TOP > Music CD・DVD > News > Classical > Chamber Music > 初期ジュリアード弦楽四重奏団の過激な芸術

初期ジュリアード弦楽四重奏団の過激な芸術

Friday, June 10th 2005

ジュリアード弦楽四重奏団の芸術

“ジュリアード弦楽四重奏団”は、ジュリアード音楽院の校長だった作曲家、ウィリアム・シューマンの提唱により、1946年に同音楽院の若い教授たちによって結成された弦楽四重奏団。
 この弦楽四重奏団の初期の演奏の特質は何と言っても、鋭角的でパワフルでありながらもきわめて精緻なアンサンブルが実現されているという点にあり、その後の弦楽四重奏団に与えた影響の大きさにはまさに圧倒的なものがあります。彼らをこうしたスタイルに導いたのは、戦前に現代音楽の分野で大活躍したコーリッシュ弦楽四重奏団のヴィオラ奏者、ユージン・レーナーであったといいますが、初期の彼らの活動領域のメインが近・現代音楽であったことを考えると、そうした流れにも十分に納得が行きます。
 ほぼ一貫して米コロンビア(現ソニー・クラシカル)専属だった彼らですが、1950年代後半から1960年代初頭にかけての短い期間だけRCAに移籍し、ハイドンからヴェーベルン、カーターに至るまでの幅広いレパートリーを集中的に録音しています。今回のシリーズは、それら一連のRCA録音から選ばれたもので、初期の彼らならではの攻撃的なまでの激しいスタイルを、RCAの優れた録音技術が克明に再現していて刺激たっぷりです。


SBT1372
・モーツァルト:弦楽四重奏曲第19番ハ長調 K.465『不協和音』
 ジュリアード弦楽四重奏団 [第一期]
  ロバート・マン(Vn)
  ロバート・コフ(Vn)
  ラファエル・ヒリヤー(Va)
  クラウス・アダム(Vc)
 1957年5月16&17日(モノラル)
 タウンホール/NYシティ

・ハイドン:弦楽四重奏曲第72番作品74-1
 ジュリアード弦楽四重奏団 [第一期]
  ロバート・マン(Vn)
  ロバート・コフ(Vn)
  ラファエル・ヒリヤー(Va)
  クラウス・アダム(Vc)
 1957年5月23&24日(モノラル)
 タウンホール/NYシティ

・ハイドン:弦楽四重奏曲第81番ト長調作品77-1
 ジュリアード弦楽四重奏団 [第一期]
  ロバート・マン(Vn)
  ロバート・コフ(Vn)
  ラファエル・ヒリヤー(Va)
  クラウス・アダム(Vc)
 1957年5月27日(モノラル)
 タウンホール/NYシティ

・シューベルト:弦楽四重奏曲第12番ハ短調 D.703『四重奏断章』
 ジュリアード弦楽四重奏団 [第二期]
  ロバート・マン(Vn)
  イシドア・コーエン(Vn)
  ラファエル・ヒリヤー(Va)
  クラウス・アダム(Vc)
 1959年2月5日(ステレオ)
 アカデミー・オブ・アーツ・アンド・レターズ

本シリーズ(4タイトル)中、上記の3曲だけモノラルですが、RCAの録音技術の高さを示す極めて良質な録音で、彼らの高度なパフォーマンスを余すところなく捉えています。1957年に2枚同時リリースされた有名なモノラルLPからのもの。彼らの気取りのない率直なアプローチが好印象なウィーン古典物です。

SBT1373
・ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調作品131
 1960年3月28日&4月1,4日(ステレオ)
 RCAスタジオ B /NYシティ

・シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調 D.810『死と乙女』
 1959年2月5,6日&5月27日(ステレオ)
 アカデミー・オブ・アーツ・アンド・レターズ

 ジュリアード弦楽四重奏団 [第二期]
  ロバート・マン(Vn)
  イシドア・コーエン(Vn)
  ラファエル・ヒリヤー(Va)
  クラウス・アダム(Vc)

RCAビクターには、それほど多くベートーヴェン作品を残していないジュリアードですが、ここに収められているのはベートーヴェン自身が最も気に入っていたと言われる14番。明瞭なアナリーゼを元にこの上ない技巧を披露してくれていますが、一貫して感じ取れる思慮深さがまさにジュリアードならではの魅力です。

SBT1374
・ベルク:抒情組曲(6楽章)
 1959年5月22,26&28日(ステレオ)
 RCAスタジオ B /NYシティ

・カーター:弦楽四重奏曲第2番
 1960年10月27,31日(ステレオ)
 RCAスタジオ B /NYシティ

・W.シューマン:弦楽四重奏曲第3番
 1958年3月28,31日(ステレオ)
 マンハッタン・センター /NYシティ

 ジュリアード弦楽四重奏団 [第二期]
  ロバート・マン(Vn)
  イシドア・コーエン(Vn)
  ラファエル・ヒリヤー(Va)
  クラウス・アダム(Vc)

現代作品集ですが、3作品ともジュリアードとはそれぞれゆかりが深いものです。ベルク作品は、いわずと知れたジュリアードのデビュー曲。カーターの2番はジュリアードによってこの録音と同年に初演された作品です。ジュリアードの創設者ともいえるW.シューマンの3番は、1940年にクーリッジQのために書かれたものですが、長く、ジュリアードのスペシャリティーとして知られています。

SBT1375
・ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 作品10
 1959年5月7,8日(ステレオ)
 RCAスタジオ B /NYシティ

・ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調
 1959年5月18,21日(ステレオ)
 RCAスタジオ B /NYシティ

・ヴェーベルン:弦楽四重奏のための5つの楽章 作品5
 1959年11月23日(ステレオ)
 RCAスタジオ B /NYシティ

・ヴェーベルン:弦楽四重奏のための6つのバガテル 作品9
 1959年11月25,28日(ステレオ)
 RCAスタジオ B /NYシティ

 ジュリアード弦楽四重奏団 [第二期]
  ロバート・マン(Vn)
  イシドア・コーエン(Vn)
  ラファエル・ヒリヤー(Va)
  クラウス・アダム(Vc)

フランス作品集。頻繁にカップリングされるドビュッシーとラヴェルの四重奏ですが、これについてロバート・マンは以下のように語っています。
「この2曲は非常に異なった性質を持っていると思います。ドビュッシーの四重奏は彼が印象派作曲家として確立する前のロマン派時代に書かれたものです。一方ラヴェルのものは、完全に印象主義的な作品です。ラヴェルは4つの異なった哲学的な声部をみごとに同一次元に融合しています。それを表現することに我々4人は心血を注ぎました。」

Chamber MusicLatest Items / Tickets Information

* Point ratios listed below are the case
for Bronze / Gold / Platinum Stage.  

featured item

Juilliard Sq Mozart: Quartet.19, Haydn: Quartet.42, 81, Schubert: Quartet.12

CD Import

Juilliard Sq Mozart: Quartet.19, Haydn: Quartet.42, 81, Schubert: Quartet.12

Price (tax incl.): ¥3,630
Member Price
(tax incl.): ¥3,158

Release Date:12/July/2005

  • Deleted

%%header%%Close

%%message%%

TESTAMENTリリース

その他のリリース