BLOODBATH インタビュー!
2015年4月1日 (水)
エクストリーム・メタルのスーパーグループ、ブラッドバスが4作目となるニュー・アルバム『偉大なる病魔の葬送』をリリースした。カタトニアのアンダース・“ブラックハイム”・ニーストロムとヨナス・“ロード・セス”・レンクス、オーペスのマーティン・“アクス”・アクセンロットという強力な布陣に今回加わったのは、パラダイス・ロストのヴォーカリストであるニック・ホームズだ。
畏怖すべき殺傷力を誇るデス・メタル・アルバム『偉大なる病魔の葬送』によって、新生ブラッドバスは殲滅への旅路におもむく。自らのデス・メタル・ルーツと向かう先の宿命について、ヴォーカルの“オールド・ニック”が語った。
- --- 初期パラダイス・ロストはデス/ドゥーム/ゴシック・メタルを確立させたバンドとして知られていますが、ブラッドバスで歌っているストレートなデス・メタルも好きだったのですか?
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ニック・ホームズ(以下 N) :十代の頃から大好きだったよ。もちろんモービッド・エンジェルやデスのようなアメリカのバンドも好きだったけど、スウェーデン出身のデス・メタルはよりダークで良かったね。エントゥームドやディスメンバーがお気に入りだった。バソリーやダークスローンのような、後のブラック・メタルの原点になるバンドも聴きこんでいた。1980年代は、音楽が一気に極限までエクストリームになっていった時代だった。ヴェノムやメタリカから発展していったムーヴメントに、スレイヤーが新しい要素を放り込んで、進化していったんだ。1986〜1987年頃のデス・メタルは最高だった。いろんなバンドのデモをテープ・トレードしたり、エキサイティングな時代だったよ。俺の人生で最高の時期だったかも知れない。
- --- テープ・トレードで入手したレア・アイテムにはどんなものがありましたか?
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N :アックスグラインダーのファースト・デモを手に入れたときは全身が震えたね。それから比較的最近のものではディセンバー・ムーンのデモ、それからメイヘムに加入する前のデッドがいたモービッドのオリジナル・デモとか…デッドとは手紙をやり取りして、彼のサイン入りライヴ写真をもらったのは嬉しかった。俺はデッドと、グレッグ・マッキントッシュ(パラダイス・ロストのギタリスト)はメイヘムのユーロニモスと連絡を取り合っていたんだ。2人とも亡くなってしまったけどね。あと『スレイヤー』ってファンジンをやっていたヨン・“メタリオン”・クリスチャンセンとも手紙のやり取りをしていた。『スレイヤー』誌は当時、デス・メタルのバイブルだったんだ。ヨンの熱意は凄まじかった。便箋に10枚ぐらい、デス・メタルについて書き連ねていたのを覚えているよ。彼らとのトレードを通じていろんなレコードも入手したけど、現在どのレコードがレアかは判らない。一度じっくり調べてみないとね。パラダイス・ロストは『ピースヴィル・レコーズ』と契約したから、オフィスに出入りして、テスト・プレス盤LPを大量にせしめたんだ。オートプシーのファースト・アルバムとか、パラダイス・ロストの白レーベル盤とかね。だからかなりのレア盤があると思う。シルベスター・スタローンのサイン入りグッズみたいに、ネットオークションで高値がつくようなものではないかも知れない。でもマニアにとってはかけがえのないレア・アイテムだよ。
- --- ブラッドバスのメンバー達もデス・メタルのマニアやコレクターだったりしますか?
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N :うん、アンダース・ニーストロムとヨナス・レンクスは相当なファンだよ。『偉大なる病魔の葬送』のゲストとしてオートプシーのクリス・ライファートとエリック・カトラーを招いたのも、彼らのアイディアなんだ。オートプシーが『Severed Survival』(1989)を発表した後のツアーでイギリスに来たとき、パラダイス・ロストが前座を務めたことがあるよ。それ以来、25年ぐらい会っていないから、話したかったね。ソド(ペール“ソドマイザー”エリクスン、ベース)は俺たちより若いけど、モービッド・エンジェルやディーサイドにはまっているし、みんなオールドスクール・デス・メタルを愛しているよ。
- --- ブラッドバスの歌詞も、デス・メタルの伝統を踏襲しているといえるでしょうか?
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N :俺がブラッドバスに加入したとき、『偉大なる病魔の葬送』の曲はすべて出来上がっていたんだ。俺のクリエイティヴなインプットは「ビヨンド・クリメーション」と「ユナイト・イン・ペイン」で歌詞を書いただけだよ。アルバムではアンダースとヨナス、ソド、そして俺が歌詞を書いているけど、みんなでグロ競争をしているようなものだった。悪魔とかゾンビ、惨殺や流血とかね。「ビヨンド・クリメーション」なんかは、どれだけ酷い状況を描けるか、笑いながら書いていたよ。惨殺されて死体を焼かれて、しまいに土足で踏んづけられたら悲惨だよな!とか考えていた。
- --- デス・メタルにはグロは付き物ですからね。
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N :十代の頃から、デス・メタルの歌詞やアートワークの世界観は“笑える”ものだと思っていたよ。ヴェノムやS.O.D.、それからカーニヴォアの頃のピート・スティールが書いた歌詞はあまりにエクストリームで、もう笑ったね。ただ、決して馬鹿にして笑っていたのではない。あまりに過激だから笑うしかなかったんだ。
- --- デス・メタル、そしてエクストリーム・メタル全般において、猟奇犯罪もしばしば歌詞になりますが、「アン」のイントロには連続殺人鬼テッド・バンディへのインタビュー音源が入っています。シリアル・キラーのネタに興味はありますか?
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N :「アン」の歌詞はソドが書いたものだけど、誰よりもブルータルで陰惨だったね。彼は最初、バンディの名前は出さずにいようと言っていたんだ。でも完成したアルバムを聴いたら、イントロにインタビューが入っていた(苦笑)。必ずしもバンディの犯行をドキュメントしたものではなく、そのイメージと雰囲気を再現したものだと考えているよ。
- --- どうしてメタラーは猟奇犯罪が好きなのでしょうか?
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N :やっぱりエクストリームでブルータルなものが好きなんだろうな。カーカスやスレイヤーのメンバー達もそうだし、俺だってそうだ。そのふたつには似たものがあるんだ。マカブルというバンドの歌詞は、殺人鬼オンリーなんだ。それ以外の題材は歌わないという、徹底したバンドだよ。彼らがアルバート・フィッシュについて歌った「Mr Albert Fish (Was Children Your Favorite Dish)」は名曲だ。
- --- ところでアルバム・タイトルの“Grand Morbid Funeral(偉大なる病魔の葬送)”とはどういう意味ですか?
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N :アンダースとヨナスが考えたんだ。正直、どんな葬式なのか見当もつかないけど、きっととてつもなく壮大で不吉な葬式だろうな(笑)。初めてタイトルを教えてもらったとき、俺もやっぱり首を傾げたんだ。でも徐々に素晴らしいタイトルだと思うようになった。こういうのは、あまり具体的ではない方がいいんだ。イメージを限定してしまうからね。“なんだか凄そうだ”と創造力を拡げられる方がいいんだよ。
- --- あなたのパラダイス・ロストとしての活動についても教えて下さい。
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N :パラダイス・ロストのニュー・アルバム『The Plague Within』を6月にリリースする。 バンドの歴史のさまざまなスタイルを網羅した音楽性なんだ。初期のデス・メタル的要素もあって、驚く人もいるだろうな。でも最近の数作ではヘヴィな要素もあったし、突然原点に立ち返るわけではない。バンドにとって、自然な進化の姿が、ニュー・アルバムなんだ。パラダイス・ロストとして日本でプレイしたのは『ワン・セカンド』(1997)のツアー以来なんだ。その後、香港やタイにはプライベートの旅行で行ったけど、日本にはずっと行っていない。ブラッドバスとパラダイス・ロストとしてアルバムを発表して、今の俺はミュージシャンとしてベストな状態だから、この勢いでまた日本でプレイしたいね。
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