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ワールド/アジア スタッフ・ランキング【ワールド 2】

2009年7月4日 (土)

ひとりの時間にじっくり聴きたい。世界のうたモノ厳選10枚

Tradition In Transition
 Diane Denoir / Eduardo Mateo 『Ineditas: イネディタス』
 よくぞ!と叫びたくもなる、ウルグァイ産ボッサの感涙の復刻。アクの強い一組の男と女が肩を寄せ合い、呼吸を合わせ、ゆっくりと熟成させた、まるみのある音の粒。まるで必然のようにこの世に生まれた究極のデュオ・アルバム。

Simplesmente
 Os The Darma Lovers 『Simplesmente』
 トロピカリズモと仏教カルチャーの邂逅。60年代サイケの最も美味な部分を彷彿とさせるハーモニーとストレンジネスにムズムズが止まりませんでした。

A Vagy Muzsikai: 想い焦がれて〜カラーディ歌集
 Szaloki Agi 『A Vagy Muzsikai: 想い焦がれて〜カラーディ歌集』
 お美しい!そしてこぼれんばかりの知性。ハンガリーのシンガー、サローキ・アーギ。トラッドの素朴な感触も残しつつ、上質なジャズ・マナーをも堪能できる逸品。

Society In Which No Tear Is Shed
 Yonlu 『Society In Which No Tear Is Shed』
 16歳で自ら命を絶った天才SSW。思春期特有のナイーヴな感覚と、狂気と背中合わせの奇跡的なアイデア。生きていたらどんな音楽をやってたんだろ・・・と思うと妙に悔しい。

Quebrado
 Pedro Aznar 『Quebrado』
 高密度の芸術。アルゼンチン・ロック〜AORの真打ちアスナール先生の、大人の余裕に裏打ちされた芳醇メロウネス。酔えます。

My Vocalese Fun Fair
 Giorgio Tuma 『My Vocalese Fun Fair』
 たとえるならクッキー・シーンとかを読んでいそうな、イタリアのイマドキの若者。ドリーミィでカラフルな味付けとポップセンスに胸がキュンキュンします。

Zii e Zie
 Caetano Veloso 『Zii e Zie』
 大物は深く静かに動く。カエターノの歌声の偉大さ、そして彼の哲学を重厚かつ刺激的な音に昇華させた奇才ペドロ・サーの手腕も驚異的。

Nao Se Apague Esta Noite
 Flavio Venturini 『Nao Se Apague Esta Noite』
 ミナス好きにはたまらない究極の美メロの数々。せつなすぎるファルセット・・・夕暮れ時の郷愁に駆られ、実家に帰りたくなったような。教会でのライヴ録音というシチュエーションもしっくりハマります。

Dez Cancoes
 Adriana Maciel 『Dez Cancoes』
 シンプル is ビューティフル。低く深い、ただこの歌声だけで美しい空間が成り立つというもの。ディヴィッド・ボウイのカヴァーは秀逸。

Au Nom De Tous Les Miens: わが愛する者全ての名において
 Matoub Lounes 『わが愛する者全ての名において』
 アルジェリア歌謡の大御所の貴重録音集。渋みとコクまみれの円熟のコブシ、決して強く主張しないのに滲み出る存在感。