「ALTZ×THE HENIRCOOTS」 福井リュウスケ

大阪DUBと言われるシーンのアーティストの中でも、
レゲエ/DUBとは最もかけ離れた存在が「THE HENIRCOOTS」であり、
彼らはレゲエ/DUBやラテンをスキル豊かにプレイすることはあっても、
そのジャンルに身を埋めることは決して無い。
彼らはオーセンティックを確信犯的に消化したオルタナティブな存在であり、
ダブワイズで感動させてはラテンで踊らし、放っておけばノイズ音響をやらかしているという、
オールドスクールなシーンにおいてはウソつきパッション・フルーツのような毒を内在した存在だ。
その本質は高い演奏力によって騙されやすく、一見見分けにくい。
THE HENIRCOOTSがそういうアーティストであることを外側のシーンから最初に見抜いたのがALTZである。
最後に、THE HENIRCOOTSのドラマーであり、
オーガナイザーとして「CAMP HIGH」など独自のパーティーも展開し、
本作のジャケットのアートワークも手掛けている福井リュウスケに、
彼がシーンの現場で感じる事などを聞いてみた。
(以下、福井リュウスケ=RSK)