Wednesday, February 25th 2009
「Prof.CHINNEN」 ( GREEN GREEN )
スキルが高ければ現場で受け入れられるというワケでは無いのが関西ローカルの感覚でもあり、
技術的・芸術的に高いレベルのものよりも
瞬間の共鳴の気持ち良さを求める傾向は大阪人特有の
ものかも知れない。
東京でブレイクしているものが大阪の現場で通用しなかったり、
大阪の現場で
圧倒的に支持されている作品が東京でさっぱり売れないこともある。
がしかし、垣根を越えていく稀有なアーティストは確かにいる。
ORIGINAL KOSEもその一人であり、
GREEN GREENのもう一人のMC、Prof.CHINNENもまさに
そういうアーティストと言えるだろう。
(以下、Prof.CHINNEN=PC)
いやー、なによりもKND氏の腕が確かっすね!
---ORIGINAL KOSEからLABRISHで当時Prof.CHINNENが参加していたアンダーライン・クルーの話を少し聞いたんですが、
そのダンスはどんな感じだったんですか?
PC :えらい懐かしいとこから聞いてきますね。当時、第3か第4木曜日レギュラーでやらさしてもらってたんですけど、
今は「ARUZ STUDIO」をやってるZURAがセレクターで、あとMC一人とDeeJey一人のシンプルな構成のクルーで。
あ、でもLABRISHでは全員代わりばんこでセレクターやってましたね(笑)。 もちろんええ時間帯になったらラバダブ
とかもしてましたけど、まあ平日ノリのゆっる〜いダンスでした。
---でもProf.CHINNENがマイクを持たずにモクモクとターンテーブルに向かってる姿はちょっと想像つかないのですが(笑)。
当時は実際どんなセレクションをしてたんですか?
PC :JAMAICA産の7インチの古いんからブランニューはもちろんですが、今思えば当時からNY産のREMIXものとか
RAGGA HIPHOPとかよくかけてましたね。中でも当時、多分まだ実験的なセッションやったんやろうけど、
THE BRAND NEW HEAVIESのDeliciousレーベルから出てた HEAVYRHYME っていうコンピの中に、
TigerとJamalskiが入っててだいぶお気に入りでしたね。 やっぱり当時からそういう他ジャンルのオケにRAGGA MCが
乗ってるようなものに惹かれてた様な気がします。さすがにRAGGA HOUSE は無いやろうとは思ってましたけど(笑)。
---なるほど、当時からやっぱりセレクターとしてもそういうミクスチャー感覚の音を織り交ぜてたんですね。そういう意味では
レゲエとは全く異なる音響派のシーンで活動してきたアーティストのKNDが今回GREEN GREENのProf.CHINNENのヴォーカル曲
「RED EYE」のREMIXを手掛けたことでの刺激はありましたか?
PC :もちろんありましたよー!いやー、なによりもKND氏の腕が確かっすね!REMIXって要は職人のセンスやと思うんですよ。
もちろんそれぞれの解釈の違いも あるんでしょうけど、部分部分を切り取ってもちゃんとリリックを壊さないで貼付けて
くれてる辺りには一種の思いやりも感じたし。
---Prof.CHINNENはダンスホールのDeeJayとしては、レゲエに限らずかなりジャンルレスに色んなアーティストとコラボレートして
常に新境地を切り拓いてる印象が強いのですが、今後の音源の予定はどんな感じですか?
PC :いや、それは製作中のアルバムが完成するまで秘密です、と言いたい所なんすけど(笑)。
まあ既に決まってるのは、自分が所属しているGROUNDRIDDIM関連のアーティストなどにトラックを提供してもらってるコンピレーション作品です。
特にDJ UPPERCUTのトラックで歌ってみる(UC&PC)なんていう新しい試みも既に録り終えてて、それは超自信作ですね。
後は、自分が興味のあるプロデューサーとかトラックメイカーにごり押しな感じで積極的に絡んでいってます(笑)。
---なるほど、着々とヤバそうな音源が発射準備に入ってる感じですね。
最後に、関西ならではのシーンや現場の魅力について、思うところあれば聞かせて下さい。
PC :地元の神戸にしても大阪にしてもずっと一緒に育ってきた町なんで、
正直どこのクラブにはどんな面子が集まってるかまで分かっちゃうんすけど(笑)。
個人的にはやっぱりオリジを追求してる姿勢がみえるイベントに興味を持つし、
もっとサブカルチャー的なシーンも伸びて行って欲しいっすね。内容は全然、首都にも負けてへんと思うし。
こんなん言ったらいかにもアンチ巨人のベタな関西人風やけど(笑)。
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