【HMVインタビュー】BACK LIFT「Fly High」

BACK LIFT「Fly High」インタビュー

---2ndミニアルバムの完成おめでとうございます！デビュー作以来のミニアルバムですが、今作はBACK LIFTにとってどのような位置づけの作品となりましたか？

KICHIKU : ありがとうございます！そうですね、今回のアルバムで自分たちが新しく作り上げてきたモノを現状確固たるものに仕上げれたんじゃないかなと思ってます。”Ten Years Later”のアルバムで挑戦し始めたことをもっともっと自分たちのイメージ通りだったり、やりたい事をしっかり出せて曲もアルバムとしても刺激的なモノになったんじゃないかなと思いますね。今後の自分たちにとって名刺代わりのアルバムになると思います。

---タイトル「Fly High」に込めた想いを教えて下さい。

KICHIKU : アルバムタイトルは一番最後に付けたんですよね。レコーディングも全部終了して、曲順も決めてから考えました。というよりはしっくり来るものがそれまでは 無くて。それで僕自身がこのアルバムが大好きで大好きで、毎日何周も聴いてたんですよ。その時に、1曲目の”Clear”から始まって7曲目 の”Fly”で終わる感じで、すごい助走をつけて羽ばたいていくイメージが湧いたんですよね。そのイメージがすごいしっくり来て、今のBACK LIFTの心境にとっても、このまま誰もいない高いところまで一気に羽ばたいていきたいって気持ちと一致してこのタイトルにしましたね。すごく気に入ってます。

---6月のシングルに続き2作目となりますが、毎年1作品コンスタントにリリースしていた流れを変えたことに何か意図はあったのでしょうか？

KICHIKU : 今までやってきた流れを変えたいなとは思いましたね。それは新しく形に出来てきた自分たちのやり方や音楽性にも更に自信が出てきたっていうのもあって、今回のミニアルバムを作るために、シングルで自分たちの表現したいものをもっと細かく知ってもらって、階段を上っていくようにミニアルバムに繋げたいと思いましたね。もっともっと世の中に積極的に食らいついていきたいって気持ちの表れやと思います。それぐらい自信のあるものに仕上がってるんですよね。

---ずばり「Fly High」の聴きどころとは？

KICHIKU : BACK LIFTが歩んできた新旧のミックス具合、ですね。今回は本当に自分たちのイメージ通りにアレンジだったり表現が出せた実感があるので満足だったり自分の中でもすごい期待が高まっていてワクワクしてます。音楽を始めるきっかけになったルーツも、その後通ってきたたくさんの大好きな音楽を自分たちなりに融合して、自分たちがまず楽しくて、しかもそれを聴いてくれるリスナーの方とも共有し合えるような、唯一無二でワクワク出来るようなアルバムだと思います。1曲目から7曲目の流れだったり、7曲の中に落とし込んだ色んな表情やここにきての初期衝動感を楽しんでもらえたらなと思います。

---昨年より取り入れた日本語詞は今作でも随所に聴くことができますが、日本語詞がバンドに与えた影響・変化というものはありますか？

KICHIKU : 自分たちがやりたいことへの壁が取っ払われた、っていうのが一番大きい変化かもしれないですね。恐れてやれなかったこととか、視野が狭まってしまっていたものを、もっと大きく自分たちの表現したいままにやれるようになってきたなって思います。曲を作ることが大好きなので、その時の環境や感情、見ているものとか耳に飛び込んでくるものからのインプットを、沢山の表現でアウトプットすることが出来るようになりましたね。それがまたすごく楽しいです。更に広く、メンバーの個性を取り入れれるようになりましたね。

---6月に開催された初の自主企画イベント「少年少女秘密基地FESTIVAL」はどのような経緯で立ち上げたのでしょうか？

KICHIKU : これはやっぱり、僕がバンドを始めるきっかけになったのが、Hi-STANDARD主催のAIR JAM2000の映像だったので、その時得た言葉に出来ないドキドキと高揚感、そんな場所を自分たちも作っていきたい、って思ったからですね。今年は、10-FEET主催の京都大作戦にも出演させて頂いて、そこにある夢とか、出演者や来場者のハッピーさ、ジャンルレスな関係だったり、良い意味でのライブでの”ひりつく”感じはやっぱり最高だなって思いましたね。あとはバックヤードの美味しいご飯だったり、色んな催し物だったり、、笑 でもそういった意味でも他に無いフェスだなと思いました。世の中には素敵なフェスが溢れてますけど、僕らも唯一無二のここでしか楽しめないような、憧れの人たちから教わったジャンルレスな関係のフェスを作り上げて、そこに一番大きく”夢”を詰めていきたいですね。まだまだライブハウス規模ですけど、いつか必ず野外でやってみせます。

---このライブはHMV特典(ONLINEは抽選、店舗では旧譜キャンペーン特典)にもなっていますが、このときの感想や印象的な出来事を教えて下さい。

KICHIKU : まずは自分たちが一番ワクワクドキドキしてました。笑 これは当然かもしれないですけどね。笑 少年少女秘密基地のコンセプトとしてはざっくり言うと、みんなが童心に戻ってドキドキするような場所をみんなで作ってみんなで守っていきたい、ってことな んですよね。だから出演者の方も来場者の方も童心に戻すにはどうしたらいいかとか、他には無い僕らでしか作れない内容は何かとか、本当に毎日毎日考えてました。今回はやれることを全力でやりきったんですけど、やっぱり童心に戻るための遊び場を楽しんでもらえたっていうのが嬉しかったですね。輪投げとか射的とか、楽屋にはミニ四駆のコースとか昔の雑誌とか置いて、ほんの少しでも少年少女に戻ってもらえたかなと思いますね。それに終わった後、出演者の方からも来場者の方からも、また来年やって欲しいっていう沢山の声を頂いたので、来年も更に成長してやれたら良いなと思ってます。ただこの日のライブはシングルのレコ発ってのもあったので、新曲をやる時は実はすごい緊張してます。笑

---リリース後は長期に亘るツアーが始まりますが、意気込みをお願いします。

KICHIKU : このアルバム、毎日聴いてて、毎日聴いても気持ちが高ぶって心がスッとするんですね。正直、このアルバムの曲たちは本当にレコーディング直前に出来上がった曲たちばっかりなんです。その時の自分の気持ちが、何かに焦りもあったり、色んなことに苛立ちもあったり、雑念が邪魔をして全然曲を書けなかったんですよ。8年間休んだこともないスタジオ練習も無断で休んで、誰からの連絡も受け付けなくて、もう心が折れそうな直前まで追い込まれてました。それがレコーディング5日前でもう本当に投げ出したいなって思ってしまってたんですけど、ここまで音楽の道を進ませてくれるきっかけをくれたのは家族なんで、最終手段のつもりで家族に心境を相談したんですよね。そしたら7曲目の”Fly”の歌詞にも書いてある、「心配やから頼っておいで」とか、「お前ならやれるから大丈夫、やり切れ」って、言葉をかけてくれて。それでもう一回立ち直って向き合ってみたら、その日に5曲降ってきたんですよね。嘘みたいで本当の話なんですけど。だから良い意味で曲にしても歌詞にしてもあれこれ考えずに素直に表現出来たし、一曲一曲とっても濃い内容で勢いのあるアルバムになったなって思ってます。だからか聴くと心がスッとして穏やかな気持ちになって、羽ばたいていけるような気がします。このアルバムにとても自信があります。
このリリースツアーは、もっともっと多くの人に出会いたい。そして色んな壁に挑戦していきたい。弱虫なりに壁から逃げずに立ち向かっていきたい、それがBACK LIFTやと思ってます。色んなモノにも直面してぶつかって、それを乗り越えて更に高いところに登りつめれるように、信じてくれる人たちにもっと高い景色を見せれるように、羽ばたけるようなツアーにしたいです。
いっぱいの方と共鳴し合いたいので、ツアー遊びに来て下さいね。

---最後にHMV ONLINEをご覧の皆様へメッセージをお願いします。

KICHIKU : 今作を一度聴いてみて欲しいです。これが今の僕たちです。これからも攻めていくので僕らのことチェックしていて下さい。ライブハウスで会いましょう！

---ありがとうございました！

BACK LIFT「Fly High」 [2015年10月7日発売]

今年の春はSATANIC CARNIVAL’15 / FREEDOM NAGOYA / 京都大作戦 など名だたるフェスに出演し、爪痕をバッチリ残したBACKLIFT。デビュー作以来(!)となる２枚目のミニアルバムは、メロディックパンクにスカ、レゲエをミックスさせたBACKLIFT節は健在。加えて近年取り入れ始めた、随所に光る日本詞が耳馴染みの良さを生む。これがBACKLIFTの提示する新しいメロディックパンクですっ！！

【収録曲】

• 01. Clear
• 02. morning
• 03. Show Me Your Roots
• 04. sepia
• 05. RELAX
• 06. IRIE PLACE
• 07. Fly

関連ニュース