【インタビュー】NUCLEAR

2020年11月24日 (火) 21:00

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■Interview NUCLEAR■


・Francisco Haussmann (Gutar)
・Matias Leonicio (Vocal)
・Sebasyian Puente (Guitar)

ーQ : 6作目となるアルバムが完成した今の気持ちは?

Francisco Haussmann (以下、FH):新たな音楽を世の中に出すことはいつもうれしいね。ここ5年間はメンバーにとって苦しい時期だったからなおさらだよ。そしてBlack Lodge Recordsがバックアップしてくれたから、リアルでプロフェッショナルなものになった。始まったばかりさ。さらに多くのすばらしい音楽が先で待っていると思うよ。

ーQ : プロデューサーは誰が担当したのですか?

FH:メンバーのセバスチャンとオレ、フランシスコの2人によるものさ。これまでもオレたちで全てのアルバムを手掛けてきた。

ーQ : 新作のセールス・ポイントは?

FH:6枚目で11月13日発売(海外発売日)で、新しいビデオは”Abusados”、南米エクストリーム・シーンで最もアクティヴなバンドでこれまでに600回以上のライヴをやっているし、TESTAMENTやGOJIRA, NUCLEAR ASSAULT, AT THE GATESなんかのサポートも経験している。たくさんあるからレコード会社のプレス・リリースをチェックしてほしい!

ーQ : サウンドと楽曲の制作方法は?

FH:音楽のインスピレーションはどこからでも得ることができるけど、オレたちならではの音楽とテーマは主に日常の出来事から起因している。普通はリフや歌詞から曲ができるかもしれないが、オレたちはいつもセバスチャンと一緒に最初のベースとなるものを創り上げてから、メンバーにアイディアを提示する。そして全員で1曲を完成させるのさ。ニュー・アルバム『Murders Of Crows』は完全にバンドとして曲を創り上げたものさ。

ーQ : アルバムから絶対に聴いて欲しい曲は?

FH:難しいよ。曲順もしっかりと練ったアルバムだからね。しっかりとアルバムを通して聴いて欲しいよね。ハイライトが必要というのであれば“Murder Of Crows”, “Abusados”, “Facing Towards You”, “Useless To Mankind” だね。なぜならばこれらの曲はこれまでに書いてきた曲とは異なるタイプの曲だからさ。

ーQ : メンバーを紹介してください。

Matias Leonicio (vo):
四六時中音楽に浸っていたいミュージカル・ジャンキー。音楽ファンであり、コレクターであり、音楽ナシの生活は考えられない人間。DEAD KENNEDYS, JUDAS PRIEST, BLACK FLAG, NAPALM DEATH, BOLT THROWER, TESTAMENTが好み。インスピレーション・キーワードは「怒り」。それを表現する方法はただひとつ「音楽」さ。

Punto Sudy (ds):
フランシスコとセバスチャンと小学生のときに出会ってからはメタルの虜さ。IRON MAIDEN, METALLICA, KREATOR, SLAYER、SEPULTURAが特に好きだった。ドラマーではイゴール・カヴァレラ、デイヴ・ロンバード、ピート・サンドヴァルに影響を強く受けているよ。

Roberto Barria (b):
その日のムードによって聴く音楽とジャンルが違うよ。でもIRON MAIDENとMETALLICAは絶対的バンドだ。近年はFEAR FACTORY, GOJIRA, MESHUGGAHを好んで聴くことが多い。クラシック・デス・メタルであるMORBID ANGELやDEATH, ENTOMBEDもいいよね。ベーシストではジェイソン・ニューステッド、トム・アラヤなんかがオレの先生さ。

Sebastian Puente (g):
曲を書き、プロデュースするのが大好きさ。そして楽器を使ってセリフや心地よい雰囲気を創り上げるというチャレンジが楽しい。やっぱメタルが最高だし、METALLICA, KREATOR, SLAYER, KING CRIMSON, AC/DCなんかを聴く率が高いね。チャック・シュルディナーやゲイリー・ムーア、ジェフ・ハンネマンには影響されたよ。

Francisco Haussmann (g):
エクストリーム・ミュージックにぞっこんさ。NAPALM DEATH, BENEDICTION, EXODUS, SEPULTURA, SLAYERだね、好きなバンドは。日々周りで起きているヴァイオレンスや政治の不平等に触発されて曲を書いている。ギタリストではダイムバッグ・ダレル、ゲイリー・ホルト、ジェフ・ハンネマンがすばらしい。


ーQ : あなたが影響を受けた音楽とは?

FH:ほとんどがスラッシュ、デス・メタルとパンクだね。それからはエクストリーム系やグラインドコアにも影響された。オレたちはいつもスタイルを型にはめるのは好きではないと言ってきた。それが好きではないし、それは心が狭く感じるからね。

ーQ : あなたにとって欠かすことができないアルバムを5枚挙げてください。

FH:メンバーが1枚づつ挙げるよ。

Francisco Haussmann (g):
BENEDICTION / Subconscious Terror:イギリスのパンクとデス・メタルをミックスしたバンドさ。一生聴き続けるアルバムだね。生々しくてブルータルなとこがいい。毎日聴いても飽きない音楽さ。

Punto Sudy (ds):
SEPULTURA / Beneath The Remains:初めて聴いたヨーロッパでもアメリカでもないバンドさ。南米を代表するバンドだし、この大陸にこんなに凄いバンドがいたなんて、とても誇りに思うよ。

Matias Leonicio (vo):
NAPALM DEATH / Utopia Banished:グラインドコアのマスターピース。ノイジー、ヘヴィ、プリミティヴで政治的な要素。文字通リのエクストリーム・ミュージックさ。

Roberto Barria (b):
OBITUARY / Cause Of Death:子供の頃、音楽のダーク・サイドを示してくれたこのアルバムには影響を受けた。死は常に勝利を収め、この腐敗しきった世界から去る日が日々近づいていることを思い出させるアルバムさ。

Sebastian Puente (g):
SLAYER / South Of Heaven:METALLICAとIRON MAIDENを経てエクストリーム・ミュージックへといざなってくれたアルバム。不吉で、速く、そして生々しい要素は今でもオレを釘付けにし、多くのインスピレーションを与えてくれるよ。

ーQ : チリのメタル・シーンについて教えて下さい。

FH:チリにはすごいバンドがたくさんいるし、これからが期待できるバンドもいる。でもオレたちでさえ、まだスタート・ラインに立った状況だから、マネージメントやレコード会社、プロモーターと、音楽ビジネスの環境が整うことを期待しているところさ。いい点は多くのバンドが自身の音楽を披露するためにチリ国外へ出掛けて、ライヴを行なっているところ。チャレンジ精神あふれるバンドが多いし、オレたちもいい影響を受けている。あと観客はすごいよ。チリのメタルヘッドは世界中で最も熱くて、クレイジーさ。こっちが圧倒されるくらいだからね。

ーQ : バンドが目指しているものとは?

FH:オレたちは割と真面目に一生懸命やってきたバンドの代表だと思う。でかいバンドではないけど心底メタルが好きなのさ。ブラジルのデス・メタルのマスター、KRISIUNは間違いなく尊敬に値する存在だし、オレたちが目指している具体的なバンドだ。

ーQ : 音楽ビジネスとメタル・シーンの未来予想を教えて下さい。

FH:進化していくだろうね。新しいバンドや新しいジャンルが新しい層を開拓していくと思う。古くなったメタルはリタイアするけど、そのレガシーはずっと残り続けるよね。メタルの末永き存続に期待したいね。

Sebasyian Puente:今の音楽ビジネスはあまり変わらないだろうね。ロイヤルティーの支払いやアドバンスの支払いも無くなってきた。これではバンドは存続していけないし、レコード会社は保身のみだけで、存在意義が無くなった。リアルな音楽を聴かせるリアルなバンドが求められているし、そういった意識の高いバンドが増えるだろうね。そういったバンドをサポートするレコード会社やマネージメントが出てきてくれるといいよ。

ーQ : これからのスケジュールは決まっていますか?

Matias Leonicio (ML):パンデミックな状況だけどオレたちはいろいろと取り組んでいる。南米では苦戦を強いられているけど、ツアーを含めてニュー・アルバム『Murder Of Crows』のプロモーションをスタートさせた。ブッキング・エージェンシーから連絡があり次第、すべての情報とその詳細をシェアするよ。今回のニュー・アルバムが日本でもリリースされるから、ツアーのターゲットに入ったよ。これはすばらしいことだし、お互い連絡を取り合おう!

ーQ : 日本のスラッシュメタル・ファンへ一言!

ML:日本のスラッシャーの前でプレイすることは最高に光栄なことだよ。南米からのメタル・バンドにラウドで、ヴァイオレントな声援をぜひとも送って欲しいさ。そう簡単に会える距離ではないということを知っているけど、ニュー・アルバムの宣伝のために最善を尽くことを誓うよ。間違いなく日本でプレイすることは必須事項であり、達成するための目標になった。 それまで『Murder Of Crows』を聴きながら、オレたちのことをSNSで拡散して欲しいよ。マニアックなスラッシャーのみんなに会えることを願っているよ!

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