ジュリー・フックス/『ジュ・トゥ・ヴ』
2025年11月20日 (木) 20:00 - HMV&BOOKS online - クラシック

サティとその時代を生きる。ジュリー・フックスが描く、もうひとつのベル・エポック
フランスを中心にヨーロッパ各地で活躍を続ける現代最高峰のソプラノ歌手のひとり、ジュリー・フックス。前作のアルバム『アマデ(モーツァルト・アリア集)』の成功に続き、ソニー・クラシカルからの第2弾『ジュ・トゥ・ヴ』をリリース、4人の名手とともに、エリック・サティの最も美しいメロディと20世紀初頭のベル・エポック音楽を披露します。遊び心とほんの少しのファンタジー、自由への賛辞、そしてたくさんの優しさを込め、このプログラムが構成されています。
このアルバムは、ベル・エポックとその後の時代における、ボヘミアンで活気に満ち、芸術的なパリの世界を彷徨う旅へと誘います。キャバレー・ソングの刺激的な曲から詩的なものまで、スロー・ワルツ、再発見されたヴォカリーズ、デュエット、繊細で印象派的なメロディー、多彩な表現形式が万華鏡のように織りなされます。
ジュリー・フックスは、このアルバムについてこう語っています。
「繊細さとテクニックを兼ね備えた4人の音楽家たちの伴奏により、シャブリエ、シャミナード、ブリュアン、プーランクといった、希少で長らく忘れ去られていた作品に新たな命を吹き込むという、計り知れない喜びを味わいました。このアルバムのために丹念に編曲されたこの作品たちは、ウィット、メランコリック、そして現代的な魅力を余すところなく表現しています。アルバム制作を通して、これほどまでに創造性、対話、そして喜びを分かち合う空間は、かつてありませんでした。このエネルギーが皆さんの心に届き、揺るぎないものとなることを願っています。活気に満ち、ノスタルジックで、お茶目・・・そして自由なパリの街を、自由への賛歌のように、皆さんと共に歩んでいけたらと考えています。『音楽は、勇敢に飛び立とうとする人々に翼を与える』」(輸入元情報)
【収録情報】
01. ジュ・トゥ・ヴ(エリック・サティ)
02. アイ・ウォント・ユー、マイ・ハニー(フェイ・テンプルトン)
03. エンパイヤ劇場のプリマドンナ(エリック・サティ)
04. パントマイム(クロード・ドビュッシー)
05. ヴァトーに寄せるセレナード(ギュスターヴ・シャルパンティエ)
06. 自動記述法〜第1曲『船について』(エリック・サティ)
07. シャノワールのバラード(アリスティッド・ブリュアン)
08. お医者さんのところで(エリック・サティ)
09. オペラ・コミック座案内嬢とボン・マルシェ百貨店従業員の二重唱(エマニュエル・シャブリエ)
10. 自動記述法〜第2曲『ランプについて』(エリック・サティ)
11. ル・フィアクル(レオン・サンロフ)
12. いいとも、ショショット(エリック・サティ)
13. テュ・ヌ・マニエラ・パ・メ・テトン(アリスティッド・ブリュアン)
14. パストラーレ(イーゴリ・ストラヴィンスキー)
15. もはやリゼットではなく(ピエール=ジャン・ド・ベランジェ)
16. 自動記述法〜第3曲『ヘルメットについて』(エリック・サティ)
17. 3つの歌曲〜第1曲『ブロンズの彫像』(エリック・サティ)
18. 3つの歌曲〜第2曲『ダフェネオ』(エリック・サティ)
19. 3つの歌曲〜第3曲『帽子屋』(エリック・サティ)
20. 3つの無言歌〜第2曲『鳥たち』(エリック・サティ)
21. さくらんぼの実る頃(アントワーヌ・ルナール)
22. 初めての手紙(セシル・シャミナード)
23. 愛の小径(フランシス・プーランク)
24. ヴォカリーズ(ジェルメーヌ・タイユフェール)
25. パリの石畳の上で(ジョルジュ・オーリック)
ジュリー・フックス(ソプラノ)
レヴィ・セクガパーネ(テノール:09)
フローラン・バフィ(バス:12)
アルフォンス・スマン(ピアノ:01,02,03,04,05,06,07,10,11,12,15,16,17,18,19,21,23,24,25)
フェリシアン・ブリュ(アコーディオン:01,05,07,14,21,22)
アレクシス・カルデナス(ヴァイオリン:02,03,05,07,08,11,12,13,20,21,25)
ダヴィデ・ヴィトーネ(コントラバス:01,02,03,05,07,08,11,12,13,20,21,25)
録音時期:2025年
録音場所:フランス、パリ、サル・コロンヌ
録音方式:ステレオ(デジタル)
【ジュリー・フックス】
ジュリー・フックスはフランスのモーに生まれ、7歳よりアビニョン音楽院でヴァイオリンと音楽理論、音楽史を学んだ。18歳から本格的に声楽の勉強を始め2006年にパリ国立高等音楽院に入学し、そこで満場一致で審査員より歌唱賞一等を受賞。2013年の「Operalia」コンペティションで2位を獲得し、2012年、2014年、2021年のヴィクトワール・ド・ラ・ミュージック賞で3つの賞を受賞している。2021年にはフランス文化大臣から芸術文化勲章シュヴァリエを授与された。レパートリーは、モーツァルトとベルカントのヒロインを中心に、バロックから現代音楽まで多岐にわたっており、同世代で最もエキサイティングなオペラ歌手のひとりとして、世界最高峰のオペラ・ハウスやコンサート・ホールで観客を魅了する地位を確立、「ジュリーは類まれなアーティストであり、輝かしく雄大な声、比類ない色彩と強さ、ユニークなステージでの存在感、そして間違いなくフランス国内および国外における最初のリリック・アーティストのひとり」と評されている。(輸入元情報)
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