2009年2月2日 (月)
90年代中期、東海岸ヒップホップを支えたトラックメイカーNick Wizがニュージャージーに持っていたスタジオ、通称セラー・サウンドで生み出されたマニア垂涎の全44曲をまとめた『Cellar Sounds: Vol.1: 1992-1998』がリリース!
【トラックリスト(アーティスト/タイトル)】
CD1
| | ヒップホップを黎明期から支え続けるレジェンド:キッド・カプリによる同志ニック・ウィズ、そしてノー・スリープ・レコーディングへのアツいシャウト・アウト。一発で分かるあの甲高い声を聞いただけでBボーイなら誰もが胸を高ぶらせるハズ !!
|
| | 2. The Cella Dwellas - It's Time (1997)
|
| | 一時代を築き上げたラウド、その初期を支えたUGとファンタズムによるブルックリンのデュオ:セラ・ドゥエラス。傑作と名高いデビュー・アルバム
『REALMS AND REALITY』直後にレコ−ディングされた一曲。1999年のセカンド・アルバム発売時には、3年前の古い音源という理由で収録されることはなかった・・・。
|
| | 3. Shabaam Sahdeeq - Can't Be Ya Lover (1994)
|
| | ロウカス全盛期に多くのアングラ秀作をドロップしたことでも評価の高いシャバム・サディーク。ローカス、そしてフリーズ・ヒップホップからのリリース以前の1994年のデモ音源。後にヒップホップ・ファッション・ブランド:ECKOによるカセットテ−プ『UNDERGROUND AIRPLAY』に収録された。
|
| | ヒップホップの神:ラキム。ニック・ウィズとの初コラボレーションであり、アルバム『18th LETTER』用にレコーディングされた一曲。結局はニック・ウィズによる別ヴァ−ジョンがアルバムに収録されることとなった。
|
| | 5. Shadowz In Da Dark - Bright Lights (1994)
|
| | 前述のシャバム・サディークの実弟らシャドウ・イン・ダ・ダークのデモ音源から、ニック・ウィズとメンバ−のモノ・クロームによる共同プロデュ−ス曲。
|
| | 6. Pudgee And Ran Reed - The Lesson Of Today (1995) |
| | ノトーリアス・B.I.G.、ロード・タリクも客演した大作「THINK BIG」でお馴染みのファット・バスタードことパッジー。1996〜1997年発売予定だったセカンドアルバム『KING OF NEW YORK』用にレコーディング。アルバムはレ−ベル:パースペクティヴの意向でお蔵入りに・・・。
|
| | 7. Lsd - Parkside Madness (1994)
|
| | ニュー・ジャージーはイ−スト・オレンジからノーティー・バイ・ネーチャーのケイ・ジー周辺のクル−。このLSDこそが後にニック・ウィズとミルクボーンを引き合わせることになる…。
|
| | 8. Miilkbone - Small World (1994)
|
| | 1995年にキャピトルから傑作『DA MIILKRATE』で華々しいデビュ−を果たしたニュー・ジャージーのミルクボーン。前述のアルバムには未収録だったニック・ウィズとのコラボ曲。
|
| | 9. Ran Reed - Underground Airplay Interlude (1994) |
| | バッズ傘下のブロンクス・サイエンスからのシングルも好評だったニュ−・ジャ−ジ−のラン・リード。ECKOによるカセット
『UNDERGROUND AIRPLAY』用にセラー・サウンドでレコ−ディングされたフリ−スタイル音源。
|
| | 10. Ran Reed Ft. Chino Xl - Grab The Mic (1996) |
| | 結局リリ−スされることはなかったラン・リードによるアルバムから。別プロジェクトで偶然、セラー・サウンドにいたチノ XL (のちにウェストコーストへ移住)が急遽参加することに。
|
| | 11. Nautilus - Untitled (1994) |
| | ニック・ウィズ主催のプロダクション・カンパニ−所属、地元ニュ−・ジャ−ジ−のラップ・グル−プ:ノーチラス。ニック・ウィズのプロデュ−スのもと数曲デモをレコ−ディングするもデビュ−には至らず・・・。
|
| | 12. Darc Mind - We In This (1996)
|
| | マッド・スキルズとスーパー・ナチュラルのフリースタイル・バトルでもお馴染みのニューミュージック・セミナーへの出演が脚光を集め、名門ラウドから1995年にシングル「OUTSIDE LOOKING」(ニック・ウィズのプロデュ−ス)でデビュ−。レコ−ディングを重ねるもののアルバム発売を目前にして契約解除、結果お蔵入りとなってしまった。
|
| | 13. Pudgee Ft. Dmx - Inner City Blues (1995) |
| | E同様にお蔵入りとなったアルバム『KING OF NEW YORK』に収録される予定だった一曲。後にデフ・ジャムからブレイクを果たすDMXをパッジーがセラー・サウンドに招いたことで実現したコラボレーション。
|
| | 14. Ug Ft. Phantasm - Let's Talk (1998)
|
| | Aに続きセラ・ドゥエラスのセカンドアルバムからのアウトテイク。当初はUG、ファンタズムそれぞれのソロを収録予定だった。相方のファンタズムがフックに参加。
|
| | 15. Shabaam Sahdeeq Ft. Black Sun (Shadowz In Da Dark) - When The Shit Hits The Fan (1995) |
| | 弟分シャドウ・イン・ダ・ダークのブラック・サンとジョイントしたデモ音源。
|
| | 16. Mister Fit - Mindbenderz (1996)
|
| | LSDが繋いだミルクボーン、そしてそのミルクボーンが引き合わせたニュー・ジャージーのミスター・フィット。ニック・ウィズもそのスタイルに惚れ込みバックアップした。
|
| | 1995年にパースペクティヴからリリ−スされたヒット曲「ON THE REGULAR」(ニック・ウィズのプロデュ−ス、リミックスにはミネソタ)。レ−ベルからのオファ−で実は2ヴァ−ジョンを手掛けていたニック・ウィズ。本作は未発表だった貴重なリミックス・ヴァ−ジョン。
|
| | 18. Ill Mentality - Luvin' U 4 Dayz (1995) |
| | ニュ−・ジャ−ジ−はイングルウッドのイル・メンタリティー。共通の友人を通じて知り合ったニック・ウィズと録り溜めたデモ音源から。後にインディ−・レ−ベル:ファット・ワックスからリリ−スされラジオでも頻繁にプレイされた。
|
| | 19. Ran Reed - Whutcha Want (1994) |
| | ラン・リードのデモ用として1994年にレコ−ディング。後に数多くのヒットを飛ばすラン・リードとニック・ウィズとの貴重な初期コラボ音源。
|
| | 20. Napoleon (Pudgee) - War Goin' On (1995) |
| | E、Lと同じく未発表だったアルバム『KING OF NEW YORK』収録予定曲。契約などの問題からパッジーではなく、ナポレオン名義ながらものちにアナログ・カットされた。
|
| | 21. Lord Have Mercy - Final Scene (1996) |
| | バスタ・ライムズによるフリップ・モード・スクワッドとしても活躍するブルックリンはフラットブッシュのロード・ハヴ・マーシー。フリップ・モード・スクワッド加入以前の1996年、セラ・ドゥエラスを通じて知り合ったニック・ウィズとレコ−ディングした未発表音源のひとつ。
|
CD2
| | 1. Quassan - I Am (Intro)
|
| | O.C.「BORN TO LIVE」でもサンプリングされた大ネタ、ケニー・バーク「RISIN TO THE TOP」使いの未発表デモ音源。 |
| | 3. Red Hot Lover Tone Ft. M.O.P., Organized Konfusion & Notorious Big - 4 My Peeps (Unreleased Remix) (1994) |
| | 希代のヒットメイカ−:トラックマスターズのトーンによるソロ名義、レッド・ホット・ラバー・トーン。プロデュースにバックワイルド、さらにM.O.P.、オーガナイズド・コンフュージョン、ノトーリアス・B.I.G.をフィーチャーした1995年のヒット曲の未発表ヴァージョン。シングル用にニック・ウィズがリミックスしたものの結局は収録されなかった。
|
| | 4. Ran Reed Ft. The Cella Dwellas - The Definition (1997)
|
| | 同時期にレコ−ディングが進められたラン・リード、そしてセラ・ドゥエラスのセカンド・アルバム、偶然ではなく、必然的にニック・ウィズのもとに集まった両ア−ティストによるコラボ曲。
|
| | 5. Shadowz In Da Dark - Final Chapter (1992)
|
| | シャドウ・イン・ダ・ダークとニック・ウィズの初ジョイント曲。フックには、兄貴分のシャバム・サディークも参加。
|
| | 6. Napoleon (Pudgee) Ft. Dmx & Ran Reed - You Ain't Know (1995)
|
| | アルバム『KING OF NEW YORK』のレコ−ディング・セッションから、DMX、そしてラン・リードとのコラボレ−ション。ディスク・1のS同様に、自らの手によってナポレオン名義でホワイト盤ながらもアナログ・カットされた。
|
| | 7. Kandy Kane Ft. Miilkbone - Do My Body Good (1994)
|
| | ミルクボーン周辺、ニュ−・ア−ク出身のフィメ−ルMC/ボ−カリスト:キャンディー・ケーン。ミルクボーンのアルバム制作時に、レコ−ディングされた一曲。ミルクボーンをゲストにフィ−チャ−。
|
| | 8. Chubb Rock - Verse (1996)
|
| | ビートを求めニック・ウィズのもとを訪れたチャブ・ロックが、ニック・ウィズのビ−トを聞きボ−カルブ−スで即座にライムをドロップしたという一曲。
|
| | 9. Chubb Rock, Ran Reed & The Cella Dwells - Lyricist Lounge Freestyle (1995)
|
| | セラー・サウンドに集っていたチャブ・ロック、セラ・ドゥエラスを迎えてレコ−ディングされたラン・リードのデモ音源。後にECKOによる『UNDERGROUND AIRPLAY』カセットにも収録された。
|
| | 10. Main One Ft. Dwellas - The Main Event (1998)
|
| | 1995年にセレクトから『BIRTH OF THE GHETTO CHILD』でデビュ−を果たしたメイン・ワン。セカンド・アルバムに向け、ニック・ウィズとともに録りためた音源からセラ・ドゥエラス改めドゥエラスをフィ−チャ−した一曲。結局アルバムはお蔵入りとなってしまう...。
|
| | 11. Mister Fit - First In, Last Out (1997)
|
| | 12. Channel Live - All Is Fair (1996)
|
| | KRS・ワンのバックアップのもと「MAD IZM」で1994年に鮮烈なデビューを果たしたチャンネル・ライヴ。ニック・ウィズのビートに惚れ込んだ彼らがセラー・サウンドに出向きレコーディングした未発表コラボレーション。
|
| | 13. Emskee - My Skills (1995)
|
| | 多くのヒット曲を手掛け、また多くのア−ティスト達の橋渡しをした、90年代ヒップホップを語る上では決して欠くことの出来ない敏腕プロデュ−サ−:ニック・ウィズ。そのニック・ウィズが初めて楽曲を提供したというEMSKEE。後の1995年に再びEMSKEEのデモテ−プ用に共演した一曲。
|
| | ディスク・1収録のCに続き、アルバム『18TH LETTERS』のセッションからの未発表音源。実際には、アルバムのバランスを考え、よりメロウでスム−ズだったニック・ウィズによる別ヴァ−ジョンが収録された。
|
| | 15. Ran Reed - Black Book Interlude (1994)
|
| | ECKOによるカセットテ−プ・シリ−ズ『UNDERGROUND AIRPLAY』用にニック・ウィズのビ−ト上でラン・リードが即興でライムをキックしたフリースタイル音源。
|
| | 16. Ran Reed Ft. Shabaam Sahdeeq - Mental Earthquakes (1997)
|
| | ラン・リードとシャバム・サディーク、セラー・サウンドでレコ−ディングを重ねていた同じヴァイヴを放つ両者がニック・ウィズのもとにコラボレーション。
|
| | 17. Miilkbone Ft. K-Banger - Dirty Delaney (1994)
|
| | ミルクボーンがクル−のK-バンガーをフィ−チャ−、ニック・ウィズのプロデュ−スのもとレコ−ディング。結局アルバムに収録されることはなく未発表となった。
|
| | 18. SHADOWZ IN DA DARK - BREAK FOOL (1994)
|
| | 19. Tross - Still Low (1994)
|
| | イル・メンタリティー同様にニュ−・ジャ−ジ−はイングルウッドのレペゼン、ニック・ウィズもデビュ−に向けバックアップしたTROSSのデモ音源。
|
| | ラン・リードとニック・ウィズとの初期コラボによる人気曲。のちに通泣かせなアングラ作をドロップしたインディ−:バッズ傘下のブロンクス・サイエンスからシングルカットされた。
|
| | 21. Shabaam Sahdeeq Ft. Baybe - Sexy (1994)
|
| | シャバム・サディークのデモテ−プをレコ−ディング中のセラー・サウンドを、ギャングスターのグールーがイルキッド・プロジェクトに起用された♀ボ−カリスト:ベイビーとともに訪問。そのままレコ−ディング。これをキッカケとしてベイビーはセラ・ドゥエラス 「PERFECT MATCH」に客演することとなる。
|
| | 22. Lady Luck - They Call You (1998)
|
| | のちにデフ・ジャyムとディ−ルを交わすこととなるフィメ−ルMC:レディー・ラック。デビュ−を果たす前のレディー・ラックもニック・ウィズのプロデュースのもとセラー・サウンドでデモを録り溜めていた・・・。
|
| | 『REALMS AND REALITY』で世を席巻したセラ・ドゥエラス。同アルバムからシングルカットされたレス・マッキャン使いのヒット・シングルをニック・ウィズがセルフ・リミックス。当初はシングル収録予定だったが、結局お蔵入りに・・・。
|
リイシュー/復刻盤注目リリース
Back To The 90's
ページTopへ戻る