Chemical Crewに直撃

2006年5月9日 (火)

アルバム『Chemical Playground』発売記念インタビュー

泣く子も黙るサイケトランス界のカリスマ、Skazi率いるレーベル<Chemical Crew>から軍団総出のコンピレーション方式による新作が登場。

2004年末の『ChemicalMafia』以来となるChemical Crew総出作品。発売を記念してChemical Crewを大特集。まずはSkaziのB-Bassへのインタビューからどうぞ。


Interview with Chemical Crew



2004年の『Chemical Mafia』と今作を比較して趣向が違う点、また今作『Chamical Playground』で注目して欲しい楽曲やポイントがあれば教えて下さい。

B-Bass(以下BB):『Chamical Playground』のコンセプトは、まったく今まで僕らがやってきた『Zoo』シリーズや『Chemical Mafia』コンピレーションとは違うんだ。もっとハードコアで、ダークで、参加したアーティストの“今”、を大事にして作られたんだよ。収録されいるほとんどの曲が、本当にアーティストの“今”現れている特徴を表現していると思うよ。

<Chemical Crew>がリリースする作品は常にアグレッシヴです。これだけ作品全体にエネルギーを持たせるには、相当なテンションを持続させながら制作にあたらなければいけないと思うのですが、実際、制作中はどういった感じなのでしょうか?音楽を制作するにあたって最も力を注いでいる点、最も意識している点はどういった部分ですか?

BB:そうだね、確かに制作するにあたっては、相当厳しい条件と、労力を使っているし、すごくハードなスケジュールでみんなこなしているんだ。プレッシャーも相当大きいしね。世界中を駆け巡って、ライブやって、飛行機乗って、ホテルや会場に入って、色々交渉したり、話し合うこともあるし、本当にそんな中、制作する時間を見つけるのは結構きついんだ。それにはかなりのエネルギーと熟慮が必要なんだけど、レーベル自体が量より質でいってるし、高い基準をもっているから、そういった中でのプレッシャーが、アーティストをもっと制作に集中させる事もあるね。制作するに当たっては、曲をプロデュースするのってかなり油断できない仕事で、最初に考えていたのと、まったく違うものが出来上がるから、一番気を使っているのは、どうやってダンスフロアを盛り上げるかって言うところでの音をミキシングする作業だったり、それぞれの曲でどこを強調するかってのを考えるときかな。

イスラエルには<Chemical Crew>の他にもグローバルな人気と知名度を誇るアーティストの母国であるわけですが、こういったアーティストが多数世界中で活躍しているというのには、何か音楽シーンに対する国民全体の姿勢、又は政治的な姿勢に特別なものがあるのでしょうか?

BB:そう、確かにイスラエルには政府が、若いアーティストを助ける機会があるんだよ。色んな学校でのレッスンだったり、レーベルに対する資金提供だったりね。<Chemical Crew>も、その一部を担っていて、プライベートで大学や学校でエレクトロミュージックプロダクションなんかや、マスタリングのクォリティーなんかも教えたりしているんだよ。

ここ日本においてトランス・リスナーの世代は圧倒的に10代後半から20代の方が多いのですが、この点においてイスラエルとの違いはありますか?

BB:イスラエルではトランスはもうアンダーグラウンドではないんだ。クラブやイベントでも聞けるし、学校やなんかで行われる学生のパーティーやフェスティバルでも聞かれたりするんだよ。


<Chemical Crew>作品、その1。左から:2004年末のオールスター作品『Chemical Mafia』/大人気Skaziの『Zoo 3』(2004年)/Tubeの『Personality』(2005年)/Paranormal Attackの『Phenomina』(2005年)


また、現在の日本では時としてヨーロッパ産のトランスと、イスラエル産を中心としたサイケデリック・トランスが同じCDに同時に収録されることがありますが、こういった状況をどの様に受け止められますか?たとえば、音楽的に差別化して欲しいといった考えはお持ちですか?

BB:僕らがChemical Crewで作っている音は、どんなジャンルにも分類されないし、どんな風にもカテゴライズされないよ。僕らの音は、ダンスフロアエナジェティックミュージック(dance floor energetic music)であって、Popな音を好む連中だろうが、サイケだろうが、メジャーなメインストリームの音楽を好むやつだろうが、彼らが好きなら好きで、僕らはOKなんだ。なんでって、僕らの音やスタイルは、独創的で、独自の物であって、誰にも比類しないって自信があるからね…。

少し寄り道をしてしまいますが、興味のある日本の文化、日本食等があれば教えて下さい。また、イスラエルの文化、料理等で日本人に触れて貰いたいものがあれば教えてください。

BB:日本の食べ物ねえ…、焼肉、フレッシュネスバーガー、ジャンクフード。日本の文化はとってもすばらしいよ。日本人のもっている平和の感覚って、世界のどこにでも見つからないし、日本人は本当に丁寧で、親切だしね。でも目当たらしい物好きって感じもするな。イスラエルは食べ物に関して言えば、すごく多様化されているね。イスラエルでは何でも見つかるよ。Humus Pasteっていうのがあるんだけど、けっこううまい。イスラエルの人はすごく温かくて、クラブカルチャーも、日本に比べてもっと発展してるかな…。いろいろ遊べることが多いんだ。

これまた少し寄り道をしてしまいますが、日本のアニメ/漫画は世界的に有名です。音楽と同じ文化の一つとして、これまでに日本のアニメを何かご覧になられた事はありますか?

BB:日本の漫画はもう世界中で有名なんじゃない?すごくディテールにこだわってて、きれいだね


<Chemical Crew>作品、その2。左から:Damageの『God Help Us』(2005年)/Exaileの『Hit The Machine』(2004年)/Voidの『Punishment』(2004年)/DJ Rockyがミックスしたの『Psychedelic High』(2005年)


<Chemical Crew>は既にシーンにおいて多大な影響力を持つ存在ですが、今後のサイケデリック・シーンがどの様になっていくか、どのようにお考えですか?

BB:近頃の世界のサイケ・トランスシーンは、そのクオリティーもアイデアもすごく発展していっているとおもう。<Chemical Crew>はいつだって、他と違うことをしてきたし、自分らのスタイルを作り上げてきた。いくつもの音楽のスタイルをフュージョンさせてきて、僕らのやってる音はサイケ、ハードコア、メタル、そしてエレクトロをもっとダンスフロアで踊れるようなフォーマットにしたんだ。だから僕らの目指すところは、もっとこのユニークなスタイルを多くの人の耳に届けることかな。

パフォーマンスに対する日本のオーディエンスの反応は世界的に見ていかがでしょうか?

BB:世界中のパーティー好きな人に共通するものってのはあるんだけど、日本はその中でもとびぬけてエネルギッシュで、反応もいいし、音楽とアーティストをわかっているよね。 世界中で一番規模のでかいパーティーは今はブラジルにあるんだけど、5万人のひとがSkaziのコンサート<Chemical Music Festival>にあつまったりするんだ。

ありがとうございました。


▼続いて『Chemical Playground』参加アーティストから届いたコメントをお送りします。

Void (m-2 "Highway to Hell")
日本のファンは、僕らにとって世界中見渡しても、本当に大切で大きな意味を持つアーティストなんだ。ダンスフロアを取り巻くそのエネルギーは、他のどことも比べがたいよ。日本のファンは音をよく知っているし、ただダンスしてるってだけじゃないんだ。僕らのトラックは、テクノトランスって感じで、Benny Bennasiからの影響が多いんだ。この曲は僕らにとって、僕らの新たなスタイルの始まりだし、このスタイルの進化形を僕らの今度出る2枚組のCD 『Angry Brigade』で聞けると思うよ。


Exaile (m-3 "Vilderness")
この曲では、ギターのサウンドとメロディーで、2つのまったく違ったスタイルを作りたかった。 メロディーはアラビックな感じで、音を違う感じにするのに、友達でそいつのプロジェクトネームが、VilderNess(今回の曲のタイトル)っていうやつと一緒にレコーディングしたんだ。すごくパワフルで、アップリフティングで、僕らのDJやライブの最後を飾るのにふさわしい曲になったよ。


Tube (m-4 Tube vs Koxbox "Go Crazy")
スタイルはディープでダークなサイケトランス、しかもイントロで出てくるTubeのパワーとKoxboxのMr. Frank-Eのダークサイケの要素が聞けるダンスフロア向けの一曲になった。


Skazi (m-5 Skazi vs Tube "Dangerous")
Tubeのユニークなモーニングトランスのスタイルに、Skaziの吠える様なメタルでハードコアなスタイルを織り交ぜた。結果はタイトルどおりデンジャラスだね。この曲は、ハードトランスのスタイルなんだけど、SkaziとTubeのめずらしいコラボレーションで、ピュアなメタルにファットなベースライン、力強いギターの音が最後に聞けて、クレイジーなリードがダンスフロアを沸かすこと間違いないね。


Psychotic Micro (m-6 "Time Split")
俺らは、サイケの影響をフルに受けたクレイジー野郎なんだ。サイケのエネルギー満載のハードコアなこの曲で、ダンスフロアを盛り上げて見せるよ。だから、シャツを脱いでみんな踊ってくれ!!


Paranormal Attack (m-7 Paranormal Attack vs Exaile "Psycrepes")
この曲は、日本でExaileが新しいスピーカーを買って、彼らと一緒にホテルの部屋で大はしゃぎした楽しかった時間を思い出させるんだ。パワーに満ちたメロディアスなトラックで、明け方太陽があがってきた頃にかけるにはいい曲だと思うよ。


Star-X (m-8"Be Real")
このトラックは、Star-Xの新しいエレクトロ・トランスコンセプトの始まりなんだ。ヘビーなダンスフロア向けのリズムに、ビンテージのリードを効かせて、ちょっと僕らが好きだった昔のサウンドも入れた。それで最後は人を驚かせるような形で曲を盛り上げて仕上げたんだ。


Rocky (m-9 "Gioto")
グルービーで、ファンキー、セクシー、これがこの曲の特徴だね。他の一般的な<Chemical Crew>のスタイルの曲と違うけど、グルービーなサイケと、やさしい雰囲気のある感じのクロスオーバーな曲なんだ…


Mafia (m-10 "Breathe")
この曲は、『Chemical Mafia』のコンセプトから思いついた曲。『Chemical Mafia』に参加していた<Chemical Crew>のメンバーVoid、Skazi、Bitonfobia、B-bass、Exaileなんかでコラボったとてもユニークなもので、将来出る予定の『Mafia 2』からピックアップした曲なんだ。



協力:Cisco International



『Chemical Mafia』発売時インタビュー




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ユーザー評価 : 5点 (1件のレビュー) ★★★★★

価格(税込) : ¥2,860

発売日:2006年05月12日

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