--- KERAさんにとって、犬山イヌコさんの存在ってすごく大きいと思うんですけど、改めて、どのような存在ですか?
KERA 犬山(イヌコ)?
--- ええ。
KERA 犬山(イヌコ)は・・・そうですね、まず、プライベートですごい親友っていうのがあると思うんですけど、もうお互い出会うべくして・・・どう言えばいいのかな・・・お互いのやりたいことに、まあ、共に成長していったっていうのがあると思う。共に成長していくにつれて、普通だったらば、やっぱりいろいろわかればわかるほど、その差異が強調されていって、やっぱり、一緒に出来なくなっていくと思うんですよ、普通。最初はこう・・・いろんなことが曖昧だから、馴れ合いで一緒に出来るけど。で、それがだんだんわかってくると、自分の進む志向であるとか、進むべき方向っていうのが見えるじゃないですか?で、それが共有出来なくなってくると思うんですけど、
犬山(イヌコ)に関して言うと、それが奇跡的にこう・・・合致してる。だからまあ、よくも悪くもたぶん、
犬山(イヌコ)にとって一番、自分がおもしろく見える作品っていうのが僕の作品だったりするんだろうし、僕にとっても一番こう・・・戦力になってくれるのが彼女だったりするから。
まあ、小劇場の世界でもね、生田萬(いくたよろず)と
片桐はいりとか、
三谷幸喜さんと
戸田恵子さんとか、
何かこう・・・そういう組み合わせがあると思うんですよ。
犬山(イヌコ)とは何かそういう、すごくしあわせなめぐり合いだと思うし、まあ、「ここまで一緒にやったら、もう死ぬまで一緒かな」っていう気はするんですけどね。
で、
池谷(のぶえ)もねえ・・・
池谷(のぶえ)と
奥菜(恵)に関しても、プライベートではそんなに付き合いはないんだけど、逆に言うと何か、「もうちょっと上手く使ってやれよ」って気持ちがするわけ、業界に対して。
だけど、
犬山(イヌコ)にはまあ、ちょっとうがった言い方だけど、作品作りで何かとこう・・・「ああ、このポジショニングは
犬山(イヌコ)」っていう風に考える作り手として僕がいるからいいけど、
奥菜(恵)とか
池谷(のぶえ)を見てるとすごく、「そういう存在がいれば、もっともっと全然よくなって行くのに」って思うんですよ。だからそれをこう・・・
山崎(一)さんとか
奥菜(恵)とか
池谷(のぶえ)とかは、ある意味その・・・
犬山(イヌコ)ほどじゃないにしても何か、受け皿として、「一緒にやっていく機会を作って行きたいな」とは思うんですよね。でも、そんな人が何10人にもなっちゃうと・・・もうね(笑)。
--- キャストが同じになっちゃいますもんね(笑)。
KERA そうそうそうそう(笑)。でもまあ、
山崎(一)さんとか
大倉(孝二)とかはいろいろ・・・うん。需要もあるし、でもまあ逆にいっぱいやってると、「もったいないなあ」って思うこともありますよね。「別にいいじゃん、
大倉(孝二)じゃなくても」って。
--- キムタクともドラマ出てましたもんね?(笑)。
KERA そうね。だから、まあ・・・ちょっとさ、
大倉(孝二)は人間的にさ、ちょっと欠陥があるからさ、「大丈夫かな」って思ってさ(笑)。
--- 欠陥が・・・(笑)。でもあの・・・池谷(のぶえ)さんが出てたシーンから何か、ばーんって、花火が上がって、あの流れがわたしにとってはすごく、モンティ・パイソンっぽくって。急に何かこう・・・反転するといいますか・・・。
KERA そうですね、構成がね。
--- あそこのポイントで池谷(のぶえ)さんだったのがすごくうれしかったです。
KERA うん。今回はちょっと、あの・・・
池谷(のぶえ)の席があんまなかったっていうのはあるんだけど、『
おいしい殺し方』みたいなのって、あれ、
池谷(のぶえ)の代わりに誰がいるかって言ったら、いないですからね、うん。名コメディエンヌだよね。
--- 本当にそうですよね。さらなる次回作とかには・・・彼女だったり・・・。
KERA まあ、どういうものになるかってわかんないから、何とも言えないんですけどね。
--- お芝居でも・・・。
KERA そうね。芝居の方がまあ、キャスティングはしやすいですね。
--- あの・・・最後にもう1つだけ・・・(笑)。今作では、主題歌がSoweluさんですけど、KERAさんが音楽を手掛けて歌われて、映画の主題歌になるっていうことは今後もなさそうですか?
KERA いやいや、そんなことはないですよ。もう何か、そこまで手が回らないだけで、それをやっていいならやらないこともない。
--- KERAさんの映画にKERAさんの歌が使われているものもぜひ、観たいと思ってますので・・・。
KERA ありがとうございます(笑)。まあ、次のナイロン100℃もね、自分のバンドの曲名付けちゃってるし、タイトル。
--- 『神様とその他の変種』ですよね?(笑)。
KERA うん。
--- あれ、「神様とそのほかの変種」って言われてたんですか?(この下りに関しても、ブログを)
KERA 何か、電子ボイスでそう流れてたらしいの。で、メールで報告が何件かあって、慌てて。
--- ナイロン100℃でされるその舞台では、あの曲も使われるんですか?
KERA あのバージョンを使うかどうかはわかんないけど、曲は使うと思いますよ、たぶん。
--- そちらの舞台の新作も、たのしみに拝見させて頂こうと思っておりますので。
KERA まだ何にも考えてないですけどね・・・(笑)。
--- お忙しいと思いますが、あの・・・体調には気を付けて・・・。
KERA どうもありがとうございます(笑)。
--- 今日はいろいろ、ありがとうございました。
KERA ありがとうございました。"伊達巻"も、ありがとうございました(笑)。
--- いえいえ、とんでもないです。喜んで頂けて、こちらもうれしいです(笑)。
おわり
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