―― まずはライヴ・アルバムの発売おめでとうございます。今作はこれまでと趣向を変えたライヴアルバムと言う形を取られましたが、その経緯を教えて頂いても宜しいでしょうか?
このバンドをスタートさせてから今まで2年間メンバーと一緒にプレイしてきたんだ。去年はヨーロッパツアーも行ってバンドとして良い形になってきたから、今回作品という形で僕等の音楽をリリースする事にしたんだ。ヨーロッパのいくつかのギグも録音したんだけど、今回リリースしたサンフランシスコのライヴが最高の出来だったからこれをリリースする事にしたんだ。バンドではさまざまなスタイル、テクノ、ファンク、トロピカルな要素がパーティーミュージックとして楽しめる物になっていると思うよ。
―― 今作を制作するに当たってバンドはどのように結成されたのですか?バンドがあっての作品ですか?それとも今作の為に結成されたのですか?
今回のライヴバンドは僕の前作のソロアルバム「Hiatus on the Horizon」にも参加しているメンバーがほとんどでその時のセッションの発展した形が今回のライヴバンドなんだ。だから自然な形でバンドとしてのまとまりは出来上がっていったよね。バンドという側面を打ち出す事でこれまでのソロ作品には無いダイナミックさやメンバーそれぞれのバックグラウンドがバンドに反映されて(ソロ作品とは違った)面白い作品になったと思うよ。
―― 今作はバンドということで生音のアルバムと言えると思いますが、これまでの作品と制作過程から様々な違いがあったと思います。ご自身の中で感じたその違いについて教えて頂けますでしょうか?
ソロアルバムでは全て僕の判断で物事を進めていくんだけど、バンドでは更に全てのメンバーがライヴを最高の状態に持っていける様に何度も何度も完璧にリハーサルを繰り返していくんだ。ベストなコンディションでライヴをロック出来た時は最高の気分なんだよ。そういう意味でこのアルバムはその最高の一夜、ベストテイクが作品として選ばれたんだ。
―― 今作の収録曲について伺いたいのですが、James MasonやGil Scott Heronの楽曲がカバーされていますが、これらをセレクトした理由を教えて頂けますか?
僕がバンドでやりたかった事の一つがカヴァーなんだ。ライヴでは自分達の好きな楽曲をプレイする事が出来るし、DJをする時も今回カヴァーした様なブラックミュージックは大好きなんだ。ライヴバンドをスタートさせてからは音楽を聴く時に「この曲を僕等がカヴァーするとしたら、、」ってイメージする様になったよ(笑)。今回のCDにはジェームス・メイスン、ギル・スコット・ヘロン、ブリックのカヴァーを取り上げている。選んだ理由は単純に僕等が大好きな曲だからで僕等のバンドにピッタリなグルーヴを持った作品だよね。
―― あなたの好きな70年代のブラックミュージックアルバムを3枚教えて下さい。
OK,
1 Mandre – M3000 <Motown> デトロイト産の大好きな一枚。収録されている「Freakin’s Fine」は最高のトラックだね。
2 Clifford Coulter – Do It Now <Impulse> 70年代の素晴らしいジャズファンクアルバム。ファンキーでメランコリックな全てが好みの一枚。一番のフェイヴァリットトラックは「Before The Morning Come」。
3 Brick – Brick <Bang> このアルバムは最高にゴキゲンなファンキーアルバムだよ!僕等もカヴァーした「Living From The Mind」も収録されているよ。
―― ライヴアルバムを制作する上で参考や目標にしたアーティストや作品があれば教えて頂けますか?
ライヴCDのインスピレーションは今僕が住んでいるニュージーランド、ウェリントンのシーンから得られたんだ。Fat Freddy's Dropはヨーロッパや日本でも有名だと思うけど、ここにはそれ以外にも沢山のライヴバンドが活動していて海外でも通用出来るポテンシャルを持ったバンドが沢山いるんだ。ニュージーランドは音楽的にもユニークな国なんだよ。
―― そして「So Coll」が先行で収録されていますが、まもなく<Peacefrog>よりリリースが予定されているというサードアルバムはどのような作品になりそうですか?
つい最近やっと完成したんだ。今年の後半にはリリースされる事になると思うよ。アルバムを制作している間、沢山のP-Funk作品とプリンスを聴いていたからファンクテイストな作品になっているかもしれない(笑)。でもストレイトなファンクミュージックというよりもソウルフルでメロウなテイストかもしれない。前作同様、Joe Dukie等のヴォーカリストも参加しているんだ。楽しみにしててね。