―― デビューアルバムのリリースおめでとうございます!まずは率直なご感想からお聞かせ願えますか?
Boys Noize: まだリリースされていなから、本当の意味でリラックスはできていないいんだよ。なんたって自分のレーベルから出すアルバムだから、色々調整しないといけなかったり、まだまだやらなきゃいけないこともあるし。もちろん自分の本当に好きなトラックだけを集めて出来たアルバムだから出来栄えには満足してるけどね。
―― あなたが今回のアルバムで1番表現したかったことってどんなことですか?
Boys Noize: 正直に言うとそこらへんは何も考えなかったんだ。アルバムと入っても今までの曲を1つにまとめただけだし、アルバムのように何かストーリー性があるわけでもないしね。でも、クラブでかけれるような曲を作りたかっただけなんだ。クラブでDJするときは、いつも起爆剤になるようなかっこいいトラックが必要だろ?そういう点で言えば、ダフトパンクの『Homework』には少し影響されたかな、あれも純粋にクラブで楽しめるトラックがいっぱい入ったアルバムだしね。
―― あなたの音楽遍歴を教えて頂けますか?
Boys Noize: 僕がまだ子供だった頃、僕の両親が僕をピアノの学校に入れたんだ。僕自身はドラムがやりたかったのに。で、ビートにすごく興味があったおかげで、ドラムを5年ほどやって、14歳の時にはくだらないプログラムで曲を作り始めていたんだ。ドラムと同時にバイトなんかで稼いだお金を全部レコードとターンテーブルにつぎ込んで、ようやく16歳で500人くらいの規模の大きなライブをやったんだ。これがまたうまく行って、その後からはブッキングをいっぱいもらうようになったよ。
その時期くらいにDIMってやつと出会って、一緒にプロデュースをするようになって、それから4年間は彼からエンジニアのやり方ってもんを習ったんだ。2003年にベルリンに移住したんだけど、そこで自分のスタジオを持って、Boys Noizeのプロジェクトを始動させたんだよ。
―― その中でもあなたの音楽の方向性に決定的な影響を与えたものとは何でしょう?
Boys Noize: 一人のアーティストのことがすごく好きってわけではないけど、エレクトロニックミュージックの分野では、Thomas Bangalterや 初期の Felix da Housecat、あとはRichie Hawtin や Warp Recordsのものを良く聞いていたな。個人的にはそれこそヒップホップから、ディスコにパンクに、ジャズなんかいっぱい聞くけど、DJとして最も影響を受けたのはヒップホップなんだ。ヒップホップはDJミックスの点から言えば、単なるテクノをミックスしているよりもっと面白いからね。
ミュージシャンとして、その時その時で創作する音楽のスタイルを変えていくことは重要なことだよ、1つのビートに固執していたらそれこそつまらないだろ?自分ももっと色々な音楽をやりたいとは思っているんだけど、時間がなかなかなくてね・・。昨日なんかサイケデリックヒップホップのトラックを作ってみたけど、どうなることやら・・・って感じ。
―― Boys Noizeとして活動することとなったキッカケは?そして“Boys Noize”というアーティストネームが表しているものとは?
Boys Noize: レコ屋で見つけて聴いた曲のほとんどは本当につまらないものだったから、自分はもっとクラブで盛り上がるようなトラックが純粋にほしいと思ってBoys Noizeをスタートしたんだ。“Boys Noize”の名前は“パワー・エレクトロニック・クオリティー・パーティー・テクノ”ってのを象徴しているんだよ。
―― 2005年に“Boys Noize Records”を始めた理由というのは?
Boys Noize: 僕は最初 Gigoloと Datapunkのレーベルからリリースしたんだけど、たかが12インチをリリースするだけなのに、1年もかかったんだ。それですごく落ち込んで、自分はこんなに色々表現したいのに、どうしてこんなに時間がかかるんだって。だから最初に自分の Boys Noizeレーベルを持とうと思ったのは、単に自分のものを自分で出そうっておもったからなんだ。この頃自分のDJで昔の John Starlight (Zombie Nation)なんかをかけるのが気に入っていて、それでこれをリミックスしてもう一度リリースしたら面白いんじゃないかって、それでリミックスしたんだけど、i-robotsのマキシもやったな。今では、自分が若い才能にリリースできる足場をあげてフレッシュなトラックを発表できる最初の人でありたいと思っている。もちろん、出すものは全て完全に自分のテイストで選んでるけど。
―― Boys Noize Recordsより今後リリースする予定の注目アーティストを教えていただくことはできますか?
Boys Noize: Siriusmo、D.I.M.、Strip Steve、そして Shadow DancerものでリミックスはPara Oneのものとか、後は Feadz、Brodinski、Modeselektorとかかな。サプライズもいっぱい用意してるよ。
―― Kitsuneからリリースしているという共通点で、同じドイツ出身の Digitalismがいますよね。
Boys Noize: Digitalismの Jenceとは実は一緒の学校だったんだ。彼は1つ上の学年だったけど、学校で親友になったんだ。そして15歳で僕がレコ屋で働き始めたんだけど、4年後に偶然 Jenceがレコードを買いに来たんだ。19歳のときプロデュースにもっと集中したくて、僕がレコ屋をやめる際に Jenceにレコ屋で僕の後に働くように薦めたんだ。その時期に Jenceが Isiと仲良くなって・・・ってな感じかな。Feadzや Jean(Para One)とも親友だし、Justiceも良く知っているよ。すごくいいやつらだよ。ベルリンでは Housemeisterや Modeselektor とか Siriusmoとも友達だよ。
―― ドイツ出身であるが故の音楽性の特徴的な部分ってありますか?たとえばそれをフランスのアーティスト(Justice、Surkin、Para Oneら)と比べた場合はどうでしょうか?
Boys Noize: そうだね、ベルリンに移住してからは自分の音楽にもすごく影響があったと思うな。全てがラフでハードなんだ、ベルリンに移住してから「frau」 と「war」を制作したんだよ。Morgentauっていう名義でミニマルなものも作り始めたし、ドイツって国は本当にエレクトロニックの歴史が色濃いところだからね。もちろん、違いはあるよ。Justiceとかすごく好きだけど、僕の音楽はもう少しテクノよりだと思うし、僕らはプロダクションに対して同じ姿勢で臨んでいると思うけど、音楽的には良い意味で違うと思っているんだ。
―― 数々のリミックスワークをこなされていますが、これからリミックスしてみたいアーティストはいますか?
Boys Noize: 昔のプリンスの曲とかリミックスできたらかっこいいとおもうんだけどね。
―― 日本のクラブシーンの印象についてはどうでしょうか?10月にはリリース・パーティで来日も予定されているようですね。
Boys Noize: すばらしかった、日本食は本当に大好きになったよ、ウニ巻きをのぞ
けばだけど、人もすごく優しくて・・・でもそれって僕がアーティストとして来日したからだと思うけど、一般の観光客として行っていたらもっと違うんだろうね。いずれにしても日本食は最高だった。クラブに関しては、もうファンタスティックとしか言いようがないな、人は音楽のこと良く知っているし、好意的だしね。今度来日するときにはベストといえるセットをするよ。
―― 今後の展開について教えてください。
Boys Noize: 今後の予定としては、Boys Noize『oi oi oi』のCDとLP、D.I.M.「Is You + Rmxs」、Boys Noize「Lava Lava (Original + Feadz Rmx) / My Head(Para One Mix)」、「Strip Steve ep」、「Siriusmo ep + Boys Noize Mix」、Boys Noize 「surprise 12"」が出る予定だよ。
―― ありがとうございました!