【発売】オーマンディ&ミネアポリス響/コンプリートRCAアルバム・コレクション(11CD)
2022年06月10日 (金) 17:00 - HMV&BOOKS online - Classical

1930年代に全米を熱狂させた、「フィラデルフィア管以前」の若きオーマンディ。
ミネアポリス交響楽団との全RCA録音を正規原盤から初めて集大成。
未発表音源も含む53曲が世界初CD化。完全生産限定
昨年(2021年)発売いたしました、フィラデルフィア管弦楽団とのコロンビアへのモノラル録音120枚組ボックスに続く、オーマンディ復刻第2弾として、これまでほとんど顧みられてこなかったミネアポリス交響楽団との録音を集大成したボックスが登場します。ソニー・クラシカルが体系的にCD化しているアメリカのオーケストラが20世紀にRCAとコロンビアに残してきた録音ボックス・リイッシューの一環でもあります。
1938年、レオポルド・ストコフスキーの後継者としてフィラデルフィア管弦楽団の音楽監督となり、40年以上その地位を務めた名指揮者ユージン・オーマンディ[1899-1985]。しかし「フィラデルフィア以前」に、もうひとつのオーケストラとの歴史的なパートナーシップが存在していました。ミネアポリス交響楽団音楽監督(在任1931年〜1936年)としてのオーマンディです。これは、フィラデルフィア管弦楽団との関係よりははるかに短いものの、オーマンディにとっては重要な意味合いを持っていました。
オーマンディは1921年に渡米し、ニューヨークのキャピトル劇場のヴァイオリン奏者となり、その後同楽団の指揮者に転向。CBSラジオの放送コンサート指揮者なども務めながら、1931年、32歳の時、フィラデルフィア管弦楽団定期公演で急病となったトスカニーニの代役を務め、アメリカでセンセーションを巻き起こしました。さらにミネアポリス交響楽団の常任指揮者であったアンリ・フェアブルッヘンが病で倒れ、次期指揮者が急ぎ求められたとき、オーマンディがその後継者に任命されたのです。
さらに、オーマンディが別の機会にフィラデルフィア管弦楽団との演奏会で再びトスカニーニの代役を務めた時、もうひとつの奇跡が起こります。会場でその演奏を聴いていたRCAビクターの幹部が、ヴァインベルガーのオペラ『バグパイプ吹きシュヴァンダ』からの抜粋演奏に感銘を受け、その場でオーマンディとこの曲を録音することを決めたのです。契約上の規定でフィラデルフィア管弦楽団の参加がかなわず、オーマンディはその録音プロジェクトを、オーマンディが当時音楽監督を務めていたミネアポリス交響楽団と行うことを提案しました。ミネアポリスでは組合との規定で指揮者もオーケストラも追加費用なしで録音を行うことができたため、RCAにとっては極めて有利な条件だったからです。
オーマンディとミネアポリス響とのRCA録音は、1934年1月17〜23日と1935年1月5〜16日の2回にわけて、ミネソタ大学構内にあるサイラス・ノースロップ・メモリアル・オーディトリアムで録音セッションが行われました。のべ19日にわたる長く集中的な録音セッションで、ブルックナーの交響曲第7番やマーラーの2番などの大曲や世界初録音を含む、極めて多岐にわたるレパートリーがSP盤174面分に記録されたのです。
このコンビの白熱した演奏は、英グラモフォン誌が1991年に「オーマンディはミネアポリス響とフィラデルフィア管初期が最高だった」と評しているほどで、まるで1回きりのライヴ・コンサートのような熱気が渦巻いており、後年のフィラデルフィア管との膨大なスタジオ録音にはあまり見られない特徴です。
今回の11枚組ボックスでは、これらすべて現在ソニー・クラシカルが保有する原盤から初めてひとつのコレクションにまとめられています。ここには、CDはおろか、LPでも復刻されなかった音源が多数含まれています。
【交響曲】
1930年代当時、ほかに録音が少なかった大曲(ほとんどがアメリカでの初録音)が含まれているのが特徴です。1935年のマーラーの交響曲『復活』(ディスク7)は、オスカー・フリートのアコースティック録音に続く2組目の録音で、電気録音としては初めてのものでした。オットー・クレンペラー指揮ウィーン響の「VOX」盤がLP時代の1950年代に登場するまで、20年近くにわたってレコード・カタログに残っていた録音で、今日聴いてもスリル満点です。「このしなやかで推進力のある演奏・・・オーマンディによって確保されたオーケストラ演奏の素晴らしさにすぐに驚かされる」と英グラモフォン誌は評しています。「熱狂的に演奏され、スケール雄大に録音されている」とグラモフォン誌が高評価したラフマニノフの交響曲第2番(ディスク6)は、オーマンディが愛奏し、映像も含め生涯に5回録音したこの作品の最初の録音。ニコライ・ソコロフ指揮クリーヴランド管のブランズウィック盤(1928年録音)に続く2組目の録音でもありました。シベリウスの交響曲第1番(ディスク11)は、カヤヌス指揮の1930年録音に続く2組目の録音で、「作品からあらゆる感情が絞り出され、その豪華な演奏に聴き手は感極まるだろう」と絶賛されました(グラモフォン誌)。ブルックナーの交響曲第7番(ディスク10)は電気録音としては、ヤッシャ・ホーレンシュタイン指揮ベルリン・フィルの録音に続く2組目のもので、北米におけるブルックナーの交響曲の初録音ともなったものです。またシューマンの交響曲第4番(ディスク2)はオーマンディ唯一の録音となったものです(オーマンディが録音したシューマンの交響曲はこの曲のみ)。
【管弦楽曲・協奏曲】
コダーイの『ハーリ・ヤーノシュ』組曲、エネスコのルーマニア狂詩曲第1番、ブラームスのハンガリー舞曲、スメタナ『売られた花嫁』の3つのダンス(以上、ディスク1)、ドリーブの『シルヴィア』や『コッペリア』の抜粋(ディスク4)、ヴァインベルガーの『バグパイプ吹きシュヴァンダ』〜ポルカとフーガ、ヨハン・シュトラウスのワルツや序曲(以上、ディスク8)など、フィラデルフィア管との録音でも高く評価されオーマンディのトレードマークとなった作品が含まれています。また、シェーンベルクの『浄夜』(ディスク3)、オネゲルの『ピアノと管弦楽のためのコンチェルティーノ』(ディスク3)、アメリカ人作曲家の作品ではロイ・ハリス『ジョニーが凱旋する時』、チャールズ・トムリンソン:『フビライ汗の悦楽宮』、ジョン・オールデン・カーペンターの『乳母車の冒険』(以上、ディスク5)などの世界初録音も収録されています。またヴァイオリニストだったオーマンディにとっては自家薬籠中レパートリーだったクライスラーのヴァイオリン小品5曲が、オーケストラ用に編曲されて含まれている(ディスク3)のも聴きものと言えるでしょう。
R.シュトラウスの『ばらの騎士』のワルツ(ディスク8)はSP時代に愛好されたレパートリーですが、このオーマンディ&ミネアポリス響盤は、シュトラウス自身が編んだとされる2つの編曲や1945年に出版された『組曲』(オーマンディは後年1947年と1958年に録音)とも違い、指揮者のオットー・ジンガー2世[1863-1931]が1911年に第1幕と第2幕のワルツから編んだピアノ編曲版をオーケストラ用に編曲した珍しい版が使われています。このシンガーによるピアノ編曲版はシュトラウスが気に入らず、結局自ら編曲を手掛けることになりました。その意味で極めて貴重な録音と言えるでしょう。
リマスターは、ソニー・クラシカルが保有するオリジナル原盤から、ニューヨーク、スワン・スタジオの名手アンドレアス・K・マイヤーとナンシー・コンフォルティによって、24bit/96kHzによりデジタル・トラスファーが行われました(ごく一部の音源はカリフォルニア大学サンタバーバラ校の音楽ライブラリーのコレクションを使用)。各ディスクは、レーベルにSP時代のRCA盤のデザインを採用し、SP時代のRCAのアルバム・カバー・デザインを模した紙ジャケットに封入され、厚紙製クラムシェル・ボックスに収容されています。44ページのオールカラー・ブックレットには、リチャード・エヴィドンによるエッセイ(英独仏)、詳細な録音データを含むトラック・リスト、当時の未発表写真10枚(ペンシルヴァニア大学の稀覯本・手稿特別コレクション所蔵)が掲載され、コレクターズ・アイテムとしての価値を高めています。
・Box Size: L 13.5 cm x W 13.5 cm x H 3.0 cm(輸入元情報)

【収録情報】
Disc1
● コダーイ:組曲『ハーリ・ヤーノシュ』
● エネスク:ルーマニア狂詩曲第1番イ長調 Op.11-1
● スメタナ:歌劇『売られた花嫁』〜ポルカ/フリアント/道化師の踊り
● サワビー:アイルランドの洗濯女
● ドヴォルザーク:スケルツォ・カプリチオーソ Op.66
● ブラームス/ドヴォルザーク編:ハンガリー舞曲第18,19,20,21番
録音時期:1934年1月14,16,17,19,22,23日、1935年1月8,9日
Disc2
● シューマン:交響曲第4番ニ短調 Op.120
● ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 Op.60
● ベートーヴェン:『レオノーレ』序曲第3番 Op.72a(抜粋) 初発売
録音時期:1935年1月7,9,22日
Disc3>
1. シェーンベルク:浄夜 Op.4(弦楽合奏)
2. オネゲル:ピアノと管弦楽のためのコンチェルティーノ H.55
3. クライスラー:愛の悲しみ
4. クライスラー:美しきロスマリン
5. クライスラー:中国の太鼓
6. クライスラー:ウィーン風カプリス
7. クライスラー:愛の喜び
8. クライスラー:トロイメライ
ユーニス・ノートン(ピアノ:2)
録音時期:1934年1月24日、1935年1月15,19日
Disc4
● ドリーブ:バレエ音楽『泉』〜スカーフの踊り/愛の場/ヴァリアシオン/スケルツォ=ポルカ
● ドリーブ:バレエ音楽『シルヴィア』組曲〜ピチカート・ポルカ/バッカスの行列
● ヴォルフ=フェラーリ:歌劇『マドンナの宝石』〜間奏曲第1番/間奏曲第2番
● ドリーブ:バレエ音楽『コッペリア』組曲〜第2幕の間奏曲/第1幕ワルツ第1番
● グノー:操り人形の葬送行進曲
● ラヴェル:道化師の朝の歌
録音時期:1934年1月19,20,,23日、1935年1月8,14日
Disc5
● J.A.カーペンター:乳母車の冒険
● グリフス:フビライ汗の悦楽宮 Op.8
● グレインジャー:シェパーズ・ヘイ!(羊飼いの踊り)
● グレインジャー:カントリー・ガーデンズ
● グレインジャー:ロンドンデリーの歌
● グレインジャー:岸辺のモリー
● ゼマクソン:コラールとフーガ ニ短調 Op.4
● ハリス:ジョニーが凱旋する時
録音時期:1934年1月16,17,23日、1935年1月12,14日
Disc6
● ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調 Op.27
● チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番ニ長調 Op.11〜第2楽章:アンダンテ・カンタービレ
録音時期:1934年1月18,19,22日、1934年1月20日
Disc7
● マーラー:交響曲第2番ハ短調『復活』
コリン・フランク・ボーウェン(ソプラノ)
アン・オマリー・ギャロリー(コントラルト)
ツイン・シティ・シンフォニー合唱団
録音時期:1935年1月6日
Disc8
● J.シュトラウス2世:ワルツ『美しく青きドナウ』 Op.314
● J.シュトラウス2世:喜歌劇『こうもり』序曲
● J.シュトラウス2世:ワルツ『ウィーンの森の物語』 Op.325
● J.シュトラウス2世:加速度円舞曲 Op.234
● J.シュトラウス2世:喜歌劇『ジプシー男爵』序曲
● J.シュトラウス1世:ワルツ『水彩画』 Op.258
● J.シュトラウス2世:ピチカート・ポルカ
● J.シュトラウス2世:新ピチカート・ポルカ Op.449
● ドリゴ:バレエ音楽『百万長者の道化師』〜ヴァルス・ブルエット(アウアー編)
● R.シュトラウス:『ばらの騎士』〜ワルツ
● スティックス:気晴らし Op.140
● ヴァインベルガー:歌劇『バグパイプ吹きシュヴァンダ』〜ポルカとフーガ
録音時期:1934年1月20日、1935年1月10,12,14日
Disc9
● モーツァルト:セレナード第13番ト長調 K.525『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』
● モーツァルト:6つのドイツ舞曲 K.600〜第1-5番
● モーツァルト:4つのドイツ舞曲 K.602〜第3番
● モーツァルト:3つのドイツ舞曲 K.605〜第2,3番
● モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』序曲
● パガニーニ:無窮動 Op.11(オーマンディ編)
● J.S.バッハ:われ心よりこがれ望む BWV.727(ルシアン・カイエ編) 初発売
録音時期:1934年1月23日、1935年1月8,23日
Disc10
● ブルックナー:交響曲第7番ホ長調 WAB107
録音時期:1935年1月5,7日
Disc11
● シベリウス:交響曲第1番ホ短調 Op.39
録音時期:1935年1月16日
ミネアポリス交響楽団
ユージン・オーマンディ(指揮)
録音場所:ミネアポリス、サイラス・ノースロップ・メモリアル・オーディトリアム
録音方式:モノラル(セッション)

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