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沖縄"インタリュード"より、与世山澄子。

2008年8月11日 (月)




与世山澄子って、どんな女性?


1940年、八重山小浜島に生まれる。

16歳でデビューし、1957年、ボブ・ホープレス・ブラウン楽団と共演。1972年の本土復帰まで、米軍基地のクラブでフルオーケストラをバックに活躍する。

復帰の年に、ジャズスポット"インタリュード"をオープン。お店での演奏の傍ら、本土公演も増え、ジャズ評論家や著名人から賞賛される。

1983年、待望のファーストアルバム「イントロデュージング」が発売され、地元沖縄以上に本土で熱い注目を集めた。

1984年、ビリー・ホリディのピアノ奏者であった世界的ピアニスト、マル・ウォルドロンとの共作「With Mal」、1985年には3rdアルバム「DUO」を発表。2005年8月10日に20年ぶりの新作「インタリュード」をリリース。

2006年3月、TBS系"情熱大陸"に出演。

2007年には、中江裕司監督の映画『恋しくて』に出演。同年、森田芳光監督作品『サウスバウンド』にも出演し、映画界でもその個性を発揮し、活動の場を拡げた。

沖縄はもとより、全国でのライブ公演を中心に精力的に活躍中。今なお進化し続ける、日本屈指の実力派ジャズヴォーカリスト。





与世山澄子という女性は現在も、沖縄県那覇市で、"インタリュード"というJAZZ SPOTを経営しながら、歌を歌う日々をもう何10年も続けられている。

2005年にリリースされた、彼女の20年ぶりのアルバム「インタリュード」は、そのお店で全曲レコーティングされたため、このタイトルになったようだ。そして、このレコーディングをするために、東京からはるばる、菊地成孔氏、南博氏、安ヵ川大樹氏、ZAK氏、パードン木村氏といった、錚々たるメンバーが集まり、録音された。

それほどまでに、人を惹きつける何か・・・年に2回ほど東京でのライブをされているということで、ライブと、そして、そのライブの前にインタビューをさせて頂き、わたしもそれを遅ればせながら知ることが出来た。

お話しを少し、過去に遡らせて頂くと・・・2006年3月26日O.A.分の"情熱大陸"は、彼女の特集だった。

インタリュード」リリース後、彼女はTVや雑誌と、さまざまなメディアに取り上げられ、"あの伝説の歌姫が再び・・・"というような表現で、ウェルカムムードで迎えられた。しかし、彼女は言う・・・「まだ"現役"で、こうやって続けているのに、"伝説"だなんて・・・」と。

彼女にとって、歌うこととは、「本当に自然・・・毎日の空気みたいなものね。子供の頃から、いつも音が流れてたの。デビューするためにどうのこうの・・・っていうのはわたしは一切、全くやってません。ただ、好きで好きで、歌い続けてきただけです」とお話しして下さった彼女は、映画にも出演している。

この度は、そんな彼女の出演映画について。





ナビィの恋』『ホテル・ハイビスカス』・・・と"沖縄"にまつわる物語の数々を紡いできた、中江裕司監督(作風はいつも"いい意味"で、素人さ溢れる、手作り感いっぱいです)最新作『恋しくて』もやはり、沖縄が舞台。BEGINのエッセイ、"さとうきび畑の風に乗って"にインスパイアされ、この映画が生まれたよう。映画のロケ地は、沖縄本島より南に位置する"石垣島"で、この島は "音楽の神様に祝福された島"だとも言われている。

ここでの彼女は、主人公・栄順(東里翔斗)が恋する加那子(山入端佳美)とセイリョウ(石田法嗣)の母親役"澄子"として出演。劇中に出てくる"インタリュード"はセットではあるけれど、実際のお店のように再現された。

「この母親のストーリーっていうのは、私の人生と、なんというか、オーバーラップしている面も無きにしもあらずで。私も主人を亡くして、一人息子を育てて、この店をやってきたので・・・」と発言されていることもある・・・が、劇中の"澄子"という女性と"彼女"の境遇は、とても似ている。

その"インタリュード"で披露される、"what a wonderful world"を歌う彼女の歌声は本当にすばらしいので、彼女の歌う姿をぜひ映画で・・・また、その歌声は、サントラでもお聴き頂けます。

また、おばぁ役の(セイリョウと加那子の祖母)平良とみ氏といえば、"ちゅらさん"をはじめ、沖縄の名物"おばぁ"として活躍されていて、中江監督の作品には度々出演している、彼の"アイドル"="マドンナ"的存在。

そしてこちらも、沖縄の名物"おじぃ"登川誠仁氏が、"牛の声"のアフレコをされておりまして・・・そこで話す牛の台詞が何とも言えないくすぐったさで、ライトにシュール・・・思わずくすっと笑ってしまったので、こちらにもぜひ、ご注視を♡





続く、『サウスバウンド』は、直木賞作家、奥田英朗氏の原作を森田芳光氏が監督した作品。

主演が豊川悦司氏と天海祐希氏&主題歌は中島美嘉ちゃんの「永遠の詩」が使用されているということもあり、ずいぶんとメジャー感ある作品に仕上がっておりますが・・・

ここでの彼女は、上原一家が東京から西表島に移り住む中で、その子供達が通う学校になる、"パイカジ小学校"の"女校長"!

校歌を全校生徒(と言っても、数人しかいませんが)で歌うシーンでは、指揮はされておりますが、彼女の歌声は、お聴き頂けません・・・演技をされている彼女は、インタビューの時に見せて頂けたような、とってもチャームな雰囲気ですので、そのあたりのニュアンスを、ぜひ。

そして、この作品は、今をときめく、"だらしない唇"がチャームポイントの北川景子ちゃんと沖縄弁をしゃべる巡査役の松山ケンイチくんも出演しておりますので、彼らのファンも必見?





朝、目が覚めて、今日の"可能性"を信じられるもの。空気のように(本当は当たり前ではないのだけれど)当たり前のように自分のとなりにある、かけがえのないもの。そして、ただただ好きで続けていきたい、続けてきたもの。

"情熱しかない"・・・のではなく、"情熱がなければいけない"ということを、ご自分の人生で体現されている彼女という存在を知ることが出来たことは、わたしにとってのかけがえのない"財産"となった。

好きなことがあるのなら、それをやるべきよ?」と言われているような気がして、こうして続いていく、明日の延長のような・・・今日を想った。

いつの日か、沖縄の彼女のお店"インタリュード"にて、彼女の歌声を聴きたい・・・という夢を抱きながら、沖縄"インタリュード"より、与世山澄子。





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