「TAO」 第2回 :ゲスト→都築響一 9
Thursday, April 9th 2009
--- "すなっく キャッツアイ"は"猫目"っていう、新宿5丁目のお店でされてますけど、都築さんが普段、行かれてたんですか?都築:そう、僕も連れてかれて、時々飲みに来てたんだよね。あのへん、何10年も前からある、文壇の人ばっかりが行くバーが2つも3つもある、"文壇バーエリア"だからさ、あそこのお店は、"文筆業"の奴とかがよく行くところなんだよね。前にそのあたりで働いてた若い女の子が始めたお店なんだけど、「日月休み」だって言うんで、「納得いかん・・・休み過ぎでしょ?それ」みたいな(笑)。「月曜日空けとくのもったいなくない?」って話しで、「じゃあ、ちょっと貸してよ」っていうことでやってみたの。
でもさ、本当に毎月やろうなんて思わなかったんだよ。「友達が普通に来るかな」って思ってたくらいだったから。だけど、知り合いが知り合いを連れて来て・・・みたいな感じで来てくれて、後はその"猫目"にいつも来てるお客さんも来るじゃない?
--- 今日こういう・・・。
都築:そうそうそう。「今日こういうのがあるからよかったらどうぞ」みたいな。ママ狙いの客も来るしさ(笑)。クラブイベントとかをやって客を呼んでもおもしろくないんだけどさ、ただ踊ってるだけだから。でもなんかこう・・・ああいうのってたのしいじゃない?でね、22時から6時くらいまでやってるんだけどさ、すっごい飲むわけよ、みんな、とにかく。だいたい・・・だってさ、あんなちっちゃいお店なのに、用意するのは例えば、ビールだとね・・・4ケース、ワインなんかね、3ダースよ?(笑)。36本なくなっちゃうのよ?
--- 飲みますねー(笑)。
都築:そんで朝にはもう、なくなっちゃってんだから。で、「ないからもう、焼酎にして」みたいな感じで、それくらいなくなっちゃうわけよ。で、延々みんな飲んでるわけじゃない?泥酔・・・。で、そんな風になるとだいたいさ、喧嘩は起こるは、グラスは割れるは、みたいなのが普通だと思うんだけど、朝までやる店だったらさ。でもさ、何にもトラブルないわけよね。その理由の1つはやっぱりさ、歌うことでカロリー発散してんのかもしんないけど、みんな自分の歌の順番を待ってる・・・みたいな感じで、意外とおとなしいみたいな(笑)。だから何かね、トラブルがすっごい少ないんだよね、普通の朝までやる酒絡みのイベントにしちゃあ。だからねえ、そういうのは驚いたね。
--- スナックを取材をされるようになってから改めて、スナックのおもしろさを感じられて、始められたんですよね?
都築:店が欲しいんだよ、持ちたいの本当は(笑)。
--- そうなんですか?(笑)。
都築:そうそう、そうなの。でもそれはね、昔から思ってるの。仲良しの画家で大竹伸朗くんっていて・・・。
--- わたし、大ファンです・・・(笑)。
都築:本当?(笑)。10・・・20年ぐらいの僕達の夢は、「2人で出資してロックバーを作りたい!」ってことなの。「まあ、50とかになったら、店の1軒くらい買えるでしょ?」って言って今に至ってんだけど、未だに買えないっていうさ(笑)。
--- 大竹さん、宇和島にいらっしゃいますしね(笑)。
都築:そうそうそう(笑)。でもさ、東京にはちょこちょこ来てるからさ、お店はいつもやってて、店主として大竹くんが行きゃあいいだけなんだけどさ(笑)。とにかく、「自分達の好きな曲だけ流しながら、おいしいお酒が飲めるロックバーがいつか欲しい」って言い続けて、50過ぎて未だに店の一軒も持てないっていう、そっちの方が悲しいんですけど・・・。
--- ぜひ実現して頂きたいですねえ。
都築:でしょ?そのくらいやりたいことなんだよ。何かねえ、あの・・・例えばゴールデン街なんか空いてる店とか安いからさあ・・・。
--- 安いんですか?
都築:安いんだよ、すごく。2Fの店とかだったら、月10万もかかんないぐらいで借りられたりするんだよ。だから、「もう、2人で借りちゃって、10万くらいだったら、好きな時だけ開けて、プライベートなバーにするか」とかっていうのも言ってたんだけど、もうちょっといいところがいいな(笑)って感じもありね。本当はお店やりたいんだよ、すごい。
--- 素敵な・・・夢で終わらせないで頂きたいです、すごく。
都築:本当だよお。内装は全部大竹くんが出来るしさあ。ねえ?
--- そうですよね?(笑)。
都築:そうだよ?(笑)。
--- 開店したらわたし、絶対行きます!(笑)。
都築:本当?(笑)。ありがとーう。ボトルでも入れといてくれてさ、常連さんになってくれればいいですけど(笑)。それくらいね、昔から好きなの、大竹くんもそうだし僕もさ、お店をやることはね。接客業、好きなの。
--- 都築さんがお店をされたいっていうのは、何となくイメージが出来るんですけど、大竹さんはちょっと・・・意外です(笑)。
都築:大竹くんはさ、カウンターに立つのは嫌だと思うけど、オーナー面して飲むのがいいんだよ(笑)。好きな曲を自分で選んでかけてさ、DJとかするのは好きじゃない?
--- "DJ景"とかされてますもんね(笑)。
都築:そうそう。黙ってDJとかするのは好きだから、「勝手にそこでやっといて」って。
--- 役割りがちょうど・・・。
都築:そうそうそうそう。こっち、フロア担当みたいなね(笑)。
--- そっかあ(笑)。
都築:そうそう(笑)。ずっとやりたいんだけどねえ、何とかそのうちって思うんですけど・・・2人とも、一山当てたら何とかしたいんだが・・・。まあでも、それはともかくとして、お店はたのしいしさ、いろんな人が来てくれるしね。組んでる編集者がまだ20代だから、20代の編集者からさ、僕くらいの人とか、"猫目"に付いてるお客さんでおじいさんのえらい人とかもいるわけよね?"文壇界"のさ。そういう人達も来る。
だから、20代から70代くらいまでの奴らがああいうぐちゃぐちゃな中で隣り合わせでさ、狭いから話さざるを得ないじゃん。だから、いろんな出会いもあるし、それでこう・・・ね、同レベルで盛り上がれるっていうのは、すごいたのしいよね。カラオケボックスとか行ってもさ、友達としか行かないわけじゃない?だから当然、同年代になるしさ、誰が何歌うかとかもう知ってるし、つまんないわけよ。だけどさ、ああいう場では、全然知らない人が全然知らない歌を歌ったりして、それを聴いて盛り上がる・・・みたいなこともあるわけじゃない?だから、貴重って言えば貴重かも。
--- そうですね。本当に、職業も年齢も全然違う方が・・・。
都築:ばらばらだもーん。
--- 集まりますもんね?
都築:でしょー?そうなの。そこがさ、スナックとか飲み屋の醍醐味だと思うんだけどさ。特に20代の編集者・・・まあ編集者に限らないけど、若い子達はさ、カラオケって言えばボックスだからさ、広がりないわけよね。だからね、ボックスって嫌いなの、滅多にっていうか絶対行かない。行っても全然おもしろくないしさあ。それよかさ、知らない人の歌を聴いてる方がたのしいの。
それから、スナックから派生したことで例えばさ、スナックで歌われるような演歌がまたおもしろくなったりとか、同じことやってるようないろんなスナックがおもしろくなって、どんどん取材をする・・・とかっていうのもあるし、今やってるのはスナックの・・アスペクト ASPECTのPR誌(フリーペーパー)の連載のなんだけど、ファッション(タイトルは「地産地消のファッション講座」)なんだよね。スナックの"お水スーツ"っていうのを今取材しててさ。 今度の号が"お水スーツ"なんだけど。
--- そうなんですね(笑)。
都築:そうなのよ。それは"BORO"でしょ?これは昔の野良着みたいな感じなんだけど、ファッション業界って今、おもしろくないわけじゃない、ものすごく。でも、日本のオリジナリティがあるファッションっていうのは、絶対にあるわけよ。で、そっちはおもしろいんだよね。なので、「それは何か?」っていうのをいろいろ、これからシリーズでやっていくんだよ。
--- ファッションシリーズ・・・。
都築:そう。その第1弾はその"野良着"なんだけど、第2弾として今度出てくるのは、"お水スーツ"なの。で、その次の第3弾がね、"ヤーさんファッション"なの(笑)。
--- "ヤーさんファッション"(笑)。
都築:それで今、いろいろ買い集めてるの、自分で(笑)。
--- そうなんですか?(笑)。
都築:そうそうそう(笑)。浅草行ったりして。で、"お水スーツ"とかもまあデザイナーがいて、メーカーがあるわけじゃない?そういうのは東京でも大阪でもなくて、岐阜なんだよね、全部。
--- 岐阜!(笑)。
都築:そう。岐阜が一応、お水スーツ界のパリであり、ミラノなわけよ(笑)。
--- (笑)。でも、何で岐阜なんだろう・・・?
都築:それを解き明かすんですけど、これから。
--- おもしろいですねー。
都築:だからね、今すっごいおもしろいわけ、やってること。そうやってまた、広がりが出てくるしさ、やってるとどんどんおもしろくなってくんのね。
--- 「こうしたい、ああしたい」とかって、どんどん・・・。
都築:そう。
--- そうなってくると、取材をされるスナックのママさんに聞く内容もまた変わってきそうですね。
都築:そうだよ。だんだんわかってくるじゃない?こーう、収益のこととかいろんなこともさ(笑)。あっちは関係ないけど、こっちは身近な感じになってくるわけよね(笑)。
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