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Barakan Beat Playlist (バラカンビート プレイリスト) - December 7th, 2008 -

Sunday, December 7th 2008


      OTONamazu x HMV.co.jp : Barakan Beat Playlist
   Barakan Beat Playlist (バラカンビート プレイリスト)
  バラカン・ビート
  毎週日曜 13:00-14:00 (再放送はアーカイブストリーミングにて)                 OTONamazuウェブサイトへ

  インターネットレディオ「OTONamazu」で放送中の「Barakan Beat」は、 国境やジャンルにこだわらず、ピーターバラカン氏が素敵な音楽を英語のナレーションにのせて紹介する番組。10年の実績のある人気番組です。
  当ページは、その「OTONamazu」と「HMV」によるコラボレーション企画ページ。DJのピーターさんから「ひとこと紹介コメント」をいただいて、Barakan Beatで放送された楽曲を改めてご紹介する「音楽ファン」のためのページです。
 


『魂(ソウル)のゆくえ』新版 ピーター・バラカン著

発売中

  ソウル・ミュージック・ガイドの決定版、待望の復活!
1989年に新潮文庫の1冊として刊行された『魂(ソウル)のゆくえ』は、長年多くの音楽ファンに愛され、また多くの音楽ファンを育ててきた名著ですが、長らく絶版となっていました。その『魂(ソウル)のゆくえ』に大幅な加筆を施し、CDガイドも最新のリリース状況に合わせて一新した上で、装いも新たにお届けする全音楽ファン待望のニュー・ヴァージョン登場です!

『魂(ソウル)のゆくえ』新版 特集ページへ
 
 
  Dec 7th, 2008  
 

Robert Johnson “Traveling Riverside Blues” (take 2) 2.40
 Complete Recordings The Complete Recordings/Sony SICP2093-5所収

  20年近く前に発売されたロバート・ジョンソンのコンプリート盤はブルーズ史上の信じがたい売り上げを誇ったものです。その後、更に一曲の別テイクが発見され、42曲入りで再び登場しましたが、このカッコいい段ボール仕上げのボックスは限定生産なので、お早めに!
 
 
 
Roy Orbison

Roy Orbison “Love Hurts” 2.25
The Soul Of Rock and Roll The Soul Of Rock and Roll/Sony SICP2096-9所収

  音楽好きのクリスマス・プレゼント向け商品として、先ほどのロバート・ジョンソンと同時に届いたのがこのロイ・オービソンの4枚組ボックス・セット。50年代のデビューから88年に亡くなるまでの長いキャリアは複数のレコード会社にまたがるものでしたが、その各社の音源を含むこれは素晴らしい内容です。この曲は61年のシングルのB面として発表されたもので、エヴァリー・ブラザーズのオリジナルに比べて失恋の痛みがひしひしと伝わります。
 
 
 

Everly Brothers “Stories We Could Tell” 3.17
Stories We Could Tell~Pass The Chucken & Listen Stories We Could Tell~Pass The Chucken & Listen/MSI MSIG0479所収

  エヴァリー・ブラザーズの全盛期は60年代初頭でした。その10年後、彼らの仲があまりよくなくなって、解散寸前状態で制作された2つのアルバムが1枚のCDとして再発されました。ピークを過ぎていたとは言え、選曲もよく、70年代初頭の優れたミュージシャンも大勢参加して、兄弟の独特のハーモニーも健在ですから、なかなか面白いものです。ジョン・セバスティアンのヴァージョンもよく知られる曲をどうぞ。
 
 
 

The Beatles “A Hard Day’s Night” 2.29
A Hard Day’s Night A Hard Day’s Night所収

  この曲の冒頭のあのギターのコードは長年謎の部分が残っていたようで、ついこの前ギターを弾く数学の専門家が難しい名前のアルゴリズムを使って周波数を解析することでその謎を解きました。ギター類の他に、ほとんど聞こえないピアノのコードが重なっていることが分かったとのことです。
 
 
 

The Pretenders “Break Up The Concrete” 2.41
Break Up The Concrete Break Up The Concrete/Shangri-La 101009 所収

  衝撃のデビューから来年で30周年となるプリテンダーズ。あの頃のメンバーはクリシー・ハインド以外にはもう残っていません。この新作はLA録音で、ドラムズはジム・ケルトナーですが、クリシーが歌うとやはりプリテンダーズの音になるのです。さほど期待はしていませんでしたが、予想を遥かに超える出来映えでした。
 
 
 

Susan Tedeschi “People” 3.23
Tonkori Back To The River/Verve Forecast 0602517755772 所収

  歌もギターも一流のスーザン・テデスキは今のブルーズ・ロック(といっていいのかな…)の世界では素晴らしい活動を続けています。カヴァーがメインだった前作と違って、今度の新作ではかなり多くの人たちと曲を共作していますが、これはソニア・キチェルと一緒に作ったものです。リード・ギターは夫のデレク・トラックスです。
 
 
 

Lucinda Williams “Little Rock Star” 5.38
Little Honey Little Honey/Lost Highway B0011434-02 所収

  30年ほど前にデビューした頃はスーザン・テデスキと同じようなブルージーな雰囲気を持っていたルーシンダ・ウィリアムズは少しずつ変わってきました。いかにも南部の匂いがする声そのものにはカントリーっぽい曲も似合いますが、がんがんのグランジーなロックも得意ですし、ソフトなバラッドも素晴らしいです。このアルバムではその全てのスタイルが網羅されます。この曲は売れるために自分のオリジナリティを犠牲にしたロック歌手のことを歌っていますが、具体的に誰かの話、という気がします。分かる方がいたら教えてくださいね。
 
 
 

Amos Lee “Street Corner Preacher” 3.11
Last Days At The LodgeLast Days At The Lodge/EMI TOCP70644

  3作目のエイモス・リーは正直言ってこれまでさほど印象が強くなかった歌手ですが、ドン・ウォズがプロデュースしたこれは一発で気に入ったのです。70年代っぽいといえばそれまでですが、ところどころロッド・ステュアートがカッコよかった70年代初頭の音作りが甦ってくる曲もあったりします。
 
 
 

Geraint Watkins “At Last” 3.43
In A Bad Mood
In A Bad Mood/Gold Top AU79CD001 所収

  ニック・ロウのバンドでキーボードを担当する傍ら、ときどき自分のアルバムを作るウェイルズ人ゲラント・ウォッキンズは歌手として万人向けのスタイルではありませんが、ニックの雰囲気が好きならお薦めできます。このアルバムは完成度の高い曲もあれば、未完成のデモのようなものもあるので、ちょっと不思議ですが、今日の番組では、ちょっとわけがあってエタ・ジェイムズのカヴァーで有名なスタンダードを紹介します。
 
 
 

Beyoncé “I’d Rather Go Blind” 3.10
Cadillac Records
Cadillac Records/Sony SICP2076 所収

  さきほどのわけというのは、こちらもエタ・ジェイムズで有名な曲です。エタガ60年代に所属したシカゴのチェス・レコードを題材とした新しい映画「Cadillac Records」のサウンドトラックから紹介したこれは、映画でエタに扮するビヨンセ・ノウルズが歌っていますが、現在のR&Bにはもうないソウルフルなヴォーカルには感心しました。ぜひもっとこういう曲をやって欲しいです。
 
 
 

David Sanborn “Stoney Lonesome” 4.05
Here & Gone
Here & Gone/Decca UCCU1179 所収

  今週一週間ブルーノート東京に出ているデイヴィッド・サンボーンのこのアルバムは、かつてレイ・チャールズのバンド・リーダーを務めたサックス奏者ハンク・クローフォードに捧げられています。ハンクの作曲によるこの曲には追加のホーンセクションが付いていますが、ブルーノートでも日本人による5人組のセクションと共演します。
 
 
 

Tim Ries “Under My Thumb” 8.35
Stones World
Stones World/Wai Wai XNYY10004-5 所収

  最後もサックス奏者、ローリング・ストーンズのツアーに長年参加しているティム・リース。ストーンズの曲を様々な編曲で解釈したこのアルバムはストーンズのワールド・ツアーの先々で各国のミュージシャンたちと共演した内容ですが、これはプエルト・リコ風に料理したものです。
 
 
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