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HMVインタビュー:Black Strobe

Monday, May 14th 2007

  HMVインタビュー
 Black Strobe
2006年末『Remix Selection』のリリース後、フルアルバムを期待されてきたBlack Strobe。そんな待ちに待った1st『Burn Your Own Church』がようやく完成!それと時を同じくして片割れのIvan Smaggheが脱退というニュースも飛び込んできましたが、、、今回はもう一人のArnaud Rebotiniにメールインタビューを敢行!(ちなみにIvan脱退の報はインタビュー後だったので、そこについては触れていません…あしからず。)

Black Strobe
  Arnaud Rebotini (写真 左から2番目)
―― アルバム完成おめでとうございます!その率直なご感想をお聞かせ願えますか?


ありがとう。すごいハッピーで満足しているし、誇りに思っているよ。全体的なプロダクションも、アルバムの制作を始めたときに持っていたイメージ通りに仕上げられたし。あとはこれをいろんな人に聴いてもらって、みんなの反応が楽しみだね。


―― アルバム制作過程での役割を教えていただけますでしょうか?


イヴァンが殆どの歌詞を書いて、俺が音を作って歌う係。


―― ちなみに今回のアルバムのテーマは?


愛、中毒、落ちぶれていく自分。


―― Black Strobeのサウンドは、一貫してダークな雰囲気を持っていると感じたのですが、このような世界観を確立させた背景というのは?


みんなからダークだとか言われるんだけど、特に自分たちの音がダークだとは思ってないんだよね。特に今作はロマンティックでメランコリックなイメージをかもし出していると思うんだ。そんなに自分が好きな他のロックレコードに比べてダークだと思わないんだけどな・・・いわゆるクラブミュージックに比べたらダークかもね。一応俺らなりに美しい歌を書くようにしてみたんだけど、まあ、美しいモノが悲しかったりダークなものでもあったりすることもよくあるから、そういう印象を与えているのかもしれないね。Neil YoungにしろNick CaveやDepeche ModeやJohnny Cashにしたって、みんな美しい曲を書くけどある意味ダークじゃない?


―― リードシングル「Shining Bright Star」はどんなことを歌っていて、そしてどのような経緯で生まれた曲なのですか?エピソードがありましたら教えていただけますか?


ある男がある女の子とのハートを射止めようとしてがんばるんだけど、実際やることやっちゃったら彼女を傷つけて捨てるって話。ちょっと酷であまり普通の男女の恋愛にはない話かもしれないけど・・・ちょっとゆっくりめで、ダーティーでファンキーな曲をヘビーなビートで作りたかったんだ。この曲はポール・エプワース(※1)にプロデュースしてもらったんだ。特にポールのギターの音作りの手法に感動したね。


―― あなたが影響を受けてきたレーベルやアーティストは?


いっぱいあってどのレーベルとかどのアーティストとかって絞ることは難しいな。でもこのアルバムは特にブルースや初期のロックンロールをインディーズっぽいテイストでミックスしたものに影響を受けている。強いて言えばMuddy Water、My Bloody Valentine、Neil Youngあたりに影響されているかな。


―― 楽曲をつくりあげる過程で1番大事にしていることはどんなことですか?


最も大事なのはその曲で何を伝えたいか、何のために作るのか、という事。ダンスミュージックやメランコリックでスローな曲を作る上では必要ない要素かもしれないけど。時にはグルーヴだったりメロディーだったりハーモニーだったりもするけど、いい曲を作り上げるには全部の要素にフォーカスしないとだめなんだ。



―― あなたにとってのヒーローは誰ですか?


Neil Youngかな。俺にとっては一番最高のソング・ライター。時には音を外して歌っていて音痴に聴こえることもあるけど、でもあれだけ感情移入して歌える人は凄いよね。彼ほど「正直」に聴こえるアーティストはいないし、彼が口を開くと全てが魔法にかかったようになるから不思議だ。


―― 日本でも盛り上がってきているフランスの<Kitsune>(※2)等レーベル周辺のアーティストとの関わりはありますか?


<Kitsune>からは昔シングルをリリースしているし、<Kitsune>のGildasとMasayaは時々一緒にプレイするし、知っているよ。いい奴らだよね。


―― 今後の活動について教えていただけますでしょうか?


これからバンドと一緒に世界中を周ってツアーするんだ。日本にも近いうちにいけるといいね。


―― ありがとうございました!


(取材協力:Waner Music Japan)
 
(※1) ポール・エプワース(Paul Epworth): Bloc Party、Maximo Park、Futureheadsらを手がけ、今回のアルバムでも数曲参加している人気プロデューサー


(※2) <Kitsune>: 音楽だけでなく、ファッションやアートとも連動した、シーンの一歩先を行くフランスの先鋭レーベル。Digitalism、Simian Mobile Discoらも過去にリリース
4オフィシャルサイト: http://www.kitsune.fr/


 
 
  パリ発・新世紀ゴスビート!!  
 
Burn Your Own Church

CD Burn Your Own Church
Black Strobe

エレクトロアンセム「Chemical Sweet Girl」でダンスフロアを真っ黒に焼き尽くしたBlack Strobe。そんな彼らが向かった次なる地平は「エクストリームなポップミュージック」の世界。今もっとも旬なPaul EpworthにAlan Moulderと、ギターとシンセを最も激しく組み合わせる新旧プロデューサーを招聘し、産み落とされたのは重力が軋むようなド迫力のロックアルバム。それも竜巻のような轟音ギターとシンセが吹き荒れるパンキッシュでダンサブル、そして徹底的にゴシックなロックアルバム。
 
 

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