N・バウド、A・ロマニウク/ブラームス:クラリネット・ソナタ第1、2番、他
2025年09月30日 (火) 16:00 - HMV&BOOKS online - Classical


ブラームスのクラリネット・ソナタ作曲当時の響きを聴く
オーストラリア出身のヒストリカル・クラリネット奏者ニコラ・バウドと、やはりオーストラリアの出身でヒストリカルから電子までの鍵盤楽器を自在に操るアンソニー・ロマニウクが手を組み、ブラームスの傑作を作曲当時既に存在していたモデルの楽器を用いて録音しました。
晩年のブラームスの創作意欲を刺激したクラリネットの名手リヒャルト・ミュールフェルトのために作曲され、対照的な性格を持つ2つのソナタは、晩期のブラームスらしい枯れた味わいと情熱的な曲想を併せ持っており、作曲者自身によるヴィオラ版も広く演奏される人気曲。ここでは現在のものよりボア(内径)が小さくキーの少ないクラリネットが持つ独特の音の立ち上がりが生む温かみと、古いニューヨーク・スタインウェイの柔らかく透明感のある音色で、より親密な表情を楽しむことが出来ます。またルバートやテンポの柔軟性といった19世紀の表現方法が、音楽の感情的な風景を自然に拡張するものとして、現代の聴衆にも受け入れられやすいようやや控えめに用いられていることも特徴的。併せて『5つのリート』からの歌曲をクラリネットとピアノで演奏しており、ブラームス自身が「私の悲しみの子守歌」と語ったと伝わるピアノ独奏のための間奏曲も収録しています。(輸入元情報)
【収録情報】
ブラームス:
1. クラリネット・ソナタ第2番変ホ長調 Op.120-2
2. 3つの間奏曲 Op.117
3. クラリネット・ソナタ第1番ヘ短調 Op.120-1
4. 5つのリート Op.105〜第1曲『調べのように私を通り抜ける』
ニコラ・バウド(クラリネット:1,3,4)
使用楽器:ミュンヘンのゲオルク・オッテンシュタイナー1875年頃制作楽器にもとづく、バンベルクのヨッヘン・セゲルケによる再現楽器
アンソニー・ロマニウク(ピアノ)
使用楽器:ニューヨーク・スタインウェイ1850年製オリジナル
録音時期:2024年11月11-13日
録音場所:ベルギー、アントウェルペン、AMUZ
録音方式:ステレオ(デジタル)


