Stevie Salasインタビュー(2)
Monday, July 6th 2009
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俺は本物のパンク・ロックは大好きだよ。でも安っぽい、ペラペラした偽物のパンク・ロックは嫌いだね。
- --- 90年代のアメリカはハードロック・シーンの衰退によりテクニカル・ギタリストが活動し辛い状況にありましたが、近年あなたをはじめとする技巧派プレイヤーを聴いて育った、テクニックを持つ若いギタリストが誕生し新たなテクニカル・ギタリスト・ブームが到来しています。現在のシーンについてどう思いますか?
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最高だね!俺はバンドをプロデュースするのが好きなんだけど、最悪なパンク・ロックをプレイする事しか考えていない連中じゃなくて、ちゃんとテクニックを重視するプレイヤーをレコーディングできるのは楽しいよ。俺は本物のパンク・ロックは大好きだよ。でも安っぽい、ペラペラした偽物のパンク・ロックは嫌いだね。
- --- 90年、ジョージ・クリントンにスカウトされてのデビューでしたが、P-FUNK一派からの音楽的影響というのはどのくらい受けましたか?また、P-FUNK一派の作品のなかで、思い入れのあるアルバムがあれば何枚か紹介していただけると嬉しいのですが。
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全て大好きだし、今も時間がある時にジョージとブーツィと会ってジャムするんだよ。
- --- デビュー当時の90年代は、リヴィング・カラー、リンボー・マニアックス、ダン・リード・ネットワーク、24-7 Spyzなど、ギターをメインに据えてファンク色を濃く打ち出したミクスチャーバンドが一世を風靡したが、そういったバンド達とは当時「仲間意識」のようなものがありましたか?また、そういったバンドたちとのエピソードがあれば教えてください。
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彼らの一部になろうと思った事はなかったけど、気づくとその一部になっていたような気がするね。彼らとは友達だったから、リンボー・マニアックスのプロデュースを頼まれた事があるんだ。Colorcodeとしてヨーロッパとアジアをツアーした時、ダン・リード・ネットワークのメルヴィン・ブランノンはツアー・メンバーとしてベースを弾いてくれたし、アルバム『Alter Native』の時に日本とヨーロッパの大々的なツアーも一緒に廻った。24-7 Spyzとは1990年の最初のColorcodeツアーを一緒に廻ったんだ。また、24-7 Spyzのベーシストのリック・スケトアは『Back From The Living』に収録されている「Start Again」と「Born To Mack」でプレイしているよ。それだけでなく、リヴィング・カラーのダグ・ウィンビッシュはニッケルバッグのベーシストだったから、彼らとはあらゆる意味で繋がっているんだよね!
- --- 来年デビュー20年となりますが、あなたの歴史を見ると実に多彩な活動を繰り広げています。この20年の活動で特に印象に残っている事やこれまでの活動に関して思う事などはありますか?
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最高なキャリアを歩んできたという自負があるよ。その中でもハイライトとして挙げられるのが、1994年の『Back From The Living』のジャパン・ツアーだね。日本のファンはいつだって俺を特別な気持ちにしてくれる存在。本当に感謝しているよ。ミック・ジャガーとプレイしたのもハイライトだし、昨年ジャスティン・ティンバーレイクとレコーディングしたのも最高だった。思い出深い出来事はあまりにも沢山あるから、一つだけ挙げる事なんて出来ないから、いつか本を執筆するよ!!
- --- もし、メンバーを(故人も含めて)好きなように選べて「スティーヴィー・サラス・ドリーム・バンド」のようなものを作れるとした場合の、メンバーチョイスを教えてください。
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ブライアン・ティッシーとT.M.スティーヴンスかジャラ・スラップバックと、そうだな、デイヴ・アブルジーズ。俺は常にドリーム・バンドと演奏しているから、そういう意味ではスーパー・ラッキーだよ!!
- --- 差し支えなければ現在制作中のカヴァー・アルバムの現在の進行状況、収録曲、参加メンバーについて教えてください。
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『Electric Pow Wow 2』って呼んでいるんだ。ビートルズ、ザ・フーやアース・ウィンド・アンド・ファイヤー、他にも沢山カバーしているよ。ビッグ・ネームがこのアルバムでプレイしているんだけど、今はまだ秘密にしておこう・・・
- --- ギターが上手くなりたいという方になにかアドバイスを!
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(スター・ウォーズの)ルーク・スカイウォーカーを覚えているかい?常にフォースを使い、エネルギーに全てを任せるんだ。考えすぎると台無しになってしまうよ。
- --- ちなみにギターはどれくらい所有してるんですか?
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わからないな。いつもみんなが試して欲しい、ってギターを送ってくれるんだよ。山ほど持っているさ!
- --- 最後にこのインタビューを読んでくれている日本のファンへのメッセージをお願いいたします
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常にパワフルに、人に優しく、みんなを驚かせろ!そしてあまりスケベになるな!
愛をこめて、
スティーヴィー
- NEWアルバムSet It On Blast!!
- カラーコード名義での約3年振りのニュー・アルバム!
ブライアン・ティッシー、T.M.スティーヴンス、バーナード・ファウラー、マット・ソーラムら盟友が参加した、アンストッパブル・ファンキー・ロック・マシーンの本気盤。爆音に戦慄せよ!!
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アルバム『Set It On Blast!!』(YRCG90012)をHMV ONLINEでご購入のお客様にオリジナルPC用壁紙をプレゼント!
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- Set It On Blast!!
Stevie Salas Colorcode - 国内盤:2009年7月15日発売

'64年、アメリカ サンディエゴの生まれ。ネイティヴ・アメリカンの血を引くスーパー・ギタリスト。
Pファンクの総帥ジョージ・クリントンにスカウトされたことをきっかけに音楽業界に身を投じ、自身のバンドでありコンセプトでもあるカラーコード名義でデビュー・アルバム『Stevie Salas Colorcode』('90年)を発表。ファンクやサイケ、そしてハード・ロックなどをミックスした先鋭的な音楽性が「ジミ・ヘンドリックスの再来」とのキャッチコピーと共に高い評価を受け、同時に「ミクスチャー・ロック」の先駆として後進ミュージシャンに多大な影響を与えた。
その後、ソロ活動と並行して、ブーツィ・コリンズやバディ・マイルスとのサードアイ、バーナード・ファウラーとのニッケルバッグといった別プロジェクトや、テレンス・トレント・ダービーやロッド・スチュワート、ミック・ジャガー、ジャスティン・ティンバーレイクら大物ミュージシャンとのセッションを精力的にこなして徐々に独自の立ち位置を確立。また、最近ではアメリカンアイドル優勝者のクリス・ドートリー及びデビッド・クックのバンドリーダーを務めるなど、プロデューサー/コンポーザー/シンガー/ギタリストなど多彩な才能を発揮しながら幅広く活躍中。
'06年、R and C移籍第一弾として、8年振りにカラーコード名義でのアルバム『BE WHAT IT IS』を発表。 その後、フジロック・フェスティヴァルと単独公演で来日も果たし、完全復活を高らかに宣言した。 Charらをはじめ日本人ミュージシャンとの深い交流でも知られ、洋邦を含む数多くのゲストを迎えたカヴァー・アルバム『エレクトリック・パウワウU」(仮題)を現在制作中!'09年11月下旬発売予定。


