ギル・シャハム／１９３０年代のヴァイオリン協奏曲集第２集～プロコフィエフ、バルトーク

Friday, April 8th 2016

１９３０年代のヴァイオリン協奏曲集第２集～プロコフィエフ、バルトーク
ギル・シャハム

2014年にリリースされた第１集（CC12）ではバーバー、ハルトマン、ベルク、ストラヴィンスキー、ブリテンと、同じ1930年代の作品でもなかなか渋いレパートリーを演奏していたシャハム。今作第２集では、プロコフィエフ、バルトークの第２番という名作で勝負します。
　どちらも抒情的で奇妙な明るさを湛えた作品で、プロコフィエフの曲は伝統的なロシア民謡に関連性を持つ美しいメロディで始まる第１楽章、優美な第２楽章、スペイン風味を持つ第３楽章という古典的な形式を持ち、またバルト－クの曲も、やはりハンガリーの民俗舞曲の様式が用いられた古典的な３楽章形式という、どことなく共通点が観られるものです。シャハムは、いつものように究極の美音とエレガンスを追求した素晴らしい演奏で、この不安定な時代に咲いた大輪の花のような作品を完璧に描きだしています。（CANARY CLASSICS）

【収録情報】
● プロコフィエフ：ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調 Op.63

　ザ・ナイツ（室内オーケストラ）
　エリック・ジェイコブセン（指揮）
　録音時期：2014年9月22,23日
　録音場所：ニューヨーク

● バルトーク：ヴァイオリン協奏曲第2番 BB117

　シュトゥットガルト放送交響楽団
　ステファヌ・ドゥネーヴ（指揮）
　録音時期：2015年6月15-17日
　録音場所：シュトゥットガルト

　ギル・シャハム（ヴァイオリン）

　録音方式：ステレオ（デジタル）