ラテン・ジャズ～NYサルサの醍醐味！Eddlie Palmieri好編集盤！

2004年8月27日 (金)

NY生まれのプエルトリカンEddie Palmieri、そしてその兄Charlie Palmieriといえば、60年代のサルサ全盛期にFania All Starsと双璧を成すTico傘下アレグレ・レーベルに在籍し60～70’ｓのラテン/サルサの発展に大きく影響を及ぼし一時代を築き上げた二人。

キューバ的スタイルを取り入れた兄Charlie Palmieriとは別のアプローチで同じピアニストながらトロンボーンを取り入れた斬新なサウンド・アレンジで躍進した弟Eddie Palmieri。彼といえばシンシン刑務所（*ライヴ盤Live at Sing Sing）での慰問ライヴやプエルト・リコ大学ライヴでの演奏が語り継がれているが、そのハード・ドラヴィンな鍵盤さばきは、未だ健在。2000年にTito Puenteティト・プエンテと共演したOrba Maestraでは見事ラテン・グラミーを受賞、最近ではイーストLAのチカ－ノ・コミュニティー出身のバンドOzomatliオゾマトリの最新作Street Signsに参加し華麗なプレイを聴かせてくれた。

そして今回発売が決定となったのがこの猪突猛進と題した最新編集盤Eddie Palmieri 猪突猛進best Of。今や入手困難な名盤として名高い『In Concert at the University of Puerto Rico』、『The Sun of Latin Music』らからのトラックをコンパイルしており、DJ的センスで選ばれたジャズ～レア・グルーヴ・サウンドといえる圧巻の内容だ。

また鬼才アルフレッド・デ・ラ・フェ、アンディ＆ジェリー・ゴンザレス兄弟、マリオ・リベーラらNYサルサのツワモノたちがバックを固めている楽曲が多く、往年のサルサ・ファンもニンマリ。荒れ狂うホーンと重量級のパーカッション、エキサイティングでパワフルな演奏は一聴の価値大！