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| -----------------------------------------70年、ワシントンD.C.のクラブ、セラードアーにおけるライヴと、ブラジルの異才エルメート・パスコアールを招いた同年NYのコロンビア・スタジオにおける録音とを、テオ・マセロの高度な編集により併せ込んだ名盤。キース・ジャレット(key)、ジョン・マクラフリン(g)、マイケル・ヘンダーソン(b)、ジャック・デジョネット(ds)・・・”電化マイルス・バンド”の鬼気迫る演奏とインタープレイの連続には、”ジャム”の起点のようなものを垣間見れる瞬間が多々存在。 |
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| -----------------------------------------『In A Silent Way』〜『Pangaea』を圧倒的な速度感で通過した、”新生マイルス”の6年ぶりの最前線復帰作(81年)。マーカス・ミラー(b)とアル・フォスター(ds)によるドンシャリの効いた骨太なリズムを基盤にしながら、マイルス、マイク・スターン(g)、ビル・エヴァンス(ss)の自由なインタープレイが隙間を泳ぎ回る。マイルス流のフュージョン・アプローチが、ジャズ系ジャム・シーンの源流を生んだと言っても大袈裟ではないのかもしれない。
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-----------------------------------------グレイトフル・デッドから派生したユニットの中でも最も音楽的に意義深いものとされ、現在ではナチュラルトーンのヒーリング・ミュージックとしてテクノ・ファン等にも高い人気を誇る、ミッキー・ハート率いるディガ・リズム・バンド。彼らが76年に残した唯一作は、ザキール・フセインら12人の打楽器奏者がコンガ、ボンゴ、タブラ等あらゆる楽器を使って生み出した究極のコズミック・ポリリズム。ジェリー・ガルシアも2曲に参加。ミッキー・ハート関連は、リズム・デヴィルズも要チェック。
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| -----------------------------------------ジャム系の特集記事を読み漁っていると、ジョン・メデスキがかつて師事していたこともあってか、NYの前衛コンポーザー、このジョージ・ラッセルに触れている記事が何とも多い。北欧ジャズメンを配した60年代の代表曲「Electric Sonata」が最も本稿に相応しいが、アンビエント然とした77年録音の本作においても、より自由なインプロ表現を可能とする”リディアン・クロマティック・コンセプト”というラッセル独自の理論を見出すことができる。 |
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-----------------------------------------ケヴィン・エアーズ(b)脱退後、解散状態にあったソフト・マシーンが、ロバート・ワイアット(ds,vo)、マイク・ラトリッジ(key)、ヒュー・ホッパー(b)という面子で再編し発表した69年の2nd作。ジャズ指向の強いホッパーの加入により、インスト部分の比重が増し、ジャズ・ロック的なサウンドへとシフト。後の『3rd』、『4th』における純然たるジャズ・ロック・サウンドへイメージを繋げつつも、『1st』に顕著な英国サイケの残り香がうっすらとある塩梅が非常に”ジャム”的。
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| -----------------------------------------70年代ザッパ作品の最高傑作との誉れも高い本作(75年)では、キャプテン・ビーフハート(key,vo)、ジョージ・デューク(key)、チェスター・トンプソン(ds)、ナポレオン・マーフィー・ブロック(ts,fl)、ジョニー・ギター・ワトソン(g)らによる超絶ソロ〜バンド・アンサンブルにより成立した、プログレともフュージョンともファンクともつかない、正にハイブリッドな”雑派”グルーヴが宇宙空間にまで駆け上がっていく。この頃と同じラインナップのライヴ盤『Roxy & Elsewhere』もオススメ。 |
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| -----------------------------------------ソフト・マシーンのオリジナル・メンバーであるデヴィッド・アレンによりコミューン化された、英・仏混合のサイケ〜プログレッシヴ・ロック・グループ、ゴング。本作は、空想宇宙空間ストーリー”ラジオ・ノーム・インヴィジブル3部作”の完結編となる74年作品。軽妙なヴォーカル・パートと緊迫したインスト・パートとのバランスが摩訶不可思議。シンセの電子音と民族系打楽器との混沌とした洪水の中からリズムが浮き上がってくる「Master Builder」に、ジャム・ファンは卒倒必至。
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| -----------------------------------------70年代末NYの”No Wave”シーンから現れたジョン・ルーリー率いるフェイク・ジャズ・コンボ、フライング・リザーズの81年1st作。プロデュースは、かのテオ・マセロ。「パンク・ジャズ・バンドとしてスタートした」というルーリーの言葉通り、アート・リンゼイの偏執的なギター、アントン・フィアの苛立ちにも似たビートが脈打ち、ロマン主義の中に潜む狂気をニヒルに演出。ジャズと”その他”を同じ地平で語るという部分においては、”ジャム”の先鞭を打っていたのでは?
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-----------------------------------------「ジャム」という不確かなセグメントの中に、不確かに潜む大義。大地に蔓延るナチュラル・ミスティックとマン・パワーとの関係性が、「ジャム」なる創出概念を産み出し得るのならば、均斉的に天空の最果てへの憧憬も、その題目のひとつになり得ると考えてもよい筈。イエスの72年作で体感できる「天空から覗き込んだ大地」的なパノラマはまさにそれ。至極抽象的で漠然と美しい何かが目の前に劇的に広がった時、人はその風光を曖昧に「ジャム」と呼ぶ・・・?呼ばない?
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-----------------------------------------73年の日本公演から、7月3、4日大阪厚生年金会館でのライヴの模様が収録されたサンタナの実況中継盤(74年発表)。横尾忠則制作の22面見開き曼荼羅ジャケットが黙して語るが如く、ロックもラテンもジャズも全て、根元的な実体である”真如”として空間に放り出されている。
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