テイスト、ワイト島1970ライブ！

2015年7月24日 (金)

TASTE『WHAT'S GOING ON: テイストワイト島ライブ1970 (+CD)(LTD)』

ロリーギャラガーが在籍していたことで知られる伝説のグループ、テイスト。ロリーとジョン・ウィルソン（ドラムス）、リチャード・マックラケン（ベース）の方向性の違いで短命に終わったテイストが、1970年、ワイト島フェスティバルで行ったライブは解散2ヶ月前に行わせた貴重な歴史的ドキュメントである。

1970年8月に行われたワイト島フェスティバルには60万人の大観衆が集まり、ジミ・ヘンドリックス、ザ・フー、フリー、EL&P等が出演したが、そのハイライトのひとつがテイストのライブだ。

テイストのステージは、映像作品『ワイト島1970～輝かしきロックの残像』にその一部が収められていて、ライヴ・アルバム『ワイト島のテイスト』には6曲が収録されているが、今回リリースされる映像は全8曲・55分、CDは全10曲・79分のロング・ヴァージョンだ。

バンド内の人間関係は良くなく、ステージ上でも火花を散らすバトルが繰り広げられる。「ホワッツ・ゴーイング・オン」から始まるショーはまさに一触即発のスリルを孕むものだ。もちろん、ライヴの主役はロリーので、彼の塗装がボロボロに剥げたストラトキャスターで弾きまくるハード・ブルース、白いテレキャスターで弾くスライドに、大観衆が固唾を呑むさまが伝わってくる。

本作には、ライヴ&ドキュメンタリーからなる本編78分、そのうちライヴ・パートのみを抽出した55分、そして２本のボーナス映像が収録されている。ドキュメンタリーには、ロリーの弟でマネージャーだったドナル・ギャラガー、ブライアン・メイ（クイーン）、エッジ（U2）、ラリー・コリエル、ボブ・ゲルドフ、そして監督のマーレイ・ラーナーらロリーを敬愛する関係者やミュージシャン達がインタビューに応じている。

ボーナス映像として、『ビート・クラブ』でのライヴを収録（1970年2月28日初回放送）。当時放映された曲に加えて、未放映だった「朝の太陽」が収録されている。さらにボーナス映像として、「アイル・リメンバー」「ホワッツ・ゴーイング・オン」「死神のブルース」のコンセプチュアル・ビデオをも追加収録されている。これはテイストの音楽を当時の感覚で映像化したもの。

【Blu-ray、DVD収録内容】
『ザ・コンサート』
1.ホワッツ・ゴーイング・オン
2.シュガー・ママ
3.モーニング・サン
4.ギャンブリング・ブルース
5.シナー・ボーイ
6.セイム・オールド・ストーリー
7.キャットフィッシュ・ブルース
8.アイ・フィール・ソー・グッド

《1970年8月28日イギリス/ワイト島フェスティバル収録》収録時間：約55分
『ホワッツ・ゴーイング・オン』
ライヴ＆ドキュメンタリー　収録時間：約77分

-ボーナス映像-
『ザ・ビート・クラブ・セッションズ』
1.イフ・ザ・デイ・ウォズ・エニィ・ロンガー
2.ハプンド・ビフォアー・ハプン・アゲイン
3.朝の太陽　収録時間：約16分

『ミュージック・ビデオ』
1.アイル・リメンバー
2.ホワッツ・ゴーイング・オン
3.死神のブルース　収録時間：約7分

【CD収録曲】
01. ホワッツ・ゴーイング・オン
02. シュガー・ママ
03. モーニング・サン
04. ギャンブリング・ブルース
05. シナー・ボーイ
06. アイル・リメンバー
07. アイ・フィール・ソー・グッド
08. キャットフィッシュ・ブルース
09. セイム・オールド・ストーリー
10. ブリスター・オン・ザ・ムーン