―― DJとして長いキャリアを積まれた後、昨年リリースのアルバム『Metal Heart』は各所で絶賛されるなどかなりの反響があったかと思いますが、ご自身の中でそういった状況をどう捉えられていましたか?
DJ Sodeyama: 前作『Metal Heart』は本当に沢山の方々に評価して頂きました。それをきっかけに国内外問わず色んな繋がりができたので本当に嬉しく思っています。でも自分の状況が変わったとは特には思ってないです。これからもっとやるべき事があるんだと思うし、このままじゃ何も変わらないですからね。
―― 前作から約1年経っての新作リリースとなりましたが、その1年間の活動を振り返ると共に作品完成に際しての今の感想をお聞かせ願えますか?
DJ Sodeyama: この1年、色んなパーティーに出演させてもらったり、ドイツ、オーストリア、ギリシャ等の国でのDJやLIVE、初めてのヴァイナルでのリリース、リミックス等、本当に沢山の経験が出来ました。その中でセカンドアルバムへの意識は日に日に強くなり、自分が今どんなものを作りたいのかと言う事を考える事が多くなり、1年かけてゆっくり形成されていったものが『Dual』です。だから前作『Metal Heart』に比べてスムーズに作れました。ファーストの時は、ほとんどリリースをした事がない状態で本当に右も左も分からないで作っていたので、後からアルバムとしての構成力を作るのにとてつもない時間がかかってました。実際収録されている曲数の3倍近くの量のトラックを作り、その中からDJの時にレコードを選ぶような感覚で、何度も何度も順番を入れ替えたり、エディットし直したり、作り直したりの繰り返しでした。でも今回の『Dual』は本当に自然と形になった作品だと思います。
―― DJ Sodeyamaさんの楽曲はどれもオリジナリティがあり、音作りにはかなりこだわりを持たれているという印象を受けたのですが、ご自身ではその点についてどのようなお考えをお持ちでしょうか?
DJ Sodeyama: 旬な事しようとか、他の作品とは違うものをとかっていう意識はしてないです。音作りにしてもこだわりはあるけど、機材も凄くシンプルだし、特に難しい事もしてないんですよ。結局、僕自身も含めて完全なるオリジナリティーって今のダンスミュージックには存在してないじゃないですか。でも絶対に持っていないといけないのが『クセ』だと思うんです。その『クセ』さえあれば何かに似ていても、結果似てないものになる。例えば最近人気のRadio Slaveとかって正にそれ。Radio Slaveは現代版のAngel Moraesですよね。93〜97年くらいのハウスってこういう感じの作品って沢山あった。でもそこに彼の『クセ』が上手くハメ込まれた作品だと思うんです。他の作品にしても一緒だと思う。だから僕の作品を良いと思ってくれてる人達は僕の『クセ』を見つけてくれた人達だと思います。
―― クラブでプレイするDJとしてのご自身と楽曲を制作するプロデューサーとしてのご自身との違いは何かありますでしょうか?またDJ→プロデューサーとして活動されていることで二つの顔に相互作用することがあれば教えて下さい。
DJ Sodeyama: たぶん全然違うんだと思います。でもそれを意識した事はないですね。もちろん作業工程が全く違うし、使うものも違うので別物だとは思いまが、僕は『DJ』でいたいんですよ。だからオリジナル作品に関しては自分でプレイしないものは作るつもりもないし、作っていて「あっ、かけらんね〜な、これ」って思えば捨ててしまいます。相互作用としていうと、プロデューサーとしての面をDJに反映させる事はほとんど無いと思います。
―― もしよろしければDJ Sodeyamaさんの音楽遍歴をお聞かせください。
DJ Sodeyama: 中学入った頃から、洋楽ばかり聞いてました。Bangels、Natalie Cole、MadonnaやDepeche Modeを聞いてた。そこから徐々に、Black BoxやTechnotronic、Snap等の俗に言うイタロハウスみたいなものを聞くようになって、高校に入ってクラブ行くようになって(行けないけど笑)、高2の時に知り合った友達がDJやってたんで、マネして始めてみました。制作は20歳の時にシンセを買ったんだけど、全く訳がわからず眠らせてました。25歳くらいの時にいい加減にやらないとマズいなと思って借金して機材を買い集めたんですがやっぱり駄目で。。少しずつ勉強しながらやっと作れるようになった。ここ3、4年くらいですかね。まともに作ってるのは。
―― 現在よく好んで聴いているアルバムを教えて頂けますか?
DJ Sodeyama: このインタビューで思い出して
Black Box 『Dream Land』 聴いてます(笑)。同じく思い出して
Depeche Mode 『Violator』 聴いてます(笑)。そして今回のアルバム『Dual』でも歌ってもらってる shigeo(ex. SBK)の新バンド
the samos。まだデビュー前ですが、そろそろ皆様の前に登場すると思います。軽く宣伝です(笑)。
―― 先日リリースとなったHiroshi Watanabeさんコンパイルによる、ギリシャ発の日本人コンピレーション『Big In Japan』にDJ Sodeyamaさんの楽曲「Fullflat」が収録されていますが、こちらはどういった経緯で収録されることになったのでしょうか?
DJ Sodeyama: Hiroshi君と知り合ってかれこれ7年くらいなんですが、よく一緒にDJしたりパーティーやったりしていて、3、4年くらい前、僕がまともに制作をやり始めた時からちょこちょこ渡したりしてたんです。ヒロシ君はDJの時にいつも使ってくれるんです。だから完成したら渡すみたいになって。でも僕とDJする時にも僕の曲を大量にかけるんです(笑)。今年の2月頃に連絡があって、「日本人だけのコンピレーションアルバムをギリシャのレーベルから出したいんだけど、何か曲ある?」って聞かれて、せっかくの機会だし、「作りますよ」て言ったら、「1週間くらいしか時間ないんだよね」って言われて(笑)。だから慌てて作りました。結構良いのが出来たんで、『Dual』にも入れました。
―― DJ Sodeyamaさんが尊敬する、もしくはとても影響を受ける、受けたDJ、プロデューサーがいらっしゃったら教えて下さい。
DJ Sodeyama: Hiroshi Watanabe氏は僕がDJ始めた頃から尊敬してますよ。今1番刺激を受けるのは mold & the samosの shigeo&raymond の二人。ズバリ凄いです。頭が上がりません。軽くムカツク(笑)。
―― 今後の予定について教えて頂けますでしょうか?
DJ Sodeyama: 7/20に代官山air、7/21には名古屋radixにてリリースパーティを開催します。ライブしますんで是非とも遊びに来て下さい。
制作面では、早速サードアルバムの制作に入ります。<zenit>から『Metal Heart』と『Dual』に入っているトラックを収録したEPが2枚出ます。これは以前<ante zenit>から出した2枚のEPとほとんど同じ内容ですが、remixが収録されています。その後も<zenit>からのリリースがあります。それからぼくのリミックスを収録した元気ロケッツのシングルも出ます。他にもちょこちょこリリースします。今年は別名義での活動も始めようと思ってます。
―― インタビューをご覧の方へのメッセージをお願いいたします。
DJ Sodeyama: たぶん僕を知らない人が沢山いるかと思います。『Metal Heart』と『Dual』を合わせて聞いてもらえると僕がどんなかが想像できると思います。聞いてみて下さい。そしてイベントへ足を運んでみて下さい。よろしくです!!
―― ありがとうございました!