ポール・キャラック、R&B・ブルース等名曲を快演の新作!アナログレコードも発売!

2022年12月29日 (木) 11:30

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HMV&BOOKS online - ロック

英国が誇る〈黄金の声を持つ男〉こと、ブルー・アイド・ソウル・シンガー/SSW/マルチプレイヤーのポール・キャラック。

60年代後半にデビューして以来、エース、スクイーズ、マイク・アンド・ザ・メカニックスなど英国ミュージック・シーンにおける重要バンドに在籍し、90年代以降はエリック・クラプトンをはじめとするビッグ・ネームたちの重要ツアー・メンバーとしても活躍を見せている彼ですが、ここ二十余年は、自身のインディペンデント・レーベル〈キャラックUK〉からのコンスタントなソロ作品リリースやライヴツアー活動にも心血を注いでいます。

 そんな彼のソロ・ワークの中で定番の一つとなっているのがドイツの名門エス・ヴェー・エル・ビッグバンド(以下略称:SWR)との共演。彼らとのコラボレーション作品第1作目は、ポール初のホリデー・アルバム“Winter Wonderland”でした(2005年リリース)。以降、彼らとは長年にわたるパートナーシップを結んでおり、共演作第1作目リリース直後からスタートした定期的なクリスマス・コンサートは、今も継続的に行われています。

近年では2020年に『アナザー・サイド・オヴ・ポール・キャラック・フィーチャリング・ザ・SWR・ビッグバンド・アンド・ストリングス』(サンビーニャ・インポート PPSI-23278)をリリース。こちらは2日間に渡って放送されたスペシャルTVプログラムのライヴ音源をCD化したもので、ポールのオリジナル・ナンバーの焼き直しやレイ・チャールズの名曲のカヴァーなどを、優美なストリングスも混えたビッグバンド・アレンジでプレイ。ハイセンスな選曲も話題になりました。

ちなみにSWRは1951年結成。グラミー賞最優秀大規模ジャズ・アンサンブル・アルバム賞に4回ノミネートされているドイツ随一の実力を誇る老舗ビッグバンドで、スティーリー・ダンとの共演でもお馴染みの天才ギタリスト、ラリー・カールトン他、超実力派アーティストたちとのコラボレーションでも知られています。

 今回ご紹介する作品は、ポールがこよなく愛する1920年代から60年代半ばまでのR&Bソングやブルース、ジャズなどを中心とした鉄板のカヴァー集。SWRによるゴージャスなビッグバンド・アレンジによって、まさに古き良き日へとタイム・ワープしたようなレトロスペクティヴな仕上がりになっています。

先行リリースとなった「Cryin' Won't Help You」(1955年)は、ポールがツアー・サポートを務めたこともあるブルース・レジェンド:BBキングへのトリビュート。この他、ルイス・ジョーダン&ヒズ・ティンパニー・ファイヴの名曲「Don't Let The Sun Catch You Cryin」(1946年)はストリングスも導入したブルース・バラード・アレンジ、また早逝の天才ソウル・シンガー:サム・クックの名曲「Bring It On Home To Me」(1962年)では、ポールの真骨頂である〈黄金の声〉と、ゴスペル風R&Bオルガン演奏もたっぷりと聴かせてくれます!

兎にも角にも、前作を上回ると言っても過言ではないほどの素晴らしい仕上がり。ポール・ファンの方、そしてブラック・ミュージック・ファン、オールディーズ・ファンの方、どなたも決してお聴き逃しなく!

収録曲

01. I´ll Always Be In Love With You
02. Don´t Wait Too Long
03. Cryin´Won´t Help You
04. Don´t Let The Sun Catch You Crying
05. Ain´t Nothing You Can Do
06. Question
07. The Only Thing Missing Is You
08. Got to Get You Off My Mind
09. Frim Fram Sauce
10. Trust in Me
11. Bring It On Home to Me
12. Next Time You See Me

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