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許光俊 「ケーゲルの 『アルルの女』」 許光俊の言いたい放題へ戻る

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2006年6月17日 (土)

真に畏怖すべき音楽、ビゼー:《アルルの女》ほか
ヘルベルト・ケーゲル指揮ドレスデン・フィル

1986&87年ステレオ録音。そのユニーク過ぎる演奏内容によって、評論家の許光俊氏(慶應大学助教授)から絶賛されながら、Ars Vivendiなるマイナー・レーベルからのリリースゆえに入手困難な状況が続き、なかば幻と化していた注目の音源が、BERLIN CLASSICSからお買い得価格で復活。
 日本中のケーゲル・マニアが国内の中古市場はもちろん、海外にまで手を広げて血眼で捜しているとまで噂された当盤の復活は、まさに慶事というほかありません。

 ― 《アルルの女》 も真に畏怖すべき音楽。《アルルの女》 がこんなにうつろに、こんなに透明に、こんなに感覚的な刺激抜きで、こんなに裸型の精神のように響いたことはなかった。大芸術家が死の前に達した恐るべき境地としか言いようがない。
 弦や木管の奏でる旋律はもはやこの世の音楽とも思われない淡々とした風情、舞曲はブルックナーのスケルツォみたいに抽象的であり、遅い部分はマーラーのようだ。私はこんなにゾッとするような音楽を他に知らない。思い起こせば、実は 《アルルの女》 とは、たまたまある女をみかけたばかりに死ぬはめになるという、どうしようもない業の物語のはずだった。明るく楽しいわけがない ―  (「名指揮者120人のコレを聞け」(洋泉社)から)

と、許光俊氏がその著作の中で述べているとおり、演奏内容はまさに孤絶としか形容しようがなく、そのあまりに透徹とした在り様は、過激な表現性がとげとげしいほどだったケーゲル壮年期の姿とも大きく趣を異にするものです。
 一般的な第2組曲では、「パストラール」における沈着な精神性を感じさせる荘重さ、「ファランドール」における澄明なパースペクティヴが印象的。
 さらに素晴らしいのは第1組曲の「アダージェット」。これはもう当CDの白眉と言いたいほどで、そのあまりにも崇高な想念と純化された美感には驚く他ありません。
 名エンジニア、クラウス・シュトリューベンの手になる録音も実に優秀。他に、小組曲《子供の遊び》と、《カルメン》からの4つの前奏曲&間奏曲を収録しています。


許光俊の言いたい放題
→第12回 『ボンファデッリはイタリアの諏訪内晶子か?』
→第11回 『やっぱりすごいチェリビダッケ』
→第10回 『急げ!超必見、バレエ嫌いこそ見るべき最高の《白鳥の湖》』
→第9回 『《クラシックプレス》を悼む』
→第8回 『一直線の突撃演奏に大満足 バティス・エディション1』
→第7回 『ケーゲル最後の来日公演の衝撃演奏』
→第6回 『必見! 伝説の《ヴォツェック》名画がDVD化』
→第5回 『予想を超えた恐るべき《レニングラード》』
→第4回 『快楽主義のベートーヴェンにウキウキ』
→第3回 『謎の指揮者コブラ』
→第2回 『残酷と野蛮と官能の恐るべき《ローマの祭》』
→第1回 『謎の指揮者エンリケ・バティス』
→『ケーゲルの《アルルの女》、他』
→『ヴァント、最後の演奏会〜ブルックナー《ロマンティック》、他』
→『ザンデルリング最後の演奏会 完全収録〜ベルリン交響楽団 記念BOX』


→許光俊の著作を検索


⇒評論家エッセイ情報
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ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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ビゼー(1838-1875)

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発売日:2002年08月20日
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