HMVスキハピ編集部
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2026年02月25日 (水) 12:00
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1月16日(金)、HMV&BOOKS SHIBUYAで開催された『スタミュ制作陣によるトークショー』に、HMVスキハピが潜入! 10周年を記念した特別イベントの模様をお届けします♪
イベントは、制作陣それぞれが“10周年を迎えて感じる想い”を語る場面からスタートしました。
多田俊介さん(以下、多田さん) 「『スタミュ』を作り始めてから、もう10年経ったんだなと感じています。ただ、イベントやミュージカル、コラボなど、作品が途切れず続いてきたこともあって、昔話をしているというよりは、まだ“作り続けている”ような感覚で話している気がします。」
ハラダサヤカさん(以下、ハラダさん) 「私もほとんど同じ気持ちです。第3期が終わって一区切りついたとはいえ、まだ1年弱しか経っていないような感覚で。ずっと応援してくださっている方も、最近好きになってくださった方も含めて、みんなで肩を組んで円になって『今、スタミュ好きだよねー!』って言いたくなる気分でした(笑)。同じ想いの方がこれだけたくさんいらっしゃるのが本当に嬉しいです。」
藤平直孝さん(以下、藤平さん) 「僕も同じ気持ちです。「ねー!」って一緒に言いたいぐらい(笑)。オリジナル作品ということもあり、関わり方も他のタイトルより深く、ここで得た経験はその後の制作にも大きく影響しました。特に原作のある作品で音楽を作るときにも、作品に深く入り込んで向き合えるようになったのは『スタミュ』のおかげだと思います。10年は長いようで、その間にも他作品を多く手がけてきましたが、『スタミュ』はずっと動いていたので、まるで5年ほどしか経っていないような気持ちでいます(笑)。それほど濃密な時間でした。」
——オリジナルアニメとして始まったスタミュ
杉本美佳さん(以下、杉本さん) 「ありがとうございます。本日は、“この10年を総まとめする”ような形で、お話をうかがっていければと思っています。3部では、“オリジナル作品だからこそ大変だった部分”などを中心に伺えればと思います。まずは多田監督から、第 2期・第3期と続く中で生まれた苦労や、各クールごとの大変さなどがあれば教えていただけますか?」
多田さん 「舞台設定と構成がしっかりしていたので、“第2期、第3期があってもいい、やるぞ”という気持ちはありました。ただ、実際に作ってみると、毎回同じことを繰り返すわけにはいかない。綾薙学園の世界をもっと広げていきたいという思いがあったので、登場するキャラクターを “スタミュの世界観を形づくる存在”として作り込んでいくのが、とても大変でした。」
杉本さん 「どのシーズンが一番大変でしたか? 思い入れにもつながる部分だと思うのですが。」
多田さん 「そういう意味では、第2期が一番大変でしたね。最初は“面白そうだな”と始めたんですが、作り始めてから、その大変さがどれほどのものか身にしみました。第1期はまさに“スタート”でした。」
——1期・2期・3期それぞれの「壁」
杉本さん 「第3期は、監督としてはどういう印象でしたか? 第1期は勢いで駆け抜けられた部分、たとえば音楽シーンの大変さを知らずに始めたられたりしましたが(笑)」
多田さん 「第3期は率直に言うと、team鳳とteam柊が同時進行で物語を展開できて、そこはしっかり深掘りできたと思っています。ただ四季たちがバーンと登場するので、“1クールの中で彼らをどれだけ格好よく、魅力的に描けるか”という部分が本当に大きかったですね。第3期の壁はまさにそこでした。」
杉本さん 「キャラクターが増えたがゆえに難しさも出てきていましたね。」
多田さん 「そうですね。でも、あの連中(四季世代)は意外と好きなんです。」
杉本さん 「四季世代の中では、監督は誰が特にお気に入りなんですか?」
多田さん 「冬沢と千秋にどうしても目が行きます。2人の関係性が特に好きですね」
杉本さん 「皆さん。多田さんは、今日『two of us』を聴きながら来たそうです。」
観客 (笑)
——ミュージカルアニメとしての音楽制作
藤平さん 「“苦戦したかどうか”で言えば、最初から最後までずっと苦戦していたような気がします。打ち合わせのときはそんな顔を見せないようにしていましたけど(笑)、実際は常に試行錯誤でしたね。キャラクターが増えるにつれて、それぞれのジャンル分けをどうするかが難しくて。先ほども話にありましたが、ジャンルを分けてしまったがゆえに、“新しく登場するキャラをどのジャンルにはめれば被らないか”を毎回考える必要があったんです。ただ、“スタミュ”という大きな枠組みの中には収めなければいけない。例えばテクノ調にするのもアリだとは思うんですけど、“ただテクノに寄せる”だけでは絶対に違う。既存のジャンルの中に落とし込まず、“ジャンルという枠がないところでやらなきゃいけない”――そんな状況がずっと続いていました。でも、曲を作っていただいて、それを聴いてから歌詞ができていく工程そのものには、そこまで苦労した印象はありません。むしろ、音楽制作の中では一番スムーズだった部分だと思います。」
杉本さん 「ソロ曲やチーム曲など、いろいろありますが、藤平さんとして、“苦戦したけれど、そのぶん代表曲になった”と思える曲はありますか?」
藤平さん
「本当に“これだな”と思うのは、『Gift 〜カーテンコール〜』ですね。まずはエンディングテーマ『Gift』を制作して、そのうえで“カーテンコール版のアレンジ”にしなければいけなかったんですが、これがとにかく悩みました。作家さんとも何度も話し合って……。
“シンプルにオーケストラにすればいいじゃん”というわけでもなくて。発注する段階で“どう伝えればイメージが共有できるのか”というところが一番難しかったですね。もっとやっていいと思ったらやりすぎてしまって、そこからまた戻して……と、その“間”を取る作業の繰り返しでした。
さらに難しかったのが、監督とハラダさん、それぞれが求めている音楽の方向性があるという点です。ハラダさんのいう“ブランド感”――たとえば東宝ミュージカルや宝塚を思わせるような世界観。そして多田さんは、多田さんで“手描きの絵コンテからのアプローチ。
二人の意見はどちらも正しく、でもその方向性は多少違うわけです。
その間をまとめなければならなかったので、“ポップスに寄りすぎてもダメ。でも、ポップス的に書かなければ曲として成立しない”という、とても繊細なバランスを求められました。
ミュージカルの曲って、本来は“セリフをメロディーに乗せて説明する”ところが大きいんですよね。でも今回は“歌詞として受け取ってもらう”必要があった。ミュージカル曲と“歌”の違いはそこにあって、かなり大きな差なんです。
ただ、二人がそれぞれの立場や視点からしっかり説明してくれたことで、“どちらの良さも取り入れた形”にまとめることができました。結果的には、とても満足のいく形に仕上げられたと思っています。」
——ファンと共に積み重ねた10年
杉本さん 「ハラダさんは、制作の中で大変だった部分や、特に思い入れのあるところはありますか?」
ハラダさん
「スタミュに関わる中で、作詞家さんたちととても仲良くなれたことが思い出深いのですが、実は直接のやり取りはあまりする機会がなかったんです。歌詞監修は藤平さんを介してコメントを伝えてもらい、戻って来たリテイクをまたチェックして……というやり取りが多くて。そうした間接的なやりとりの中でも、お互い面白い学びや刺激があって、お会いするとその話で盛り上がり、それで仲良くなれました。
例えば同じ「ものを書く」セクションにも拘らず、作詞家さんの発想と、脚本担当である私の発想はまるで違った、みたいな気付きもありました。
スタミュの楽曲はミュージカル曲なので、私の感覚としては脚本と一体になった時に完成していればいいという考え方。だから歌の中で物語や感情が完結したり解決していなくてもいい、という発想だったのですが、いただいた歌詞を見ると、既にこの一曲でドラマチックに完結していたりして(笑)。
「まだ早いです、まだこの歌のラストは葛藤したままでいいんです」みたいなやり取りを、始めのうちはよくやりました。そしたら作詞家さんは「そっか、ミュージカルはそれでいいのか」みたいに仰って、私は私で「そうか、作詞家さんも脚本家と同じで、歌で物語を紡いでいらっしゃるんだ」と気付いたり。似た所と違った所があって面白いね、とよく話しています。
よくご一緒するくまのさん、六ツ見さんとは、いつも率直な意見の交換をさせていただき、失礼もあるかと思いますが、お2人とも優しくて、プロフェッショナルな芸術家でいらっしゃり、心から尊敬しています。星が瞬いて「星瞬」なんて、本当に衝撃を受けました。」
藤平さん
「音楽って本当に“伝えづらい”ものなんです。結局、皆さんが聴いてどう感じるかが最終的な正解で、制作段階では完成形が見えにくい。そこが難しさでもあります。
カップリング曲――特に“キャラソンらしいキャラソンを作ろう”となると、逆に大変でした。「キラメキラキラ☆」など、ノリよく作ればいいとはいえ、キャラクター性がありますから自由にやりすぎるわけにもいかなくて。
そして、当時は12週連続でCDを出していた時期もありました。あれは正直、一番大変だったのはお客さんだと思っています。(笑)」
杉本さん 「アオキタレンさんにも伺いたいと思います。ミニキャラの担当という視点もあると思うのですが、「ここは大変だった」「これは思い出深い」というエピソードはありますか?」
アオキタレンさん(以下、アオキタさん) 「ミニキャラを描くときには、シルエットだけでなく“そのキャラらしさ”が伝わる表情や動き方も意識しています。スタミュはミニキャラのグッズがとても多く、短時間でたくさん描くことも多かったので、気づいたら「星谷、毎回口開いてるな」と思ったりして(笑)」
杉本さん 「そういえば、トランプを作ったこともありました(笑)」
アオキタさん 「ありましたね。「54枚全部違う絵柄でいこう!全部新規描き下ろしで!」ってなったときは楽しみな半面、内心「……正気か?」とも思ってました(笑)」
藤平さん 「スタミュハイもありましたよね。」
ハラダさん 「オールナイト上映会もやりましたよね。」
杉本さん
「オールナイト上映会に来てくださった方いますか?
会場(手が上がる)
杉本さん 「こんなにたくさんの方が最後まで観てくださって、本当にびっくりしました。愛情の深さに感動!」
藤平さん 「スタッフも最後まで一緒に観ていましたよね。」
杉本さん 「はい、全員一緒に最後まで。北海道から福岡まで、全国ツアーを回った仲ですからね。懐かしいです。」
イベントが中盤に差し掛かったところで、スタミュのイベントでは恒例となった抽選会 がスタートしました。今回の景品もとっても豪華!アニメの原画をはじめ、実際に使用している台本も用意されていました。番号が読み上げられるたびに、会場から小さな悲鳴や歓声がこぼれ、当たった方が立ち上がると周りから惜しみない拍手が送られていました。 また、スタミュ公式LINE登録者限定の画像プレゼントも実施され、こちらも好評。抽選会は終始熱気に包まれ、作品への愛にあふれた温かい時間になっていました。 ※プレゼントは終了いたしました
——スタミュはこれからも続いていく
杉本さん 「それでは最後に、皆さんからメッセージをいただきたいと思います。まずは藤平さんからお願いします。」
藤平さん
「スタミュは10周年を迎え、いよいよ11年目に入ります。
現在はスタミュミュ『スターダストステージ』の制作がまさに始まったばかりで、今日がちょうど稽古初日でもあります。
皆さんの期待に応えられる作品になっていると思いますし、新しい楽曲もご用意していますので、ぜひ楽しみにしていてください。通勤中などに、ふとスタミュの曲を思い出していただけたら嬉しいです。本日はありがとうございました」
アオキタさん
「10周年という節目を迎えましたが、こうして何か催しがあれば足を運んでくださることが、本当にすごいことだと感じています。
ミニキャラ担当として、この10周年イヤーにもまだまだお届けしたいものがありますし、自分が関わらない領域でも新たな発見があるのでは、という期待もあります。一ファンとしても楽しみにしています。これからも皆さんと一緒に盛り上げていきましょう。ありがとうございました」
ハラダさん
「つい最近まで、ある媒体の長編スタミュを執筆していたので、あまり“時間が空いた”という感覚はないのですが、こうして皆さんとお会いできてとても励みになりました。
先程、監督がここへ来る道中『to of us』を聴いてたと仰っていましたが、実は私もここへ来る道中に動画配信サービスでカリグル公演を観てました(笑)。皆さんがスタミュを大好きでいてくださるお気持ちと、私たちスタッフの気持ちも全く同じでとても嬉しいです。これからも仲良くしてください。よろしくお願いします」
多田さん
「“仲良くしてください”というのは、なかなかいい言葉ですね。イベントでそんなことを言ったことはなかったのですが、僕も仲良くしていただけると嬉しいです。
今日は平日にもかかわらず来てくださって、本当にありがとうございます。僕自身も、今日が平日だということを痛感していまして(笑)。何を隠そう、この後も仕事の続きがあります。皆さんも社会人として忙しい日々を送りながらスタミュを応援してくださっていると思いますが、その応援が本当に励みになり、制作にも力が入ります。これからもよろしくお願いします」
制作側・ファン、そのどちらからも深い愛情が感じられ、スタミュが10年間大切にされてきた作品であることが自然と伝わってくる締めくくりとなりました。 イベントは最後まで盛り上がり、多くの笑顔とともに盛況のうちに幕を閉じました。
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