ナンカロウ没後10年記念盤

2007年11月19日 (月)

20世紀最大のこだわり作曲家
ナンカロウ没後10年記念盤

ナンカロウといえば、技術的に異常に困難な上に、細部にわたるまでくどいまでのテンポや強弱の指示のあるピアノ曲を書き、人間が演奏したものに決して満足できずに、ついにプレイヤーズ・ピアノ(穴を開けたロールを中に入れ、そのロールを回転させることによってピアノ動かし正確無比な演奏が得られる自動ピアノ)のために作品を書いたという、自分のこだわりを貫きとおした20世紀最大の奇人作曲家。しかしその作品は、意外に(?)いいのです。ジャズ風のもの、小気味よいリズムと軽めの和声など、結構たのしめます。
 ナンカロウが33歳のときに書いた弦楽四重奏曲第1番は、美しい和声を用いたミニマル・ミュージック風な部分あり、新古典風の要素あり、で、普通に「いい曲」。23歳(1935年)に書かれたトッカータは、最初は生身の人間が弾くピアノのために書かれましたが、演奏が難しい急速なテンポによる連打があるため、1980年代に、ナンカロウ自身がプレイヤーズ・ピアノの適用を決めました。音がめまぐるしく駆け巡るさまは快感すら覚えますが、この録音にあたって、スタジオ内にはアルディッティのファースト・ヴァイオリン奏者とプレイヤー・ピアノだけがいた(あった)だけだと想像すると、なんともいえない感じがします。
 1987年、75歳のときに書かれた弦楽四重奏曲第3番では、さすがナンカロウといった感じで、終楽章でアッチェレランド(次第に速度をはやめ、音も大きくなる)の部分がありますが、各パートでその加速の割合が厳密に定められている(第1ヴァイオリンは3%、第2ヴァイオリンは4%、ヴィオラは5%、チェロは6%)など、よくそこまで、と逆に感心してしまう指定ぶり。
 迎えうつは現代ものを弾かせたら右に出るものはない団体、アルディッティ弦楽四重奏団。弦楽四重奏曲第3番は彼らのために書かれた作品とあって、正確無比な演奏が展開されています。聴けば聴くほど、ほんとによく演奏したなと感心の出来栄えとなっています。(キングインターナショナル)

ナンカロウ:
・弦楽四重奏曲第1番
・弦楽四重奏曲第3番
・プレイヤーズ・ピアノのための練習曲第15番(弦楽四重奏版、イヴァル・ミカースホフ編)*
・プレイヤーズ・ピアノのための練習曲第31番(弦楽四重奏版、パウル・ウシャー編)*
・プレイヤーズ・ピアノのための練習曲第33番(弦楽四重奏版、パウル・ウシャー編)*
・プレイヤーズ・ピアノのための練習曲第34番(弦楽三重奏版、ナンカロウ編)*
・ヴァイオリンとプレイヤーズ・ピアノのためのトッカータ
・プレイヤーズ・ピアノのための三部作(A=72/B=50/C=92)*
 *世界初録音

 アルディッティ四重奏団
 プレイヤーズ・ピアノ(コンロン・ナンカロウ)
 録音:2004年、2005年
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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  • 販売終了

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ユーザー評価 : 5点 (1件のレビュー) ★★★★★

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会員価格(税込) : ¥6,882

発売日:2000年01月25日

  • 販売終了

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