藤原基央(バンプ）の書き下ろしｻﾝﾄﾗ！

2006年3月10日 (金)

藤原基央×『Tales Of The Abyss』！

2005年12月に、ナムコRPG『Tales Of The Abyss』の主題歌『カルマ』を、『Supernova/カルマ』（"Tales Of Abyss仕様『カルマ/Supernova』も3ヶ月限定生産）として両A面シングルでリリースしたBump Of Chicken。

『カルマ』が奏でたグルーヴとメッセージは、『Tales Of The Abyss』で展開されるストーリーのそれと見事なまでに共鳴し、既存のファンのみならず多くのゲームファン、アニメーションファンなどの感性に響きました。

藤原基央の描くオリジナル・サウンドトラック！

ナムコ製作サイドからの熱烈な主題歌書き下ろしのオファーから実現した今回のコラボレーション。ゲームのストーリーのプロットを読み、ゲーム製作スタッフとの再三に渡るディスカッションの末に書き上げられた『カルマ』は、それゆえに、既存の音楽とゲームのコラボレーションの枠を大きく超えた請求力と説得力を以って世に放たれた。

そしてこの珠玉のコラボレーションは、主題歌書き下ろしという地点に留まらず、更にゲーム内の主要BGMの書き下ろしという、ミュージシャンとしては未だ見ぬ地平にまで足を踏み入れる事態に発展。

藤原のゲームへの愛情がサントラという形で。

元々RPGに対して並々ならぬ愛情をもって接してきた藤原が、「ゲームとより深く関わる為には、主題歌だけでなく、その世界観を彩り演出するBGMも自分で手掛けてみたい」という熱望により、この未知のプロジェクトが改めてスタートしたのです。

場面ストーリーの詳細、アニメーションの展開などを確認しながら、それに見事に演出するBGMを一人で作曲/アレンジし、打ち込んでいく藤原のコンポーサーとしての魂のBGM達は、ナムコ側のオファーを常に裏切り、それを上回るクオリティーの高さと説得力を備えたBGMを完成させました。

そして書き上げられた入魂のBGM達は、ゲーム内のまさに肝となる場面場面を、珠玉の輝きを放ちながら彩り、演出しきっています。それらが結実した今作『Song For Tales Of the Abyss』。前述のBGMを生の弦楽4重奏で再録し、ボーナストラックに主題歌「カルマ」を加えた作品です。

これまで生まれえなかった世界観がここに。

通常映画のサウンドトラックなどで、くるりの『ジョゼと虎と魚たち』や、細野晴臣の『メゾンドヒミコ』などのようにアーティストがサウンドトラックを手掛けることもありますが、長いゲームのRPGの歴史の中でも、主題歌を奏でたアーティストがゲームBGMも手掛け、その上そのBGMを集めたサウンドトラックまでリリースするのは初めての試み。

これらはBump Of Chickenでは考えられなかった新たな試みであり、藤原基央の可能性と、Bump Of Chickenの可能性、その双方の今後の活動に影響を与えるであろう今作。単なるサウンドトラックとしてではなく、これまで知ることのなかった藤原基央の別の一面を感じれことができる作品です。

また作曲家=藤原基央の作品集という、Bump Of Chicken本体の活動との画一化を鮮明にするため、藤原基央による(本人による)「譜歌」直筆スコア付きで、藤原基央による(本人による)セルフライナー及びBump Of ChickenのDr.升秀夫によるライナー付き。

またブックレット内写真も、まさにBGMを実際にレコーディングしたスタジオにて、カメラマン半沢克夫氏によって撮影されたモノクロの壮大なソロショットをデザインしています。