特集:cutman-booche
2005年11月9日 (水)
cutman-booche-Interview-
■3rd Mini Album『spinach del sol』完成、発売おめでとうございます!まずは、cutman-boocheメンバー紹介をお願いします。
金宮たすく(金佑龍) Vocal & Guitar
林周作 ハヤシシウサク Wood Bass
小宮山純平 コミヤマジュンペイ Drums & Chorusです。
■“boosoul”というcutman-boocheにしか出せないオリジナル・スタイルを提唱されています。聴いてもらうのが何よりも一番早いのも承知で、あえて”boosoul”サウンドを、何かに例えて表現していただけますか?
あえて例えるとですか、うーん、難しいですね。
あえていうなら、子供が公園で遊ぶ時に遊具を選ぶ時ってたぶん何の気無しに自分たちが今まで経験してきた中での価値観で無意識に、ナチュラルに選んで遊ぶと思うんです。それに近い感じで、僕らも自分たちが意識せずに聞いてきた音楽や経験を糧に制作したり演奏したりしてると思うんです。
たぶんそんな感じです。いや、どうでしょ。
言葉にして簡潔に説明するのは本当に難しいので、やっぱり取りあえず聴いて欲しいです!
■今作、『spinach del sol』に込められた意味とは?アルバム全体を通してのテーマ・コンセプトのようなものはあらかじめ設定していたのでしょうか?
コンセプトは、、、今作の制作に入るまでに、1st、2nd、maxi singleとあって、それぞれの作品に表現していることありました。今年、ワンマンライブのboosoulがあって、FUJI ROCKがあって、色んな事を経験してきたのでそれを集約したものを作りたいという気持ちはありましたね。
後はこれからどんどん新しい事をして行く上で、その基準というか、、、そう言う意味でも今のカットマンを集約したものを作ろう。と。
設定したタイミングは結構早い段階だったとは思いますが、決め込んでというよりは内容も含めてみんなで話をしているうちに固まってきたという感じですね。
■個人的にお気に入りなのが、ギターが奏でるクリアなメロディーラインが最高に気持ち良い、M-3「taiking Hobo」や、M-7「ヨーデンミール」のセンチメンタルなミディアムテンポから、疾走する後半部分への流れが素晴らしかったです。メンバーの中で、今回特に思い入れのある楽曲、「この曲のココを聴いて欲しい」というの曲を紹介していただけますか?
このアルバムの中から一曲!というのは本当に難しいです。
全ての曲に思い入れがあって、全ての曲がすごく良い部分をもっている。
そこに、このアルバムをすごく自信を持って最高の作品です。と言えている理由がありますしね。
これ!とかじゃないですが、一つ曲への解説をすると一曲目の「six dolloars」は1stを出す前からあった曲で当時のでも音源に入っていたんです。これを今回自分たちでリアレンジして録音しました。当時のカットマンが作った曲を現在のカットマンがアレンジをした。そういった意味合いでこの曲は思い入れのある曲の一つではありますね。
■cutman-boocheの音楽には、ブルース・ソウルを基本にしながらも、所々にロックやヒップホップといったテイストが散りばめられています。(特にギターなどは、USオルタナ・インディーロック直系!?)、このジャンルレスで雑食性の高い音楽性には、どのようなルーツがあるのでしょうか?影響を受けたアーティストなど教えて頂けますか?
自分自身で、影響をうけたミュージシャンはこの人です!とは中々言い辛いですねー。
というかやっぱり難しい!結果としてこの人の影響は受けたかな?みたいな人は沢山いるんでしょうけどね。
本当に3人とも今までに色々な音楽を聴いてきて、カットマンよりだいぶ前にメロコアバンドやってた時もありましたし、
影響というよりも自分たちが無意識に得た経験を3人で練り上げて行っている感じですかね。
■今年は、FUJI ROCK FESのFIELD OF HEAVENのステージにも立たれましたが、いかがでしたでしょうか?(個人的な印象でも青空の下、ビール片手に野外で聴きたい音楽!)ライヴの印象、そのときの雰囲気など印象的なエピソードのがありましたらお聞かせください!
あの日は朝から雨が降っていて、、、僕らの演奏中に空がびっくりする程晴れてきたんです。
ステージにいててもはっきりと分かるくらい。音が自然とともにあって人もその中にいてる。
そういう普段意識しにくい事を実感出来ました。
すごく壮大な気分で演奏出来ました。普通にめっちゃ楽しかったです!
■FUJI ROCKのステージに立つことがバンド結成当時の1つの目標であったそうですが、この経験はその後のバンドやメンバー自身、そして今回の作品にどのような影響を与えましたか?
これも影響を受けたミュージシャンと一緒で、今年の経験がどういう影響を自分たちに与えているかは
今後分かってくるんじゃないかな、と思っています。
ただFUJI ROCKのステージで感じた「あぁ、音楽やってる!」という気持ちを持ってレコーディングに望めた様な気はします。
■今後のカットマンの野望を教えてください!!
一生続けて行く事ですね。
それだけは今までも今後もないです。
続ける事、そして楽しく生きて行く事ですね。
■最後に、HMVオンラインをご覧の皆さんにメッセージをどうぞ!!
ほんまにね、「スピニッチ デル ソル」は最高の作品です。
とにかく聴いて下さい。そして是非ライブにも足を運んでみて下さい!
ありがとうございました!!
cutman-booche
『spinach del sol』セルフライナーノーツ
1.six dollrs
「今から30年後に世界はどうなっているんだろう...。」
そんな疑問からこの曲は生まれた。
自分の生活してきた街を歩く。この前あった店がいつの間にか駐車場に変わり、記憶と現実のずれに心がついていけない。
その言葉にできない想いをドラムのスネアがつぶやき、この曲は始まる。
自分にとって替えのない何かが自分の意志の届かない所、目で見えない所でどんどんと失われていく。
自分が世界を変える。そんな大きなことは最初からできない。
そんな想いの葛藤を胸に、自分から動こうとそれぞれが楽器を手に、言葉だけでは表せない想いを音に込めた曲です。(Ba.林周作)
2.ketchup
日本で生まれ育って「草原しかない」とか「海しかない」場所を知らない人々は電車に乗り込み時計ばかり気にしている。
乗り物だって自由に乗りこなせればどこへだって行けるのに、、、。
だから、自分のエンジンをまずニュートラルに入れて予定や時間を考えずに自由にナチュラルに生きてみよう。
だって人が2本足で歩く様になった理由はただ帰り道に手をつなぐためなんだから。
生きていると仕事、家庭環境、もちろん恋などで悩んだり立ち止まったりしてしまう。
でも自分が動かなければあるものもなくなってしまうんだ。
そこに吹いている風さえも一度きりなんだから。
その自分の生きる一瞬一瞬を肌で感じ、音を楽しさで歩かせた曲です。(Ba.林周作)
3.talking Hobo
僕には唄う事しかない。はっきり言ってそれくらいしか、取り立てて何も無い。
ネガティブな事じゃなく、それくら唄う事に必死なんだ。
天才なんていないし、凡人なんていない。努力と向上心と少しの冒険心と想像力でどうにかなる!
誰だって持ってるモノでしょ?
後は自分の心の奥に眠ってるモノを鷲掴みにして前に出すだけで、それがあなたにとって大事なモノになる。それがあなたらしさだと思う。
それを唄いました。
自分にも言い聞かす様に唄いました。(Vo.&G.金宮たすく=金佑龍)
4.New Delhi
「New Delhiって知ってる?」みたいな感じでスタジオ前にそんな会話をした...。
スタジオに入りいつもの様にドラムがラフにリズムをたたき始め、それにベースが乗り、「デリー、デリー」なんてフレーズを繰り返してみた。
それが、たぶん会話と音が繋がった瞬間だと思う。
ロックにひずんだギターの中にどこかインドの香りがただよう空気が流れ、メロディーが生まれ、インドを旅している気持ちになった。
リリックも僕がインドを旅している時にふと耳に入ってきた日常会話をイメージして作った曲。(Ba.林周作)
5.ハスキーボイス
誰もが産まれた時よりもハスキーボイスになっている。
人と語り、歌を唄い、自分の生活がその声を変えていく。
目に見えない、形もない。でも自分が生きた色や跡や文化、すべてが声となって日々出てくる。
海の向こうで崩れていった街。神でも守れなかった教会。戦争...。
それを見ているだけで動かない大人。動けない大人。言葉の力をもう一度思い出して欲しい。
言葉に責任をもって、謝る時も感謝の時も自ら口を開いて欲しい。あなたの言葉に替えなどないのだから。
そうやってこれから産まれてくるこども達に決して美しくないこのハスキーボイスですべてを語り続けたい。という想いで作った曲。(Ba.林周作)
6.変わらない風景
誰の胸の中にもある「変わらない風景」。昔の記憶。大切な場所や大切な人。今自分がいる町も故郷の景色も日々移り変わって行く。
人は人生を歩み、成長してゆくし、道を外れる時もある。
でも大切なのは「変わらない風景」を心の中に持ち続けるとこ。そして、これから訪れる大切な時間を心の中の風景として記憶していくこと...。
ーたまの昼下がり、たまに歌を唄うー
作詞者であるシウサクの生まれ育った場所のすぐ側を走る国道8号線。
紆余曲折を繰り返しながら日本海にたどり着き、その後どこまでのびていくのだろう。
そんな風に僕らは旅を続けていく。(Dr.&Cho.小宮山純平)
7.ヨーデンミール
僕らの大切な人が近くから離れて暮らす様になる。寂しさもあるけど、喜んで送り出してあげたい。
そんな想いからこの曲は生まれた。大切な友、家族が色々な想いで旅立つ時にそいつらが幸せでいてくれる事が、
見送る側のしてあげられる唯一の事だと思うから。
またいつか会えるさ...。
そう想いながら大切な人をヨーデンミールという架空の動物に例えて唄いました。
動物というだけで、ペットではなく家族や親友の様な関係です。あしからず。(Vo.&G.金宮たすく=金佑龍)
8.troppin' time
毎日が刻々と過ぎて行く。この前にあった自分の目標も夢も目の前にあることも薄まって、忘れて、どうでもよくなってきたり...。
そういう自分にも嫌気がさしてた。そんなどうしようもない自分がいる。
皆さんはどうですか?
ふとした時にそんな自分と戦うもう一人の自分がいた。
それに気づいたとき、すでに自分が前に少し進んだ気がした。
もう進めるんだと思った。
無理しなくてもいい。自分のペースで進む事が大切。立ち止まってもいいさ。
それが飛び立って行く感じというか、鳥みたいになった感覚にも似ていて、そんな夢から覚めた時に詞が出来て曲になった。
少し嬉しかった。いや、めちゃくちゃ嬉しかった。
ちなみにこの曲は7/19にリリースしたシングル曲のライヴバージョンです。
今年1月、3月、5月、7月と自分たちでワンマンライヴをやってきて、たくさんの大切なお客さんに出会えて、色んな力をもらいました。会場に来て頂いたお客さんだけじゃなく色々な人に聞いて欲しくて今回のアルバムにいれました。(Vo.&G.金宮たすく=金佑龍)

