【全曲解説】lynch.『REBORN』

2023年03月01日 (水) 19:00

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全曲解説テキスト by 葉月(Vo) 玲央(Gt) 悠介(Gt) 明徳(Ba) 晁直(Dr)

1. ECLIPSE

今回、全員が曲をつくるということで「いろんな曲があがってくるんだろうな」ということを加味し、lynch.直球というか「こういうのがlynch.らしいよね」という曲が1曲は欲しいよねと思い、あえて僕が思う“lynch.らしい”部分を存分に発揮した楽曲になっています。(葉月)

2. THE FORBIDDEN DOOR

構成やメロディー、メインリフなどは僕が作ったのですが、原曲と完成した曲の差がものすごい曲です。メンバーみんなが手を尽くしてくれてかっこよくなりました。
一番この曲が「lynch.がバンドしてる!」と感じるような曲だと思います。(晁直)

3. NIHIL

lynch.のアルバムにはこれまでベースのスラップがフィーチャーされる曲がたびたびあったのですが、今回のアルバムにもそんな曲を入れたいなと思い1曲スラップの曲を入れました。ただベースがスラップしているだけではなく、コード進行や曲の構成にかなり隙間を持たせて作っているので、楽器隊の演奏がとても遊んでいて生き生きしていてお気に入りの曲になっています。(明徳)

4. ANGEL DUST

この曲は晁直と葉月で作曲しました。私、晁直が人生で初めて形にした曲です。
それを聴いてもらったところ、間違いだらけで曲に谷がなかったので、それを葉月がアレンジしてくれて今の形になりました。メロディーベースなどは変わっていないので、そこを「晁直が作ったんだ」ということで聴いてもらえればと思います。(晁直)

5. CRIME

この曲を作るにあたってイメージしたのは、lynch.や、僕のバックボーンでもある90年代後半〜2000年代初頭のアメリカのラウドロックで、単なる焼き直しには終わらないようにlynch.らしさとも言えるダークな要素と美しさが共存するように心がけました。
特にAメロの後ろになっている不協和音のリフや、サビに重ねたアルペジオの音階がlynch.らしいのではないかと考えています。
この曲でこだわったのは大サビのメロディーで、一ヵ所だけメロディーが変化する部分があります。レコーディングでVo、葉月から「そのままのメロディーを続けた方がいいのでは」という意見もあったのですが、メロディーから作ったこの曲の一番のこだわりでもあったので原曲通りにレコーディングしてもらいました。
そんなこだわりがつまった1曲になっています。(玲央)

6. BLEU

lynch.の曲の中ではめずらしい4分の3拍子ミディアムテンポの曲で、パッと聞いた感じは歌モノでとても聴きやすい楽曲です。
ライブの中でいいアクセントになる曲調なので、音源を聴いてからライブに来てもらえれば感動できると思います。たくさん聴いて、ライブに遊びにきてください。(明徳)

7. PRAGMA

イメージしたのは日照時間の短いイギリスの曇り空で、どんよりとした雰囲気を表現できたらいいなと思いこのような形に仕上げました。
この曲の特徴はアコースティックギター1本で弾けるところと考えているのですが、これまでのlynch.の曲を振り返ったときにアコースティックギター1本で成り立つ曲はあまりなかったので、今回各メンバーが曲を持ち寄ってアルバムを制作するという話が出たときに「これまでとは違った一面を見せたい」「もっと持っていていいのではないか」という部分を考えて、このようなシンプルで、これまでのlynch.でありそうでなかったアプローチを持ってきました。(玲央)

8. CANDY

悠介曲の中でも一番激しい楽曲に仕上がったのではないかと思っています。
作曲の流れとしては、頭の中で鳴っているシンセの音のイメージに近いものを探すことからスタートしました。そこから今の形に広げていき、ギターのリフやドラムのリズムパターンなどは後から作っていった感じです。結果、非常にライブ映えする曲に仕上がったのではないかと思います。演奏していても楽しいです。
歌詞がとてもぶっ飛んでいるのにも注目してほしいです。(悠介)

9. CALLING ME

CALLING ME / lynch.

2022年にソロプロジェクトでツアーをまわる中で、外からlynch.を見たときに「lynch.でもっとこういう楽曲をやったらいいんじゃないか」「元々こういうバンドだったよな」と思うところがあり、ハードコア的な、キレイすぎない荒々しさや激しさを発揮しつつ、かつメロディアスであるという、僕の中ではlynch.の初期の頃に抱いていたやりたかった音楽みたいなものを今ここで改めてやらせて頂いたような楽曲になっています。(葉月)

10. SINK

ファンの方であれば一発で悠介が作った曲だとわかるのではないかと思います。
「こういったテイストの楽曲をlynch.で表現してみたい」というのは以前からあって、今回ようやく形にすることができました。1本の映画を見ているかのような、雰囲気のある楽曲に仕上がったと思います。今回はドラムやベースの音に非常にこだわりました。
デモを作っている段階から「こういう音にしたい」というのが明確にあって、それをリズム隊の二人に忠実に再現してもらいました。(悠介)


lynch.『REBORN』

GENRE:LOUDROCK, HEAVY ROCK
5人の持つ才覚がlynch.の音として力強く開花した、新アプローチの光る新作
五体から成り、五本の指を持ち、五感を頼りに生きている人間は、どうも“5”という数字に特別な力を感じてきたところがあるように思えるが、lynch.が完成させた3年ぶりのオリジナル・アルバムについても、不思議な5の魔力が封じ込められているようだ。今作における大前提は“メンバー5人がそれぞれ楽曲をかたちにすること”だったのだそう。結果、晁直(Dr)がコンポーズを手掛けた斬新なものや、玲央(Gt)のミュージシャンとしてのバックボーンが窺える曲、明徳(Ba)の意外な一面が滲み出たナンバー、悠介(Gt)の音に対する美意識が具現化されたトラック、葉月(Vo)の中の先鋭性があふれ出たものなど、5人の才覚がlynch.の音として力強く開花することになった。その豊かな仕上がりたるや、五穀豊穣の如し。
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