―― まずは今回、ご自身のMix CD 『Musa MAYURI MIX』と、コンピレーション・アルバム『METAMORPHOSE 07』を<cuesuta sound>よりリリースするに至った経緯を教えてもらえますか?
DJ MAYURI: <cuesta sound> さんとは、昨年から今年のメタモルフォーゼのコンピレーションと私のミックスCDを含めた一連の展開に関してお話を進めていて、今回のリリースに至りました。
―― では、ミックスCDからお話を伺います。前作からだと約4年ぶりのリリースになりますね。
DJ MAYURI: 気が付いたら4年経っていました。その間にクラブシーンも変わったし、自分でもハードテクノだけでなく、ミニマルやクリック系もかけるようになって数年経つのでそろそろこちらのスタイルでのミックスCDを発表するのも良いかなと。
―― タイトルの『Musa』とはどういった意味なんでしょう?
DJ MAYURI: ギリシャ神話に"MUSE"という9人の芸術の女神がいるんですが、それのラテン語読みです。芸術的なインスピレーションを与えるとされています。
―― 今回の選曲にあたって、コンセプトやテーマなどイメージした事があれば教えて下さい。
DJ MAYURI:
特にコンセプトはありません。最近自分がかけているタイプの音を率直に反映しています。硬派でありながらも、色々な展開があるように気を配りました。
―― 今回のミックスCDは、これまでの硬派なハードテクノ・スタイルから一変して、クールなディープ/クリックミニマル系を主体とした内容になっていますが、これは最近のご自身のDJスタイルを反映したものなのですか?また今年はご自身のDJプレイも予定されていますが、やはりそこでも今回のようなスタイルでのDJプレイが聴けるのでしょうか?
DJ MAYURI: 最近はハードテクノとこうしたディープミニマル系と、両方かけています。METAMORPHOSEでは、出演時間によって変わるので、どちらになるかはまだ分かりません。
―― ではここからは、その国内最大のオールナイト野外フェス"METAMORPHOSE 07"と、コンピレーションCDについてお話を伺いたいと思います。ズバリ、今年の目玉といえば"MODEL 500 (ホワン・アトキンス)"の出演だと思いますが、どういった経緯で今回の出演が実現したのですか?
DJ MAYURI: サブマージに今年の出演者に関して色々と相談をしていた所、ホワン・アトキンスがMODEL500のライブをするという情報を得ました。バンドメンバーには、マッド・マイクが加わるという日本では二度と体験できないような形で話がまとまりました。Los Hermanosも候補に上がっていたのですが、8月11日にageHaで開催するプレパーティーに出演してくれることになりました。
―― 他にもかなりのビッグネームから、アンダーグラウンド勢まで幅広く名を連ねる今年のMETAMORPHOSEですが、出演者のブッキングにおいてテーマやポイントなど、特に意識した事はありますか?また、その際の苦労話などがあれば教えて下さい。
DJ MAYURI: ブッキングの際には、一つのジャンルにあまり偏り過ぎないように気を配っています。3ステージあり各ステージそれぞれ特色があるので、ステージにあった内容のアーティストを選ぶようにしています。今年は結果的にはテクノ勢が多くなりましたが、最初からそう狙っていた訳でもありません。リッチー・ホウティンは数年越しでオファーをしていて今年の出演は昨年の段階から進んでましたし、MODEL500のライブの件は今年になって聞きました。クラブミュージックは変動が激しいので、新進気鋭の若手アーティストは数ヶ月前にオファーして、これからのシーンの音も反映するようにしています。ビッグネーム系は数年かかる事も多いです。
―― 今ではすっかり毎年恒例となった"METAMORPHOSE"ですが、始めた当初と現在での差といったようなものを感じる事はありますか?
DJ MAYURI: フェスブームも相まって、野外フェスシーンは大きく成長してきたと思います。ロックフェスの数も格段に増えましたし、他にもレゲエやJ-Pop など内容も多岐に渡っています。海や山へ行くように、夏の娯楽の一部として定着してきていると思いますお客さんもフェスでの楽しみ方に慣れてきて、マナーも全体的に良くなってきていると思います。METAMORPHOSEに関して言えば、ゴミをデポジット制にしていることもあって、落ちているゴミの量はかなり少なくなっていますが、それでもまだ細かいゴミが結構落ちてます。喫煙者の方は携帯灰皿を持って来られたり、小さなゴミを出さない工夫をして下さると、自分も他のお客さんも綺麗な会場で遊べてハッピーですし、環境にも優しいですよね。
―― 今年は出演者の楽曲(新録曲も多数!)を収録したコンピレーション・アルバムもリリースされますね!当日の予習の為にもこのアルバムの中から、MAYURIさん注目の出演者をいくつか紹介して頂けますか?
DJ MAYURI: 「ARIGATO」という、15分にも及ぶSTS9の未収録曲のライブ音源が聴き応えがあります。これを聴いていると、早く野外で体験したいと思いますね。オーディオンの 「Mouth To Mouth」は昨年テクノとハウスシーンを席巻したアンセムです。個人的にとても気になるアーティストです。ライブはすごく楽しみです。ジョー・クラウゼルは、彼がプロデュースした『Mental Remedy』のディープな未発表曲を提供してくれました。お台場でのBODY & SOUL でのプレイも凄かったのですが、今回は単独ですし、芝生が広がるプラネットステージですので、さらにディープでスピリチュアルなDJをしてくれるのではないかと期待しています。
―― コンピレーションのリリースや、最近益々の盛り上がりを見せる夏フェス・シーンだけに、今回初めて"METAMORPHOSE"に挑む方も多いかと思います。そんな方々にメタモの見所やアドバイスを是非!
DJ MAYURI:
皆さんそれぞれお目当てのアーティストがいると思いますが、今迄聞いた事なかったアーティストに触れるいい機会なので是非チェックしてみて欲しいですね。意外な発見があるかもしれないですよ。会場はとても広く、それぞれ特色のある3ステージの他に、今年は楽器メーカーのブースの出演者も、これまで以上に力が入っています。また、飲食やフリーマーケットの出店、機材メーカーの新機種が試せるブースがあったり、深夜0時まで乗れるローラーコースターや露天温泉等、遊ぶ所は盛り沢山なので、体調万全にして臨んで頂ければと思います。懐中電灯や上着、ゴミ袋等、あると便利な持ち物リストや注意事項は、METAMORPHOSEのオフィシャルサイトを見て頂くと詳しく出ています。最新ニュースもいち早く出ますので、度々チェックして下さい。
―― 今後の"METAMORPHOSE"についての展望、またご自身の活動予定などがありましたらお願いします。
DJ MAYURI: 今後も国内外の良質なアーティストを紹介して、より多くの方に野外フェスの楽しさを体験してもらえればと思います。あとは、新しい才能を持つアーティストを発掘してシーンの活性化のお手伝いができればと思います。私個人の活動予定としては、9月末までMix CDのリリースツアーが続きます。後は曲制作の方も力を入れていく予定です。
―― 当日を楽しみにしております!どうもありがとうございました!
DJ MAYURI: ありがとうございました。