登録者数83万人超えのYouTube番組「ゾゾゾ」スペシャルインタビュー

2023年02月15日 (水) 10:00

|

HMV&BOOKS online - グッズ

全国の心霊スポットや廃墟を訪れてレポートするホラーエンタテインメントYouTube番組「ゾゾゾ」。2023年に5周年を迎え、新たな展開をみせるゾゾゾの今後はどのようなものになるのだろうか。アニバーサリーイヤーへの意気込みを落合さん、内田さん、山本さん、長尾さんの4人のメンバーに、聞くはずだったが……。

(インタビュー&文・宮崎新之)



――5周年を迎えるにあたって、どんなお気持ちですか?

落合 最初は、そんな先のことまで考えてなかったですね。ディレクターの皆口くんの趣味の延長で始まったみたいな感じなので…。というか、趣味ですよ(笑)。だから、今こうやってインタビューしていただいているなんて、想像だにしていなかったですし、すごく濃密な5年でした。たぶん、僕よりも皆口くんのほうが5周年への意気込みが強そうな感じがしますから、僕はイヤイヤながらも必死についていくのみです(笑)。

山本 僕は途中からの参加で、ホラーに対しても特に好きとか嫌いとかもなかったんです。最初は何をやればいいんだろう……って。変わったことをやっている人たちだな、うまくしゃべれるんだろうか…とか思っていましたけど、なんだかんだ当初からずっと楽しんでます。でも、みんなが反応している中で、自分だけキョトンとしてるみたいな感じもあって、今でも、どう反応していいか、どんなモチベーションでいればいいのかわからないところはあるかも? これからも、5周年で何か大きなことが起こると思うんですけど、これから何が起きるのかまったく想像できないんです。

内田 山本さんって撮影中に感情がどっかいきますよね、たまに(笑)。僕も基本的に意見は2人と一緒で、5周年の実感とかはあんまりなく、まだ行ってないところがあるのか?という感じです。また怖いところに行くかと思うと恐怖ですよ。行くとなったら数日前から準備しますし、どんな場所に連れていかれても対応できるようなメンタルを作るんです。いつも撮影が始まるときには半ばあきらめの気持ちですね。趣味の延長ですし、もうしょうがねぇな、付き合ってやるか、みたいな感じというか(笑)。でも、観てくれる人が、面白かったねって言えるものをみんなで一緒にできたらとは思っています。


――怖いものの魅力ってどういうところでしょうか?

内田 子どものころは「ほんとにあった!呪いのビデオ」とか、心霊写真がどうとかが好きでした。そこから、だんだんドキュメンタリーというか、実際にあるものも入ってくるようになって。幽霊って本当にいるの?でも見たことないし…っていう探りを入れつつ楽しんでいる感じです。あと、風習的なものとか土地神様とか、土着のものも面白いですよね。自分がこういう撮影に参加するようになって、ほかではどうやって見せているんだろう?とか、そういう興味も出てきました。想像上のものはいくらでもできるので、やっぱり現実の中でというか…生と死のはざまとか、そういうところに興味があるし、知りたくなります。

山本 何だろう…ジェットコースターとかと一緒なのかな? 日常では表さない感情を体験できるというか。廃墟って、なぜこうなったかというストーリーもあるので、そういう人の探求心を刺激していくコンテンツだと思います。幽霊を見たときに自分がどんな感情になるのか、怖いことが起こった時に自分はどう対処するのか、そういうわからないことが解明されていくのが面白いですね。

落合 僕はそもそも嫌いだからなぁ(笑)。唯一、ゾンビとか殺人鬼みたいなのは観ていて楽しいんですけど、いわゆる日本っぽいホラーは本当に苦手。でも、そういう人って多いと思うんですよ。皆口くんからは、最初に視聴者の方は落合さんに投影する、落合さんが視聴者の代表だって言われたんです。だから怖かったら怖い、嫌だったら嫌だと素直に言ってくれ、と。なので僕は、そういう気持ちを素直に伝え続けていて、それを安全な場所から見ている人たちが楽しんでいるのがゾゾゾのホラーなんじゃないかな。嫌いな人でも見ることができるラインってそこのような気がします。怖いのが苦手な人も見ていて、そこに長尾くんみたいな考えの人がいることで、ホラーが好きな人たちが気付いてほしい、そうそうソコソコ!みたいなところを拾えているんですよね。なんとなく役割もあるんですよ。決めたわけじゃないけど。


――ファンの声で嬉しかったことは?

落合 僕は「家族で見てます」っていうのが、嬉しかった。普段はあんまりしゃべらなくて、どちらかと言えば家族仲がいい方じゃないんですけど、ゾゾゾだけは一緒に観て、ゾゾゾを共通の話題にしてなんか盛り上がってます、みたいなお声は嬉しかった。そういう反応は予想していなかったので。

山本 コメントでときどき「いい作品だな」って書いてくださる方がいるんです。そういうコメントを読んだときは、やってよかったなと思いますね。やってきたことが正解だったって思える。本当にありがたいです。正直、現場にいるときにそんなに作りこんだりしているわけではないので、動画としてどうなるのか全然わからないんですよ。撮影後は「これ本当に面白くなる?」「ホラーとして成立してる?」って毎回思うので、皆口さんがちゃんと作品にしてくれるのが本当に嬉しいんですよ。

内田 落合さんの「家族で見てます」に近いんですけど、小さいお子さんや、子どもと一緒に観てるっていう声も嬉しいですね。本当に、5歳、6歳の小さい子が、画面を指さして「しょーちゃんだ!」「おちあいさんだ!」って言ってて。そんな小さい子も楽しんでくれているんだってすごく嬉しくて。最近はテレビでもあまりホラーをやらなくなっている中、「無料でこんなに楽しめるコンテンツがあって嬉しいです」なんて言葉をもらえると、本当に行ってよかったって思います。『捨てられた心霊写真』なんかは、本当に怖かったんですよ…。

落合 昨年8月に東京タワーでイベントをやったんですけど、すごく家族連れの方も多かった。よちよち歩きの子とかが「(落合さんのこと)知ってるよ」なんて言ってくれたりしましたね。


――5周年、ゾゾゾはこれからどんな展開になりそうでしょうか?

落合 5周年に何をするのか、ちゃんと把握している人がここに居ないんですよ(笑)。それはこのゾゾゾっていうコンテンツが始まって以来ずっとそうで、実際に現場に行って撮影はしているけど、完成品は公開されるまで僕らはわからないんです。一度も事前チェックをしたことはないので。皆口くんはサプライズが好きなので、たぶん、今の僕が想像している以上のサプライズが用意されているんだろうな、というのはもうわかっているんです。超えてくるなと。そこはもう楽しみにしています。僕らが一番楽しみなんじゃないかな?(笑)

内田 今は着々と仕込みの段階ですもんね。ゆっくり時間をかけてやっていますから。

落合 何も話せなくて、インタビュー泣かせだよね。そもそも、第1話がYouTubeで公開されたこと自体もサプライズだったから。そんな話一度も聞いてなかったくらいだし、そんな僕らが5周年を語るのは難しいんです(笑)。

山本 もしかしたら、撮影し終わっているものの中から「これが5周年です!」って出てくる可能性もあるんですよ。お蔵入りになっていたものから、とか。本当にわからないんです。僕らはいつものテンションでやっていたのに、タイトルには「5周年」って入っている、みたいな。

内田 撮影の裏側総集編、みたいなのを出されたらやだなぁ(笑)。

落合 つまんないよねー、きっと。誰もしゃべってなかったりするから。でもまぁ、ゾゾゾを楽しんでくれている人、見てくださっている人にとって、めちゃくちゃテンションの上がる1年にさせたいという気概はすごくあるので。


――アニバーサリーに合わせて、グッズもできましたね。

内田 へぇー! そうなんですか??って、実はもう聞いてました、すみません(笑)。

落合 でもなんか、恥ずかしいですよ。僕ら、けっこうおじさんじゃないですか。皆さんが喜んでくださっているのは嬉しいんですけど、自分で持つのは恥ずかしいですね。オレ、こんなかわいい感じのイラストになってるんだぜ、みたいなのは、ちょっと精神的にくるものがあります(笑)。

山本 結構、かわいい感じになってますもんね。若年層というか、学生さんとかにかわいいって言ってもらって、グッズやイラストからゾゾゾの世界に入っていただくとかもあるのかな。

内田 イラストを描いてくださる方も、30過ぎのおじさんたちの絵を描くことを引き受けてくださいました。あんなにかわいく描ける方なのに、おじさんを描くなんて…大丈夫ですかね、美化されすぎてませんかね…?

落合 そう、だから恥ずかしいんですよ。すごく嬉しい反面、恥ずかしい。

内田 だから、すごくちゃんとお礼が言いたいです。イラストにしてくれてありがとう、本当にすみませんって(笑)。


――最後に、ゾゾゾの5周年を楽しみにしている方にメッセージをお願いします!

内田 以前と比べると不定期な投稿になっているかと思いますが、その分、楽しんでいただけるものになるよう、現場で頑張っていますので、ちょっとお待ちいただければと思います。こんなおじさんの年齢ですが、僕は一生ゾゾゾしていきます! …そのうち怒られるんじゃないかな(笑)。

山本 5年間これだけのことが続けられているって、やっぱりすごいことだと思うんですよ。皆口さんって、毎回みんなの想像を超えてくるんです。ディレクターなんですけど、クリエイターとして毎回どんどんいいものができていると思っているので、ぜひずっと追いかけていただきたいです。

落合 僕ら作っている側として、観ている方が「落合さん面白いです」とか、「まーくんふざけ過ぎです(笑)」とか、そういうコメントをいただけていることが間違いなく糧になっているんです。これから、もっとゾゾゾとして面白いものをお届けしていくので、それを見て、面白かったとか、面白くなかったとか、それぞれの意見があると思うので、ぜひコメントしてください。SNSとかでも自由に書いてもらってね。そしたら僕らもどんどんテンションが上がるので、たくさん見て、たくさん反応してください!


……「月刊ローチケ」紙面をお読みになった方ならば、ある違和感で、背中にヒヤリとしたものを感じたのではないだろうか。そう、しょーちゃんこと長尾将三郎さんがいない。実は、長尾さんを含めた4人対談の予定であったが、当日に急な事情で長尾さんが欠席に。長尾さんのコメントは後日に改めて頂戴し、誌面にまとめさせてもらったのだった…。


〔長尾さんとのQ&Aは以下にてお楽しみください!〕

Q:5周年を迎えるにあたっての気持ちは?
「もう5年も経つの!?っていう感覚ですね。早いという感覚でしかないです」

Q:最初に参加したときの印象は?
「元々スポットに行くというのは嫌いじゃない、というか好きな部類でしたが、いざ行くとなるとやっぱり怖いし後悔はないけど、腑に落ちない部分もあったかなと。自分から行ってみたいっすって言ったくせに」

Q:5周年という区切りに対して感じることは?
「まだ5年ともう5年、という二つの感情ですね。人一人の人生が大きく変わってもいい年月なので、またここから一つ一つずつ進んで行こう。という感覚ですね」

Q:廃墟などに行く時は、気持ちやコンディションを整えてから行く?
「直前まで、車に乗っていて着くまでの道中で気持ちが高まる感じですね。朝集合した時は全然ボーッとしてます」

Q:ホラーや怖いものの魅力は?
「非現実、自分達の生活の無い部分。それがすぐ一枚めくったらたくさんあるんだよ。 というような部分が魅力ですね。関係ないと思うことさえも恐怖を増幅するんだよ、知らないふりはできないんだよ。みたいな」

Q:ファンからの反響や視聴者の言葉で嬉しかったこと。
「怖い!っていう言葉より面白い!って言ってくれると嬉しいですね。楽しんでくれたら幸いです」

Q:初めてゾゾゾの動画を見る方にオススメしたい動画は?
「ストリップ劇場と赤い部屋、ですね。観ていてわかりやすいのと、出演者達の空気感も掴みやすいかなと」

Q:2023年の抱負は?
「自分は変わらず、やっていけたらなと」

Q:グッズ化、自分たちがイラストになることへの感想は?
「びっくりですね、恐縮ばかりしています。嬉しい4恥ずかしさ6って感じです」

Q:動画を見てくれる方へのメッセージ。
「いつも観てくださって光栄です。楽しみにお待ちして頂ければ、待たせてばっかりですが…w」

――ゾゾゾの皆様、お忙しいところありがとうございました!


 ゾゾゾ 
YouTubeのホラーエンターテインメント番組で、メインパーソナリティー落合陽平を中心にディレクター皆口、スタッフ内田・山本、スペシャルゲスト長尾、応援スタッフたけるというメンバーで活動している。
【YouTube】https://www.youtube.com/c/zozozo
【公式HP】https://zozozo.jp/

 @Loppi・HMV限定グッズ 
チャンネル開設5周年を記念して大人気イラストレーター「マニアニ/Maniani」がゾゾゾメンバーのここだけのイラストデザインを描きおろし!
通販サイトはこちら
送料無料!ローソンのLoppiからの注文はこちら

%%message%%

お気に入り登録して最新情報を手に入れよう


©GGG

ゾゾゾに関連するトピックス

HMV&BOOKS online最新トピックス

最新トピックス一覧を見る