【インタビュー】ジンジャー(ザ・ワイルドハーツ)

2019年05月20日 (月) 19:00

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約10年ぶりとなるNEWアルバム「ルネサンス・メン」が遂にリリース! 6月末には本アルバムを引っさげて、黄金期クラシックラインナップでのオリジナルメンバー(ジンジャー、CJ、リッチ、ダニー)での来日公演も控えるザ・ワイルドハーツのフロントマン、ジンジャーに、新作について、日本についてインタビュー!


― なぜソロでもなく、ザ・ワイルドハーツとして新作スタジオアルバムを作成しようと思ったのですか? 

ザ・ワイルドハーツは俺の人格のもっと攻撃的な側面を満たしてるんだ。ソロの作品はもっと思慮に富んだ、俺の個性の内観の側面を表している。俺は音楽のタイプに色々な沢山の側面を持っているんだ。おまけに沢山曲も書くしね。一年に一枚以上アルバムを出す必要があるんだ。

― なぜ再びダニーと一緒にバンドをやろうと思ったのですか?

ここ数年、ブリットロック・マスト・ビー・デストロイド・ツアーをこのメンバーで回っていて、俺達はいかに人々がザ・ワイルドハーツを好きなのかって事に気付いたんだ。モーターヘッドももういないし、スレイヤーはもうすぐいなくなるし・・・ 俺はザ・ワイルドハーツがバンド好きな熱心な音楽ファンの生涯とって特別な存在であると思ってる。だから俺達はまだ生き長らえている、それこそが奇跡そのものだと思ったんだ。俺達はこの功績をニューアルバムで実証すべきなんだ。

― アルバムタイトル「ルネサンス・メン」にはどういった思いを込められていますか?

「ルネサンス・メン」には幾つかの意味があるんだ。新しい復活の輝き、クラシック・スタイルでもあり、とある技術も意味する。ルネサンス・メンとは専門分野の才能を持った人なんだ。そして、ザ・ワイルドハーツはとてもユニークにとてもワイルドハーツ的に音を奏でる。

― リスナーに注目して聴いてほしい部分はありますか?

リスナーの皆が歌詞に惹かれようが、ヘヴィーなリフに惹かれようが、聴く事を楽しんでくれてる限り、特に注目して欲しいなんて気にはしてないよ。人々は音楽から様々な満足を得る。それはとても個人的でとても重要な事だ。ただ皆がこのアルバムを愛してくれる事を望むだけだね。

― では、アルバムで個人的にお気に入りの曲は? 

幾つかあるよ。「ファイン・アート・オブ・ディセプション」は好きだな。歌詞が凄く良いと思うんだ。「パイロ・イレクション」も好きだね。何故なら俺達はこの曲を仕上げるのに凄く一生懸命作業して、やっと出来た曲なんだ。あとは「ダイアグノーシス」も凄く好きだな、何故ならデモを作った時はこの曲が嫌いでさ、アルバムに収録したくなかったんだ。だからバンドはとても上手く演奏したんだと思う、メンバーが俺が間違っていたと証明したんだな(笑)

― レコーディング中のエピソードを教えてください。

これは俺が終始スタジオにいなかった初めてのザ・ワイルドハーツのアルバムなんだ。俺はリッチと共に自分のギターを置いて、スタジオを去ったんだ。ダニーとCJは彼等のベースとギターを演奏する為に中に入ったんだ。ボーカルですら別々だったよ。デモレコーディングや俺達がやってた事は分かってたしね。今まで俺達が作った中で最もリラックスした感じのアルバムな気がするよ。皮肉にも最も同じ部屋で一緒に演奏したかの様な感じになってるんだけどね。

― ザ・ワイルドハーツの作詞や作曲をする時にどのような物事からインスピレーションを受けていますか? 今回のアルバムのテーマは?

今作は怒りと失望からインスパイアされたアルバムだよ。近頃の世の中は混沌としている場所で、政府は権力の追求で人々のニーズを無視している。人類の歴史においてかつてない速さで動物達が消え、心の健康は無視され、自殺率は増え続け、個人営業の医者達は人々を殺してしまうような薬を投与している。産業は自然と儲けで戦っている。俺達の子供達は俺達が去った世界を継承していく事になる。俺はそれを尊重しないね。愛は俺達の種族においてゆっくりと消えかかっているようだよ。

― アルバムの曲はあなたのストックしている曲から、ザ・ワイルドハーツのアルバム曲用に選んだのでしょうか? またはいちから曲を書いたのですか?

いつもアルバム用には新しい曲を書いてるよ。歌は自分が現在どのように感じているを関連させ、音楽にワクワクしたままでいられるんだ。ザ・ワイルドハーツが演奏する曲を書く時は俺の脳の異なる面で、ピアノやアコースティックギターで曲を書く事もあるね。

― あなたにとってザ・ワイルドハーツとソロバンドの一番の違いは?

ザ・ワイルドハーツはうるさい!(笑) 俺のソロは座ってリラックスして、もっと気をくばる様な感じかな?ザ・ワイルドハーツは拳を振り上げて友達や見知らぬ人と一緒に立って楽しむのが一番だね。ザ・ワイルドハーツは人々を集結させる、一方で俺のソロの音楽は俺を君の近く連れてくる感じかな。

― 前作のザ・ワイルドハーツのアルバムは2009年ですよね、再開するのに何故そんなに時間がかかったのですか?

俺達はライヴはやっていたけど、ダニーが再び参加するまで、新しい曲を作る必要性を感じていなかったんだ。ダニーのベースで、俺達は90年代初期の戻った様な感じだった。いかにワクワクするか、「正確」なのかを思い出させた。俺達は4人の合計よるユニークなスタイルを持っている。4人のうち誰が欠けても、こんな風に、俺をワクワクさせる感じにはならないと思う。だから新しい曲を書くのに十分な理由なんだ。ワクワクしないならば曲は書けない。それは俺がポップアーティストの為に馬鹿げたバラードを書いたりしない理由だよ。 

― 「マイ・カインダ・ムービー」と言う曲がアルバムに収録されてますよね?その曲について教えて下さい。また、最近のオススメの映画はありますか?日本の映画は見ますか?

俺はこの曲を人生は映画の様であるべきだと言うことを人々に思い出させる為に書いたんだ。素晴らしい映画はあなたの感情全てを感じさせる。喜怒哀楽だね。実生活において、君達は感情の全てが感情的領域になる感覚が必要なんだ。ソーシャルメディアにおいて、俺達は人生が完璧であるはずだと信じさせられてる。ナンセンスだよ。人生は見事に不完全であるべきなんだ、偉大な映画の様にね。映画は本当に沢山観るよ。映画を観ながらでないと眠れないんだ。最近も素晴らしい映画を沢山観たよ。Polar, Lords Of Chaos, Hereditary, ABCs Of Death Part 2, Not Quite Hollywood - The Untold Story Of Ozsploitation, Stan & Ollie, The Head Hunter, The Shall Not Grow Old, Hostiles, The Godfathers Of Hardcore, Incident In A Ghostland, Possum, Journeyman) でも俺が観た最後の日本の映画は凄く大好きで、三池崇史の「無限の住人」だね。

― 収録曲の「パイロ・イレクション」についても聞かせてください。どんな時にそう感じるの? 最近そのような経験をしましたか?

愛犬のマギーが俺が起きたのを聞いて、俺に朝の抱擁を与えてくれた時に毎朝鳥肌を感じるよ。彼女は毎朝俺に会う事にワクワクしていて、俺はそんなマギーへの愛情でいつもいっぱいなんだ。音楽も俺にそんな感覚をまだ与えてくれるよ。

― フツパーを2009年に発売してから、この10年前とで自身が変化した部分はありますか?

もちろん。もっと運動して、健康に食べて、酒を控えて・・・10年前はとても幸せだったよ。

― 新作アルバムを引っさげての来日公演が6月末から始まりますね?どんな感じになりそうですか?

日本のツアーは俺にとって、再び家に帰る様な感じなんだ。日本にいる事は他のどこでもない、UKですらない感じなんだ。俺の国では、ゴミをそこら辺に投げるのを見かけたりするしね。「失礼な若者」「大人は敵対的で攻撃的なくせに、立ち向かうとすぐ引き下がる」「馬鹿みたいな酔っ払い」「でかい声や暴力」。。。日本ではこんな光景を目にしないよ。日本を俺を幸せにするんだ。

― 日本には何度も来ていると思いますが(10回くらい?もっとでしょうか?)日本での一番の楽しみは何でしょうか? お気に入りの場所はありますか? 

日本には何回行ってるんだろう?でも10回は超えてるに違いないよ!食べ物は凄く楽しみだよ、ファンの皆に会うのももちろんだね。でも日本の好きなところは、いかに人々が控えめで、いかに人々が仕事をすることに感謝しているか、というところ。皆が自分達の仕事において親切で丁寧なところ、他の国では無愛想なお店や空港のセキュリティーでもね。いつの日かレンタカーを借りて、日本の両島の海沿いを一周したいよ。

― では最後に日本の皆にメッセージをお願いします。

新しいファンの人、昔からのファンの友達、サポートしてくれてありがとう。俺の音楽に対する君達のサポートにとても感謝している。また君達に会えるのを楽しみにしてる。皆会いに来て、ハローって声をかけてくれよな!俺にとってそれが凄く大切な事なんだ。

オリジナルメンバーでのスタジオアルバムが約10年ぶりに完成!

国内盤

Renaissance Men

CD

Renaissance Men

THE WiLDHEARTS

価格(税込) : ¥2,640

会員価格(税込) : ¥2,429

まとめ買い価格(税込) : ¥2,244

発売日: 2019年05月03日


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THE WiLDHEARTS THE RENAISSANCE JAPAN TOUR 2019

本格始動!実に10年ぶりとなるニューアルバム『ルネサンス・メン』を提げ、 黄金期クラシックラインナップでのオリジナルメンバー(ジンジャー、CJ、リッチ、ダニー)による東名阪ツアー!

  • 6/30 (日) 246ライブハウス GABU(大阪府)
  • 7/1 (月)  名古屋APOLLO BASE(愛知県)
  • 7/2 (火)  TSUTAYA O−EAST(東京都)



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