はじめてのクラシック〜ベートーヴェンの名曲5選
2017年12月1日 (金)

今回紹介するのはベートーヴェンの名曲!ベートーヴェンといえばこれ!第九や英雄などクラシックの定番が揃っています。
1. ベートーヴェン / 交響曲第3番『英雄』
『英雄』またはイタリア語で『エロイカ』と呼ばれる交響曲です。フランス革命の中、ナポレオンを讃えて作曲されましたが、ナポレオンが皇帝の座についたことに激怒し、献呈を取り下げました。英雄とは権力に阿らないものであるというベートーヴェンの理想に反したからです。雄大でゆったりとした曲調は英雄の凱旋を想起させます。2楽章に歌曲風の楽章を用いる代わりに葬送行進曲を、3楽章のメヌエットの代わりにスケルツォを用いており、それまでの古典の常識とはまるで違う、当時最先端の交響曲です。
2. ベートーヴェン / ピアノ協奏曲第5番『皇帝』
ベートーヴェン最後のピアノ協奏曲で、グリーグ、チャイコフスキーのものと合わせて、三大ピアノ協奏曲とも呼ばれています。カデンツァ(協奏曲などでオーケストラの伴奏を伴わない自由で即興的な部分)から始まるという画期的な曲で、他にはない華やかさがあります。聴きどころはなんと言っても2楽章。ロマンチックで美しい変奏曲はとても印象的です。最初から最後まで壮大な、名曲中の名曲です。
3. ベートーヴェン / ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」
明るく希望に溢れた美しい旋律。この曲はスプリング・ソナタ(春)と呼ばれています。きっとどこかで聴いたことのあるメロディーでしょう。流れるように伸びやかな冒頭は、ヴァイオリン奏者にとってはどう弾くか難所のひとつなんだそうです。『春』というタイトルはベートーヴェン自身が付けたものではありませんが、まさにこの曲の性格を表しているぴったりな命名です。優美でしなやかな旋律は多くの人に愛されています。
4. ベートーヴェン / ピアノソナタ第23番『熱情』
ベートーヴェン中期に作曲されたピアノソナタ。全32曲の中でも最も有名な曲のうちのひとつで、第8番(悲愴)と第14番(月光)と共に三大ソナタと呼ばれています。ピアノがどんどん発達していった時代、ベートーヴェンは常に新しい手法で作曲をしており、この曲でも最新の技術が取り入れられました。それままでよりも広い音域、広い強弱で演奏されるこの曲はピアノの可能性を広げたと言っても過言ではありません。交響曲的な展開技法と構成法を融合させた、まさに新しいピアノ・ソナタです。
5. ベートーヴェン / 交響曲第9番『合唱』
『第九』として多くの人に親しまれ、特に年末には沢山の演奏会が開催されます。第4楽章は特に有名で、『歓喜の歌』として知られています。ベートーヴェン最後の交響曲で、古典派からロマン派へと繋ぐ歴史的にも重要な一曲です。晩年、ベートーヴェンは聴力をほぼ失っていたのにも関わらずこの曲を作曲したと言われています。演奏には一時間を要し、最終楽章で4人の独唱と混声合唱が導入されるこの曲は、まさにクラシック史上最大で最高の芸術作品です。また余談ですが、CDが開発される際、この『第九』の長さを参考に規格が決定されたということも知られています。
ベートーヴェン関連情報
クラシック音楽のトリセツ「今年こそ第九」 あなたを「第九」で『すっごぃ気持ちいい!』世界へナビゲートします。難しいことなんて分からなくても、もちろん歌えなくても、クラシックなんて1回も聴いたことがなくても大丈夫!
過去の記事を見る
【連載】はじめてのクラシック〜名曲5選 クラシックが聴きたい、でも何から聴けばいいか分からない・・・そんなクラシック初心者の皆さんに贈る名曲5選「はじめてのクラシック」シリーズ。様々な作曲家の名曲をご紹介しています。今までのバックナンバーをまとめました。
