―― 新作アルバムの完成おめでとうございます。まずはアルバムが完成しての率直なご感想からお聞かせ願えますか?
Orvar(オルヴァル): 嬉しいし、興奮してるよ。それに正直言って、誇りに思ってると言ってもいいくらいかもしれない。ポジティヴなだけじゃなくて面白い作品になったと思うし、それってなかなか難しいことだから、自分たちとしても満足してる。
―― 前作『Summer Make Good』リリースから今回のアルバム完成までには、Kristinの脱退、そしてメンバーの増員などあったと思いますが、アルバム制作をスタートさせたのはいつ頃でしょうか?
Orvar: うん、『Summer Make Good』からもう3年経つから、色々な変化があったよ。でもこのアルバムの制作に3年かけたって訳じゃなくて、『Summer Make Good』リリース時に結構ツアーをしたあと、1年間お休みを取ったんだよ。だから、今回の作品に取り掛かるときには、すっかり充電できていたんだ。
―― 新メンバーはどういった経緯で繋がり、そして加入することとなったのでしょうか?それぞれの役割についても教えてください。
Orvar: メンバーのほとんどは、いままでも僕らと一緒にプレイしていた仲間なんだ。Samuliは2001年からドラマーとして参加してくれてたし、Eirikurはバンド結成した頃から一緒にやってる。Olofも、バンドに参加してもう何年にもなるし、Hildurは古い友達でここ何年かたまに一緒にプレイしたりしていたんだ。だから、本当に「新しい」メンバーはSillaだけなんだよね。
そしてSamuliはフィンランド出身の素晴らしいドラマー。Eirikurはトランペット&キーボードのマジシャン。Olofはヴィオラ奏者なんだけど、ギターとヴィオロフォンも弾くし、ヴォーカルもできるんだ。Hildurはチェロとヴォーカル、Sillaはヴォーカルとウクレレ担当だよ。みんな仲のいい友達で、一緒にやるには最高のグループだね。
―― 2004年リリース『Summer Make Good』のサウンドと比べると、今作からはポップな要素を感じたのですが、メンバーが変わって作品制作への心境の変化などありましたか?
Orvar: うーん、今作が前よりも「ポップ」だとは、みんな思ってないかもしれないな。大概の人からは、前の作品より「もうちょっと奇妙でサイケデリック」だとは言われるけれど。でも、ポップだって思ってもらえるのは嬉しいよ。どうしてそうなったのかは分からないんだ、まあ前よりもっとヴォーカルが増えたってのはあると思う。
―― 今作のアルバムはどのようなプロセスでつくりあげたのですか?
Orvar: レコーディングは、色んなところで行ったんだよ。灯台も使ったし、フィンランドの小島にある古い学校の校舎とか、たくさんの楽器が置いてあるイーサフィヨルズゥルの音楽学校とか、アイスランド中の別荘小屋とかね。完成までは時間がかかったけれど、その価値があったと思うよ。
―― 去年リリースした『Peel Session』のジャケットはOrvarが担当されたんですよね?今作のジャケットも同じ世界観で描かれていると思ったのですが、どなたが担当されたのですか?
Orvar: 今回のアートワークは僕がやったんじゃないんだ。でも、同じ様な感触があるのは、僕らの凄く古い友人で親友の Ingibjorg Birgisdottirが手掛けたからかもしれない。彼女にはアニメーション・ビデオも作ってもらって、僕は凄く気に入っているんだ。そのビデオが奇妙だって思う人も多いみたいだけれどね。
―― 今作に収録されている曲で1番思い入れのある曲を教えてください。その理由も教えて頂けますか?
Orvar: ううーん、分からないな。何も考えないで選ぶとしたら、「Moon Pulls」は気に入ってるよ、凄くシンプルな曲だから。あんなふうにシンプルで美しいアルバムを一枚作れたらいいな、って思う。
―― 今後のMUMの展開、そしてライブの予定などありましたらおしえてください。
Orvar: アルバムがリリースされたら、ツアーを始めるよ。あらゆるひとの前で演奏したいんだ。それが実現できればいいなあって思ってる。日本にも行けるといいね。それが終わったら、なるべく早く次のアルバムの制作を始めたいね。
―― 最後に、このインタビューを読んでいる人へのメッセージを頂けますか?
Orvar: 朝ご飯はちゃんと食べよう、外をあるときには鼻歌を歌おう、それから機会があれば、森の中でおしっこするのは気持ち良いものだよ。
―― ありがとうございました!