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Timmy Regisford キャリア初のアルバム

Thursday, August 30th 2007

  インタビュー
  Timmy Regisford
The Loft、The Gallery、Paradise Garageといった伝説的クラブと並ぶ存在であるThe Shelter。その主宰&レジデントDJを務めるTimmy Regisfordによる、意外にもキャリア初となるアルバム作品『Africa Calling』が到着。タイトルからもわかるように本作のコンセプトには「アフリカ」というキーワードが関わっているようです。そんな作品をリリースする事となった経緯やコンセプトについてなど、Timmy Regisfordにお話頂きました。

Timmy Regisford
  Timmy Regisford

―― 長いキャリアの中、このタイミングでファースト・アルバム『Africa Calling』をリリースした訳は?


Timmy Regisford: 私はレコード会社の幹部としてずっと働いてきたので、自分のアルバムを出すことに抵抗があった。他のアーティストたちを世に送り出して、彼らのキャリアを成功に導くのが自分の役割なのに自分自身がアーティストになってしまったら見方が変わってしまうと思ったし、自分もアルバムを出して彼らも出すとなると競合関係になってしまう。ただ今回は自分が世界各地を旅して体験したこと、訪問して特に思い入れのあるアフリカの国々について、表現したいことがあった。だから、こういうタイミングでアルバムを出すことにしたんだ。




―― コンセプトや今作の構想はいつ頃からあったのですか?


Timmy Regisford: 3年前からだ。今回のアルバムコンセプトは、様々なアフリカのカルチャーをダンス・ミュージックという形で出すということだ。




―― 今作に参加しているアーティストについて教えて下さい。


Timmy Regisford: 今作ではセネガル、マリ、南アフリカ、コンゴなど、多様な国々のアーティストに参加してもらい、ダンス・フロアで楽しめるアフリカ音楽というコンセプトを探求したんだ。その他にもナイジェリアのフェミ・クティ、私がダンス・ミュージックをやり始めてからの相棒ボイド・ジャーヴィス、若手のフィルソニック、そしてエンジニアはアダム・リオスに参加してもらった。




―― アルバム制作の上で一番重要視したのはどのような点ですか。


Timmy Regisford: トラックに関しては踊れるものを意識したが、リリックと生のミュージシャンに関してはアフリカン・カルチャーに根ざしたものを意識した。その二つの要素を融合させることが重要だったし、そうすることによってアフリカの音楽でみんなが踊ることが可能になる。このアフリカの様々なアーティストをダンスフロアに呼び寄せるという試みは、今まで誰もやっていないことだ。




―― アフリカへの旅がコンセプトの基になったとのことですが、アフリカの音楽はあなたにとってどういうものなのでしょうか?あなた自身のルーツと関係がありますか?


Timmy Regisford: アフリカは音楽が生まれた場所だと思っている。私たちの今生きているこの世界では、アフリカン・アメリカンだろうがジャマイカンだろうと、その音楽の起源はアフリカに根ざしているものがほとんどだと思う。だが、そのことに多くの人は気づいていない。私は幸運にもこうした場所に実際に出かけて行くことが出来たので、その土地の文化をより良く理解することができた。アフリカ音楽とは非常に文化的なものだ。自分から歩み寄り、受け止め感じるものだ。アルバムに収録されている歌の歌詞は理解できないが、音楽として感じることは出来る。感じ取るしかないんだ。私もアフリカの言語は一つも分からないが、音楽は感じることができる。そういう意味では、日本の文化と何ら変わらない。日本の音楽リスナーは英語の歌詞をほとんど理解していないだろう?でも音楽として感じ取ることができる。それと同じことだ。




―― 日本のダンス・ミュージックのシーンをどう見ていますか?


Timmy Regisford: 成長していると思うよ。最近 Studio Apartmentという人たちがいいと思うようになってきたし、彼らはいい方向に向かっていると思う。日本のシーンに欠けているのは、本当にソング・ライティングが出来る人材だ。誰だってコンピューターを使えば曲は作ることが出来るけど、それなら誰にだって出来る!しかし、歌を書き上げてその歌を表現力のある人間に歌わせ、人の心に届けるにはそれなりの時間と努力を要するんだ。90年代初頭にシーケンサーなどの機械が市場に出回るようになってから、みんな怠けるようになってしまったんだよ。コンピューターだけで簡単にインストルメンタルのトラックだけ作って出すようになってしまい、怠けて歌を書くことを止めてしまった。70年代や80年代のスタジオにわざわざミュージシャンを集めてレコーディングしていた時代には、インストルメンタルだけのレコードを作って成功しようなんて考えられなかった。ダンス・ミュージック出身で成功するミュージシャンは4〜5年に一組程度しかいない。ウェザー・ガールズ、C&Cミュージック・ファクトリー、シー・シー・ペニントン、テン・シティ…… 彼らの音楽はディスコをベースにしているし、ダイアナ・ロスやドナ・サマーだってそうだ。そしてそれは、ディスコと呼ばれる前にはR&Bと呼ばれていた音楽だ。ディスコもリズム&ブルースの延長でしかない。




―― DJと音楽制作とクラブの運営もされているわけですが、その三つはどういう風に関係しているんですか?


Timmy Regisford: 私は毎朝起きたらまずジムに行ってワークアウトし、「さて、今日は何をしたらいいかな?」と考えるだけで、DJでは自分が好きだと思ったものをかけるだけだ。自分が好きだからレコードを出す。それだけのことだよ。




―― では、最後にファンにメッセージを。


Timmy Regisford: 君がインタビューをした感想をファンに伝えてくれればいい。それがメッセージだ。




―― ありがとうございました!

(取材協力:Cisco International)
 
 
 
  名作アルバム『Percussion Madness』のリミックス+新曲4曲収録!  
 
Africa Calling

CD Africa Calling
Timmy Regisford

The Loft、The Gallery、Paradise Garage、Zanzibarといった伝説的クラブと同様、DJとダンサーがある種特殊な絆で結ばれた独特の雰囲気、ヴァイブを存在させる希有なクラブThe Shelter。そんな場所を主宰し、更には唯一無二のレジデントDJも務める「マエストロ」ことTimmy Regisfordのキャリア初となる本人名義のアルバム作品。現在のマーケットを考察し、DJとしてダンスフロアを感じ、それらを精製させてきたこの作品群はあえて「トレンド」というものとは一線を画す存在になっている。
 
 

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