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Studies For Player Piano 1-12: Ampico Player(Player Piano Vol.1)

Nancarrow(1912-1997)

User Review :5.0
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
64514012
Number of Discs
:
1
Label
:
Mdg
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

ナンカロウ:自動演奏ピアノのための習作 第1巻より第1番-第12番
ベーゼンドルファー・プレイヤー・ピアノ

コンロン・ナンカロウ(1912-1997)はアメリカ、アーカンソー州に生まれ、ジャズ・トランペッターを経て、ピストン、セッションズ、ヘンリー・カウエルに学んで作曲に転じた変り種で、特にカウエルの影響から自動演奏ピアノの可能性に開眼、生身のピアニストには再現不可能なまでに微分化されたリズムを特徴とする創作にのめり込んだとされています。
 1936年のスペイン内戦に接してスペインへ渡り、同地で共産党に入党したことからアメリカへの帰国を拒否されたこともあって、その作品は長く正当な評価を得ないままでしたが、1980年代にジェルジ・リゲティが「ヴェーベルンやアイヴズに匹敵する大作曲家」と礼賛したことで、晩年になって忽然と名声を得るという、きわめて数奇な運命を辿った作曲家でもありました。

 ナンカロウは自動演奏ピアノのために多くの作品を残しました。「自動演奏ピアノのための習作」は全5巻で各巻50曲ほどもある膨大な作品。そのどれもが自動演奏ピアノ専用で、生身の人間では到底演奏不可能なものばかりです。1秒間に200回も打鍵するなどあたりまえ、時にはラグタイムの手法が応用されたり、機械的なパッセージが延々と繰り返されるなど、これこそ究極の実験音楽とも言えます。

Track List   

  • 01. Study for Player Piano no 1
  • 02. Study for Player Piano no 2a
  • 03. Study for Player Piano no 2b
  • 04. Study for Player Piano no 2c
  • 05. Study for Player Piano no 2d
  • 06. Study for Player Piano no 2b
  • 07. Study for Player Piano no 3a
  • 08. Study for Player Piano no 3b
  • 09. Study for Player Piano no 3c
  • 10. Study for Player Piano no 3d
  • 11. Study for Player Piano no 3e
  • 12. Study for Player Piano no 4
  • 13. Study for Player Piano no 5
  • 14. Study for Player Piano no 6
  • 15. Study for Player Piano no 7
  • 16. Study for Player Piano no 8
  • 17. Study for Player Piano no 9
  • 18. Study for Player Piano no 10
  • 19. Study for Player Piano no 11
  • 20. Study for Player Piano no 12

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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コンロン・ナンカロウが気になっている方、...

投稿日:2011/09/21 (水)

コンロン・ナンカロウが気になっている方、このCDは面白いですよ。 コンロン・ナンカロウのプレイヤーピアノシリーズは、このMDG盤の他にWERGO盤、OtherMinds盤がリリースされており、曲順、使用機種、録音等に違いがある盤が出ているため、3社の盤を聴き比べると、面白さ、楽しみ方も異なり、それぞれに納得し発見することが多いです。 どの盤から聴いても面白いですが、もし始めてこのアーティストを聴いてみようと考えているようでしたら、このMDG盤が良いかもしれません。このMDG盤は、コンロン・ナンカロウが考えていたことが最もよく表現・再現されているのではないかと思います。ただ、MDG盤は、作品番号1番から順番に入っていますが、他の盤は作品番号順ではなく1枚ごとに異なる作品番号のものが混在しています。 また、WERGO盤、OtherMinds盤を既に所持しているが、MDG盤購入を迷っている方にもおすすめします。それぞれの盤の良さを再発見できますよ。 私もWERGO盤、OtherMinds盤は所持していましたが、MDG盤購入を迷っていました。この盤は事情によりサブのマシーンで録音されていた他の盤とは異なり、彼の意図に近いプレイヤーピアノを使用して録音されているようです。 確かに他の盤よりも圧倒的に音質がよく、「ああ、そうなのか」とコンロン・ナンカロウが考えていたことが、より明確に伝わってくるように感じられ、購入して良かったです。 このMDG盤を聴くと、彼は音楽を通じて、流れる時間と今現在という瞬間とを同時に両立させようとしたのではないかと感じられます。 確かに音楽なので始まりと終わりがあるのですが、微分的に静止している今現在という音も同時に存在しているのが分かります。コンロン・ナンカロウのプレイヤーピアノの音楽は、流れつつ静止しているのですね。その関係性が、この盤では立体的に織り込まれたように、時に混ざり、時に独立して存在しています。 例えばMDG盤では音と音との現前性が、WERGO盤では音と音との関係性がより明確になっているに感じられますので聴き比べるといっそう面白さが増します。 また、プレイヤーピアノにより、リズムとテンポの関係が正確に表現されることで、かえって即興的でユーモラスでフリーで生き生きとしたものになっているように感じられます。 人間って真剣だけどユーモアに溢れているよと、全体と個の関係を音楽を通じて探究した素晴しい作曲家だと思います。

Chocolat さん | 東京都 | 不明

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ナンカロウの自動ピアノのための作品は、We...

投稿日:2006/10/23 (月)

ナンカロウの自動ピアノのための作品は、Wergoからリリースされている5枚組でその殆どを聴くことが出来る。が、Wergoの録音では彼が常時使用していた自動ピアノは使えず、やむを得ずサブの楽器で録音が行われたのだという。今回の録音は、よりナンカロウの意に沿った音色で収録されていることが売りなのだが、その豊かな音色は曲に対する印象を根本的に変えてしまう程に鮮烈。「ポリリズム」に興味を持つものならジャンルを問わず、何を措いても入手すべき恐るべき音盤だと言える。

トゥラケムス さん | 東京都 | 不明

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