―― まずはアルバムが完成しての率直な感想をお聞かせ願えますか?
今はアルバム完成から発売されるまでの狭間にあって、自分たちにとってはやや不安な時期でもある。でもアルバムに対しては、1年前に持っていたアイディアをそのまま保ち続けることが出来たと思っているんだ。
―― すでにいろいろなところで聞かれてると思いますが、今回のタイトルである十字架の記号にはどんな意味が込められているんですか?
それは神のみぞ知る。聴く人それぞれが思うまま意味を見出してもらえればいいと思っている。
―― お二人の制作時の役割は? 楽曲をつくりあげるときに1番大切にしている要素ってどんなことですか?
曲によるね。でも制作の過程に関して言えば、始める前にまず話し合うこと。そしてある一定の方向性を見出したら、あとは5%の汗と95%のインスピレーションだ。
―― 「Waters Of Nazareth」のリリースの時点でかなり盛り上がっていたと思いますが、アルバム制作に対してのプレッシャーは無かったですか?
俺たちは極端に異なる2枚のEPをリリースしたけど、これはアルバムでやりたかったことのほんの一部分でしかなかった。アルバムは「Waters Of Nazareth」みたいなのを12曲集めたものにはしたくなかったんだ。アイディアは2007年版ディスコレコードを作ることだったから。
―― Justiceの楽曲はクラブミュージックを始めとしてロック的な要素なども感じますが、お二人はこれまでにどんな音楽から影響を受けてきたのでしょうか?
俺たちは90年代に育った普通のフランスの子供が聴いていたものを聴いていた。MTVで流れていたポップ系を中心に、メタリカからプロディジーまで聴いていたよ
―― <Ed Bnager>を主宰するペドロとはどうやって知り合ったんですか? そこから<Ed Bnager>と契約に至った経緯を教えて頂けますか?
<Ed Banger>レコーズのアート・ディレクターのSO ME(ソー・ミー)と学校時代の友人に、チーズ・フォンデュ・ディナーで遭遇したんだけど、その場にペドロも潜り込んでいた。その時彼に聞かせられるものが1曲しかなくって、それが「Never Be Alone : We are your friends」だったんだ。でも、その2週間後には<Ed Banger>と契約した。ちょうど2枚目のEPをリリースしようとしていた頃にね。
―― 今回参加しているUffieもそうですが、<Ed Bnager>はいろんな才能が集まったとてもすばらしいレーベルだと思います。そんなレーベルについて、あなたはどう思ってますか?
<Ed Banger>は強力なファミリー・スピリットを持ったレーベルで、みんな友人同士だから、レーベルをどう考えているかといった意見を述べるのは難しい。ペドロは兄のような存在で、俺たちにアーティスティックな面での完全な自由を与えるために、ビジネス的な部分を全て請け負ってくれているんだ。
―― 昨年は岩盤ナイトや朝霧ジャムで初来日ライブを披露してくれましたが、日本での印象ってどんな感じでしたか?
素晴らしい人々、素晴らしいハイテク技術、素晴らしい食事、これ以上何を望めばいいんだい?
―― 今、1番刺激を受ける存在を教えてください。
神。
―― Gaspardは音楽と平行してデザインもやってこられたのですか? 同じくフランスのエレクトロレーベル<Institubes>よりリリースしているSurkinのアルバムジャケットをGaspardが手掛けているそうですが、彼らとは交流があるのでしょうか?
GaspardはSurkinのアートワークだけを手がけているんだ。こうしたことは、彼が友人の為にやってあげていることの一つだ。
―― 今、気になっているアーティストや、今後Remixを依頼してみたい人って誰ですか?
Midnight Jaggernautsのアルバムをすごく気に入っている。あと、Jackson (and his computer band)は最近アルバムのリミックス・メドレーをやったばかりなんだ。
―― ありがとうございました!