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HMVインタビュー:Young Venom

Tuesday, June 23rd 2009

interview

Young Venom

本音を言わせてもらったら、今リリースされてるフランスのヒップホップの99%はよく解かんないね!オレは90年代のモノだったらよく聴いてるよ。何で今のフランスのシーンはこんなになっちゃったんだろう、ってオレ自身も考えるよ。

--- まずは自己紹介をお願いします。

オレはフランスのプロデューサー、YOUNG VENOM。パリ北東部の郊外、PANTINって街の出身でパリにすごく近いからパリ出身みたいなもんかな。1984年生まれで2000年くらいからトラックを作り始めたんだ。でもマジでやり出したのは02〜03年頃かな。オレのメインなスタイルはG-FUNKだね。でも色んなサウンドから影響を受けてきたよ。08年の初めにデビュー・アルバム『What's New』をリリースして今はセカンド・アルバムを作ってるんだ。今年の後半くらいに出そうと思ってるよ。

--- 最初にヒップホップに興味を持った時のことを教えてください。

95〜96年頃かな。USのヒップホップを聴く前にフランスのヒップホップを聴いたんだ。マジな話、何でオレが興味を持ったのか、どのようにのめり込んでいったのかは覚えてないんだよね。うまく説明できないんだけど・・・でも14年経った今でもハマってるんだからね!それが全てさ!

--- それではフェイヴァリット・アーティストを教えてもらえますか?

それは難しいな・・・もし名前をひとつひとつ挙げ始めたら一時間くらいかかっちゃうよ(笑)。でも、簡潔に言っちゃうと、まずはラッパーならDPGCファミリーだね。特にDAZ DILLINGER、BAD AZZ、そしてTRAY DEEEかな。もちろん2PACも好きだし(R.I.P.!)、デス・ロウ関係のアーティスト、SAM SNEED、LADY OF RAGE、SNOOP DOGGとか。あとはMAC MALLにC-BO…まだまだいっぱいいるよ(笑)。プロデューサーだったらDJ POOHにBATTLECAT、DAZ、ANT BANKS、MIKE MOSLEY、そして亡くなっちゃったJOHNNY J(R.I.P.)だね。

--- YOUNG VENOMという名前の由来を教えてもらえますか。

これも上手く言えないなぁ…何で付けたのかは覚えてないんだよね。ただ言えるのは、スパイダーマンとか何の関係もないよ、ってことかな(笑)。

--- どうやって187 PRODUCTIONSと知り合ったんですか?

187 PRODの前に187 SHOWってのがあったんだよね。03年頃にスタートしたラジオ・プログラムなんだけど、オレはその頃から知っていて、そのホストで187 PRODのCEOでもあるKICKETにコンタクトしたんだ。

--- どのように『What's New』を制作したんでしょうか?

06年の初めくらいからプロジェクトをスタートさせて、多くのラッパーにコンタクトをとったんだ。主にMySpaceを使ってね。幾つかトラックを送って、気に入ったモノにラップしてもらい、送られてきたヴォーカルからオレが気に入ったのをピックアップしたんだよ。そして完成ってワケ。シンプルなことだよ!

--- タイトルに『What's New』と付けた理由を教えてください。

身内のジョークから来てるんだよね。だってオレがプロデュースした曲のどこにも"新しい"って部分はないだろ?オリジナルのタイトルは『What's New? Nuthin' But Old School !!!』だったんだ(笑)。

--- アルバムの中で特に気に入ってる曲ってありますか?

全部気に入ってるよ。でもどれかを選べっていうなら「Side Thang」と「Take A Ride」の2曲かな。「Side Thang」はファンク/バウンスなフレイヴァが良く作用してると思うし、「Take A Ride」は…オレはレイドバックな人間なんでこういうのがハマんだよね。それにこの曲はアルバムの中でオレがプロデュースしたかなり初期の曲でもあるんだ。

--- アルバムに参加してるプロデューサーやラッパーについて教えてもらえますか?

プロダクションについてはオレが全部仕切ったんだ。ラッパーについては、90%がカリフォルニアの連中なんだよ。BQやAGILE、CAPはフェアフィールド、4ELEVENとTHUG ANGELZ、CANNIBOL、OREZ、STILL BIRTHはサウス・ゲート、XL MIDDLETONとKNUCKLHEDSはパサデナ、SEVENはL.A.って感じで。残りのDOGG MASTERやESPE、DAZ-INI、MONIはフランスのアーティストなんだ。

--- あなたはカメラマンでもあり、デザイナーでもあるんですか?187 PRODのアートワークを手掛けてますよね?

全部じゃないけどね。グラフィック・デザインを少しやってるから自分のアルバムだったり、他のフランスのG-FUNKアーティストの作品も手掛けたりね。でもメインの活動じゃないよ。

--- フランスのヒップホップ・シーンについて教えてもらえますか? 

本音を言わせてもらったら、今リリースされてるフランスのヒップホップの99%はよく解かんないね!オレは90年代のモノだったらよく聴いてるよ。何で今のフランスのシーンはこんなになっちゃったんだろう、ってオレ自身も考えるよ。オレが聴いてるのはオレが好きな、もしくは一緒に仕事をしたG-FUNKアーティストのモノだけだね。

--- 先ほど話してた次作について教えてもらえますか。

今はちょうどホーミーのSOVANとコラボしてるとこなんだ。プロデュースはオレと彼で、「Sovan & Young Venom Present」みたいなデュオ・アルバムがコンセプトさ。今回のフィーチャリングは全員フランスのアーティストで、オレはフランスのG-FUNKシーンを結集させたいなって思ってる。AELPEACHAやPAPILLION、MSJ、SOUTHCIDE 13、JL'TISME、DOGG MASTERとか。ドープなアルバムで、『What's New』よりもヤバい内容になると思うよ。SOVANはグレイトなプロデューサーだし、ファースト・アルバムをさらに改良したモノになると思う。全て上手くいけば夏くらいには出せるかな。

--- 日本のファンにメッセージをお願いします。

月並みだけど、オレをサポートしてくれている日本のファンにはマジで感謝してるよ。最高のファンだ。それはオレにとってだけじゃなく、全てのフランスのG-FUNKアーティストにとってもね!オレらの音楽をサポートし続けて、最高のヒップホップやG-FUNKをチェックしてくれ!どんどんレアになってってるからさ。少なくともオレらは最高のG-FUNKを作り続けるよ。日本のファンのリスペクトには感謝してるし、偉大なG-FUNKアーティストが地位を得られるようサポートしてくれ!Gz Up ! Peace !

新譜What's New
メロウ・ヒップホップ〜トークボックス・ファンの間で以前から話題となっているものの、入手困難な状態のフランスのラッパー、Young Venomのアルバムが流通開始!Dj Akと並び、フランスのFingazzとして好きモンから熱い支持を受けているDogg Masterがサポートし、マチガイナイ秒殺系のメロウ&スムースがたっぷり収録している本作、メロディアスな鍵盤を用いた2 PacライクなM2を始め、トークボックス+ギャル・コーラスのクルージング仕様のM3、サグいフロウを聴かせるメロウM4、第一次G-Funk最盛期(94年)を彷彿させるメロウ・マッドネスM5、トークボックスを用いたバンギンなウェッサイ・マナーのM8…と凄まじい曲がノッケからズラリ!当然他にもBooty Collins「I’D Rather Be With You」をDogg Masterがトークボックスで歌うM12やレイドバックしたM15などなど高水準なメロウ曲を収録しマチガイナシ!メロウ・ヒップホップ・ファン、ウェッサイ・ファン、トークボックス・ファン、激マストなアルバムですっ!

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