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『Tokyo Calling:2』〜AK vs Silva 対談〜

Friday, June 22nd 2007

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  HMVインタビュー
 『Tokyo Calling: 2』〜AK vs Silva 対談〜
NYの老舗ハウス・レーベル King Street Sounds より、日本人アーティスト/DJ/プロデューサーにフォーカスしたコンピレーション・アルバム第2弾『Tokyo Calling: 2』がリリース!それを記念して、世界中のクラブをロックする強力なトラックが満載の本作にも参加しているAKとSilvaによる、NYでの対談の模様を お届け致します。世界に目を向ける2人のディーヴァが語るハウス・ミュージックのヴィジョンとは―?それではどうぞ!

Silva
  Silva & AK (L to R)
―― 今までに様々なジャンルの音楽に接してきたと思いますが、今、ハウス/ダンス・ミュージックを制作しているのはどのような経緯、思いがあるのですか?


AK: 子供の頃、私凄くインストが好きでジャズとかクロス・オーバーと呼ばれる音楽を聴いて育って、その後日本ではポッ プスを書いて歌っていたんだけど、いつかもっとサウンド指向の音楽をやりたいとずっと思っていて、東芝からの3枚目のアルバムをリリースした頃、アルバム のパートナーだったKevin "KD" Davis に『アケミはインターナショナルに出来るから、アメリカで活動したらどうだ』って言ってもらって。
それは私の夢でもあったんだけど、同時にこれはポップス以外のジャンルでやってみたいと思っていた事をやるチャンスでもあると思ったの。 それだったらダンスミュージックのリミックスでスタートしてみようと思って、Francois K にコンタクトしてみたら彼が"Say That You Love Me" を選んでく れて。そしてそれが全米でのデビューシングルになったの。
逆に言うとそれがきっかけで私がダンス・ミュージックのヴォーカリストとしてやっていく事になったと言えるかな。


Silva: 私は16の時からクラブで歌ったりしてたんですけど、自分でコンピューターを買って、ヒップホップをサンプリン グして曲を書くような事をしてました。 元々作家になりたかった事もあって、自分の曲の宣伝をするためにクラブで歌ってパフォーマンスしていたんです。
でも結局歌の方で18の時ソニーと契約したんですけど、その頃全然売れなくて(笑)。当時凄くChaka Khan が好きで彼女みたいなヴォーカル・スタイルだった ら自分でやってもいいなと思って、でも本当は作家になりたかったから、歌がきっかけで自分の書く曲の為にチャンスが作れればと思いました。
Silva と名前を変えたのが24の時だったんですね。その前はソウルやファンクを多くやってたんですけど、Silva になった後はハウス・ミュージックを作り始め ました。
でも、30歳目前に(笑)世界でやってみたい、というのがあったのでそれも目指そうと。 ただ、Silvaの時の経緯があったからこそ、今、歌に対する愛情が盛り上がったので。今回チャンスがあってリリース出来る事になったので。元々クラブ・ミュ ージック・シーンが好きで、パフォーマンスする事が好きで、今はそれプラス作家やDJとしてもがんばりたいと思っています。


―― プロデューサーでもありヴォーカリストでもあるのは、二人の共通項でもあると思いますが、そのアドバンテージとディスアドバンテージってありますか ?


AK & Silva: アドバンテージの方が全然多いかな。


AK: パフォーマンスってオーディエンスとのレスポンスで生まれるグルーヴだからレコーディングの作業とは全然違って 、特にレコーディングの場合私はストイックに一人の世界に入り込んでしまうんだけど、パフォーマンスはむしろ外に出す作業だから凄く違います。


Silva: 私の場合はDJと歌って考えると、歌う為のDJなんですよ。
DJとしての最低限のスキルはもってやっていきたいと思いますけど、それだけが目的では無くて。 DJする時は時間の許す限りあらゆるジャンルをかけたくて、R&Bからブレイクビーツ、ヒップホップ、ヴォーカルハウス、エレクトロ、ディープハウスからテ クノまで。
で、ヘッドセットなのでフリーハンドで、フロアーに出て人の歌の上にコーラスを作って歌ったりとか、違うメロディーを作ったりシャウトしたり。即興みた いな感じなんです。お客さんの反応を見てなにを歌いたいかによってかける曲を決める、という感じです。
レコーディングに関して言えば、人生の中で一番好きな時間で、オタッキーだからスタジオの中にいるのが一番好きなんですよ。彼氏よりもコンピューターが 好き(笑)パフォーマンスからはセパレートしてますね。集中していつまででも作業してますよ。


―― Silvaさんの場合はDJとパフォーマンスをする事によって、それがどう楽曲のプロデュースに反映しますか?


Silva: DJする事によって、どの曲がどういう感じで盛り上がるかが分かりますよね。そいういうお客さんの反応を思いだ して自分の曲を作ったりアレンジする時に参考にしますね。


―― NYを拠点とするAKさんと東京を拠点とするSilvaさん。この地理的な違いは音楽の違いにも影響するのでしょうか? 特にSilvaさんは東京からNYに引っ越 してくるという噂が...


Silva
 
AK: 影響を受ける廻りの環境が当然違いますね。
例えばNYに来てから出来たミュ?ジックシーンの仲間達にはやはりインターナショナルに活躍してる人達が凄く多くて、日本に居た時には絶対に出来なかったネ ットワークがこっちではできてて、プラス自分の作品を発表する場というのも、こっちにいればインスタントに世界同時に発信出来るようになって、リスポン スが世界中から来る様になった個人的には一番大きな差だと思います。


Silva: 11月に本格的にNYに引っ越してくるんですけど、まさにAKさんのおっしゃった事を求めてこっちに来る事にしたん です(笑)。
この前マイアミに行った時にも思ったんですけど、日本の中だけでやることは、やはりそれは日本の中だけなんですよね。こっちに来てパフォーマンスをした り、コネクションを作ったり、友達を作ったり、セッションをしたり、そういうのを自分の音楽に反映させていきたいとも思ったので。
こっちで自分の音楽をそのままリアルに伝えて会話していくことでもっと広がるんじゃないかなと思ったので、こっちでも修行したいなと思いました(笑)。 日本人が出来る事、今迄やってない事をやりたいと思ってるので可能性は無きにしもあらずだと思って、30代を頑張ります(笑)。


―― King Steet Sounds より発表されるコンピレーション『Tokyo Calling 2』でお二人の楽曲が一緒に聴けると思いますが、このコンピレーション全体を通 して聴いてみて印象的なところはありましたか?


AK: ラインナップだけ見ても、凄く多くの日本人が海外に向けて活躍してて嬉しいですよね。


Silva: 確かに、色々な日本人がインターナショナルに活動してるっていうのを見ると、もっとこっちに来てやってもいい んじゃないかな、って思いますね。インターナショナルであればいい、というのでは無いですけど。


―― AKさんは『Tokyo Calling 1』にも"Say That You Love Me"で参加していらっしゃいますが、その時の思い出やエピソードってありますか? また今回の曲 "Shining Your Way" に込められた想いや、レコーディング中のエピソードなどはありますか?


AK: この2曲が出来た経路は全然違うから比較は出来ないんだけど、"Say That You Love Me" は私にとって凄くメモリア ルな曲で自分にとっての歴史に残る一枚で、それは全米デビューシングルとなった一枚目、そしてハウス/ダンス・ミュージックというジャンルでリリースした 一枚目、そういった色々な『初めて』が詰まった大きな意味のある曲です。
"Shining Your Way" はこれは初めてコラボレーションした曲です。Jephte Guillaume というオーガニック・ハウス系のプロデューサーからコラボレーションを 持ちかけられて実現した曲で、コラボレーションって実は今迄やった事が無くて、凄くエキサイティングでした。プラス、初の完全英語の詞という事も。
あ、そう"Say That You Love Me" で一つびっくりした事があって、全米で出たのが日本語ヴァージョンだったんですよ。(King Streetの)ヒサさんから日本語 ヴァージョンで出す、って聞いた時はほんとびっくりしちゃって。そんな事出来るの?って感じだったんですけど。言葉が通じなくても、伝わるんだ、って。

Silva: Francoisも、このヴァージョンが面白いって言ってました。


―― Silvaさんは『Tokyo Calling』に参加するのは今回が初めてですが、そこで選ばれた曲"Wave" に込められた想いや、レコーディング中のエピソード等も ありましたらお願いします。


Silva: 相方のHIEIくんが名古屋にいるんですが、最初の作業はベーシックなメロディと歌詞の世界観を彼に渡して、彼生 ものの音色アレンジも得意なのでそれを加えてもらったりして一緒に構築していく、というのがパターンでした。
でも今回の"Wave" は作り方が違っていて、彼がベーシックな世界観を作ったものに、私がメロや歌詞、アレンジを加えたという初めての逆パターンのやり方を した曲です。詞に関しても、HIEIくんが最初に"Wave" とタイトルをつけて、Waveをテーマにした歌詞を作りました。
それをネイティブの人にチェックしてもらいながら英語歌詞も構築して行きました。面白いのが、歌詞、日本語の行と英語の行がぴったりマッチするんですよ 。普通歌詞を訳すると違いが出て来たりするじゃないですか?全く同じ行になる様にフレーズになるように作りました。


―― この曲がKing Streetからリリースされる事になった経緯は?


Silva: 紹介していただいて、ヒサさんに音源をお送りしました。


―― NYでコンパイルされた日本人によって作られたダンス・ミュージッックのコンピ『Tokyo Calling』シリーズですが、どのようなリスナーに聴いてもらいた いですか? また、日本人はこれをどうとらえて聴くと面白いでしょう?


AK: 『Tokyo Calling』っていうタイトルからしても、世界の中で東京に注目してるタイプの人達が手に取ると思うんですけど、日本の、東京の人達がこういった音楽を発信してるんだな、って思ってもらえたら。また、そうで無い人にも聴いてもらえたら嬉しいです。


Silva: 私はこれがアメリカでのデビュー曲になって、そして『Tokyo Calling』に収録されてるヴァージョンは日本語なんですよ。なるべく多くの人のアンテナにひっかかってもらえたらな、って思います。海外の人達の一人でも多く聴いてもらえたらと思っています。


―― 最後にファンへのメッセージを一言お願いします。


AK: 8月に日本に行きます! 久々に日本でのパフォーマンスを、Danny Krivitと一緒のツアーで行なうので、是非遊びに来て下さい!


Silva: Silvaとして日本でも活動していきますので、よろしくお願いします。


(取材協力: King Street Sounds / FILE RECORDS Inc.)
 
 
 
  待望の第2弾!  
 
Tokyo Calling: 2

CD Tokyo Calling: 2
Various

NYの老舗ハウス・レーベル King Street Sounds より、日本人アーティスト/DJ/プロデューサーにフォーカスしたコンピレーション・アルバム第2弾『Tokyo Calling: 2』がリリース!本対談のAKによるM-1."Shining Your Way (Danny Krivit Re-Edit)" / Jephte Guillaume Presents AK そしてSilvaによるM- 11."Wave" / Japone Brethren (Silva & Macrophage Lab.) をはじめ、世界中のクラブをロックする強力なトラックが満載!
 
 

 

URBANPHONICS presents Danny Krivit & AK "Tokyo Calling 2" Release Party
『Tokyo Calling: 2』の発売を記念して、冒頭のトラックを華々しく飾った"Shining Your Way"のAKと、その リエディットを担当したDanny Krivit が同時来日!!しかも「都会の音響学」をコンセプトとして数々のスーパースターDJやアーティスト達を招聘して開催さ れてきた"URBANPHONICS"とのダブル開催!

2007.08.11(SAT) - NAGOYA
DJ: Danny Krivit and more... LIVE PA: AK
ADV: 3000yen / DOOR: 4000yen / WITH FLYER: 3500yen / AT DOOR: 4000yen
OPEN: 22:00 INFO: HYPE LOUNGE BAR 052-741-3778 http://www.bottomdisco.com/hype/mapa.php

2007.08.12(SUN) - OKAYAMA
DJ: Danny Krivit / LIVE PA: AK
support DJ: DJ NISHIKAWA (WARP), DJ HYSA (SLOW LOUNGE / WARP)
ADV: 3000yen / DOOR: 4000yen / WITH FLYER: 3500yen / AT DOOR: 4000yen
OPEN: 21:00 INFO: MARS 086-233-1160 http://www.mars-childclan.com

2007.08.14(TUE) - TAKASAKI
DJ: Danny Krivit / LIVE PA: AK support DJ: YASU, ARA
TICKET: 3500yen(1D) / WITH FLYER: 3500yen / AT DOOR: 4000yen
OPEN: 22:00 INFO: WOAL 027-326-6999 http://members3.jcom.home.ne.jp/woal/pc.html

2007.08.17(FRI) - OSAKA
DJ: Danny Krivit, DAISUKE, ACKIN', MASAKI / LIVE PA: AK
DOOR: 3500yen(1D) / WITH FLYER: 3000yen(1D)
OPEN: 22:00 INFO: GRAND Cafe 06-6213-8637 http://www.grandcafeosaka.com You must be 20 & over with ID.

2007.08.18(SAT) - TOKYO
DJ: Danny Krivit, DAISUKE MIYAMOTO (ORIENTA-RHYTHM) / LIVE PA: AK
DOOR: 4000yen / WITH FLYER: 3500yen
OPEN: 22:00 INFO: SPACE LAB YELLOW http://www.club- yellow.com/contents.html You must be 20 & over with ID.

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