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普通に生きていて、引っかかる事っていうのは、自分にとって面白い出来事なんですよ。 僕にしか面白くない事は、その事だけを見ると、誰とも共有できないかもしれない。 だから敢えて、「僕は、こういう事を面白いと思ったんです」っていう出来事を ストーリーにしたり、どんどん転がしていって、お客さんに提示するんですよ。 伝えるために必死になって、面白くする作業を進めていくと、 普段、何とも思っていない事でも、「コイツは、こんな事を面白いと思ってるんだ」という人が出てきて、 僕と聞き手との間に、ひとつ、世界ができるんですよね。 それは、創作する上での、ある一つの方法論で、時には、馬鹿馬鹿しい噺を作ることもありますよ。 ものすごく陰気な、一つも、笑いや救いが無いような、そういう噺も作りましたしね。 ハードな噺をする事によって、マイナス評価を受けるのも僕自身だから、それなりの覚悟もしていますしね。 色んな可能性が、ありますよ。落語には。 シンプルに、「芸」という観点から落語をみてみると、大きな拡がりがありますよ。 |
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「聞き手との世界」をつくり出す時に、気を付けているのは、どういった点でしょうか? |
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もちろん、場所は選びますよ。 極論を言うと、「楽しもうと思うなよ」って思いながら高座に立つ事もあります。 それは、「笑う事だけが、楽しみ方じゃないんだよ」という意味なんです。 濃いものを聴いた時に沈んで帰る事があっても、 それが一種の「充実感」だと考えれば、 僕自身は、それを大切にする事だってありますよ。 |
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アドリブを振る時の感覚とは、また少し違いますよね? |
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アドリブに関して言えば、やっぱり芸人は、その場でウケが欲しいんですよ。 一所でも笑って欲しいっていう時に、申し訳ないけど、アドリブを使いますよね。 逆に、お客さんとの歯車が凄く合ってて、 程よくアドリブを重ねると、さらにポッーンと跳ね上がるときもありますしね。 |
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古典と新作のどちらを演るかは、高座の前に決めていらっしゃるんですか? |
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そうですね、事前に演目を決めないといけない場合は、 その会の主旨を考えたり、演者を見回してみて、新作でいくか、古典でいくかを決めたりするんですが、 うちの師匠が出るとしたら、 「師匠の前で大きいのは恥ずかしいから止めとこう」とかね(笑)。 そういう駆け引きはありますよね(笑)。 |
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(大笑)。本当に申し訳ない(笑)。 |
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謙虚でありながら、やんちゃな部分も見え隠れしていますね。 |
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そうなんでしょうね。 謙虚にしているつもりは無いんですが、そのあたりは、うちの師匠に仕込まれたんですね。 やんちゃなのは、謙虚になりきれないんでしょうね(笑)。 |
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その全体像が、ちょうどよく、聞き手にも伝わっているような気がします。 |
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それが、上手く伝わって、喜んで頂けたらと思います。 |
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今後の活動予定など、ありますでしょうか? |
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8月に「斎藤幸子」というお芝居に出ます。 |
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楽しみにしています。 ありがとう御座いました。 |
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宜しくお願いします! ありがとう御座いました。 |
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HMV独占入手!スペシャルメッセージ
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2009年4月8日 春の大落語祭り 角川エンタテインメント「とっておき寄席」公開録画 in 深川江戸資料館 |
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柳家喬太郎 の全商品リストは、こちら
(社)落語協会;柳家喬太郎プロフィール 今後の予定 2009年8月16日 柳家喬太郎独演会 on『斎藤幸子』 2009年8月31日 第28回 読売GINZA落語会 2009年9月24日 第二回 柳家喬太郎独演会 |
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「寄席対談」前回の対談は、 |
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「寄席対談」全ての対談リストは、 |
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番外編 〜インタビューの最後に〜 よく聴かれる音楽は、ありますか? |
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僕はね、ロックは聴かなかったですね。 パンクは、殴られそうで怖いですし(笑)。 |
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(笑)。殴るイメージではなく、殴られるイメージなんですね。 |
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そうそう、なんか怖いでしょ?穏やかな歌謡曲が好きですね。 |
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