ケンドリック・スコット・オラクルがブルーノート・デビュー!
2015年9月23日 (水)
ケンドリック・スコットが遂にブルーノート・デビュー!オラクル最新作にディレクターとしての能力の高さを見る!!
先日の第14回東京JAZZでは、アヴィシャイ・コーエン・トリオの一員としてプラザ・ステージに登場し、ラストの「Safety Land」にて凄まじいドラムソロ〜トランペットとの掛け合いを見せてくれたケンドリック・スコット。そぼ降る雨の中駆け付けた聴衆を鳥肌まみれにさせたこのステージは、同ジャズフェス史屈指の名演として未来永劫語り継がれることだろう。
さて、そのケンドリック・スコットが遂にブルーノート・デビューを果たす。しかもリーダーグループ「オラクル」名義による新作だ。その名も「We Are Drum」。しかしそれ、肢体の躍動が律動を司る”ドラム人間”という浅薄な意味ではないのは、オラクルのこれまでの作品に少しでも触れた方であれば火を見るよりも明らかのはず。
ビョーク「107 Steps」やスフィアン・スティーブンス「Too Much」といった歌モノ・カヴァーを何食わぬ顔で、さも当たり前のように挿し込んでくる、しかもそれが作品のカラーを決定付けるほどのインパクトを持っているとくれば、ケンドリックが持ち前のディレクション/トータル・コーディネイト力を揮って表現したい世界のドグマのようなものが分かるというもの。
ここでも、リズ・ライトの柔らかな歌唱に心を奪われる「This Song In Me」が抜群の存在感を放つ。前作『Conviction』に引き続きプロデュースを手掛けた盟友デリック・ホッジのペンによるこのオーガニックなソウル・チューンからも、ケンドリックの音楽活動の中でオラクル・プロジェクトがいかに重要かということがひしひしと伝わってくる。それは、一見するならばドラムとは対極にあると思われそうな”歌唱の世界”にこそ、ドラマー、ケンドリックの本当の腕の見せどころがあると言うべきか。
バシバシとウルトラC級の大技を決め、猛プッシュし、ときにトリッキーな小技で魅了することがバンマス・ドラマーの本分・・・という旧態依然としたポリシーに平然と別れを告げ、例えば、本人曰く「叩かないことで逆に有効なスペースを生み出す」という至芸の極みともとれる方法論に腐心する。それがケンドリック・スコットというアーティスティカルなドラマーなのである。
他にも、時代の寵児MCケンドリック・ラマーのラップのフロウにインスパイアされたというフライング・ロータス「Never Catch Me」のカヴァー、ジョン・エリス作のミルトン・ナシメントへのオマージュ「Milton」、60年代黄金のマイルス・デイヴィス・クインテットに捧げた「Synchrony」、ウェイン・ショーター作品に肉迫してみせたミステリアスなモード「The Long Shadow」など多様な楽曲が配されているが、いずれも整合性を持ったひとつの物語のように聴こえるのは、まぎれもなくケンドリックのディレクターとしての能力の高さゆえだろう。
ジョン・エリス(sax)、テイラー・アイグスティ(p)、ジョー・サンダース(b)、マイク・モレノ(g)ら雄弁なメンバーとの対話の理想的な落としどころを見極めていくあたりもさすが。だてにテレンス・ブランチャード・バンドやリユニオン・クルセイダーズで先人たちのアプローチやイノヴェイトを目の当たりにしてきてはいない。
いずれにしてもこれはブルーノート移籍第1弾アルバムだ。旧知のデリック、ロバート・グラスパー、師であるテレンス・ブランチャード、同じドラマーのブライアン・ブレイドやオーティス・ブラウン3世らと晴れてレーベルメイトとなることで、ケンドリックのクリエイティヴィティはこれ以上なく刺激されたに違いない。
『We Are Drum』 収録曲
- 01. We Are The Drum
- 02. Make Believe
- 03. This Song In Me feat. Lizz Wright
- 04. Mantra
- 05. The Long Shadow
- 06. Never Catch Me
- 07. Touched By An Angel (For Maya)
- 08. Milton
- 09. Lotus
- 10. Synchrony
- 11. Touched By An Angel
Kendrick Scott (ds) / Taylor Eigsti (p,fenderRhodes) / Michael Moreno (g) / John Ellis (sax,bass clarinet) / Joe Sanders (b) / Lizz Wright (vo on M3)
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