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注目のマイナー・ピアノトリオ 【5月30日掲載分】

Friday, July 4th 2014


注目のマイナー・ピアノトリオ

 毎週各国より続々と投入されるピアノトリオ作品をまとめてご紹介。名手による堂々の新録から、小粒でもぴりりと辛い隠れ人気盤、レア本、ディスクガイド掲載の限定再プレス/再流通盤までよりどりみどり!

* 自主制作盤や海外マイナー・レーベルからの流通盤も多く、入荷が不安定な場合がありますことを予めご了承ください。





Denny Zeitlin 『Stairway To The Stars』 

ベテラン・ピアニスト、デニー・ザイトリンの詩的感性が美しく結晶となった2001年の注目ライブ音源がCD化。スタンダードを奏でる、ザイトリン、バスター・ウィリアムス(b)、マット・ウィルソン(ds)、三者の演奏が素晴らしく、まるでビル・エヴァンスの世界を彷彿とさせるようなハーモニー感覚や瑞々しいフレージングは、聴く人の心を溶かす美しさを湛えていると言ってもよいだろう。また、ロリンズの「Oleo」のようなナンバーでは、トリオのエネルギーが漲り、ザイトリンのテクニックも随所に光る。時にスウィンギーに、時に美しく、極めて完成度の高い演奏を聴くことができる一枚。

Denny Zeitlin (p)
Buster Williams (b)
Matt Wilson (ds)
2001年録音


Jamie Saft / Steve Swallow / Bobby Previte 『New Standard』 

ジャズ、ロック、レゲエを取り込み話題沸騰中のミクスチャー・ユニット、ニュー・ザイオン・トリオの鬼才マルチ鍵盤奏者ジェイミー・サフト。現代最高峰のベーシスト、スティーヴ・スワローに、NYCダウンタウンの重鎮ドラマー、ボビー・プレヴィットによる至高のトリオが降臨。ジェイミーのオリジナルを中心に、極上のブルース・フィールに溢れた、魂を揺さぶる演奏とアレンジで聴かせる、”裏切らない”強力トリオ作!

Jamie Saft (p,org)
Steve Swallow (el-b)
Bobby Previte (ds)


Roy Assaf Trio 『Second Row Behind The Painter』 

イスラエル出身ニューヨーク在住のジャズピアニスト ロイ・アサフが2013年に結成したトリオによる日本デビュー作。自身の人生から得たストーリーを音楽に吹き込み、オーディエンスを果てしない冒険の旅に連れ出す圧倒的なスケールのアルバム。ミシェル・カミロ、ケニー・バロン、ジェイソン・モランらもエールを送る、ニューヨークで今最もフレッシュなピアニスト、ロイ・アサフ。今年ついに東京JAZZへの出演も決定!

Roy Assaf (p)
Jake Goldbas (b)
Raviv Markovitz (ds)


Viola Hammer 『Close Up』 

オーストリア・グラーツ出身の新鋭女性ピアニスト、ヴィオラ・ハマー。2008年に結成されたピアノトリオによる最新録音。全曲オリジナル・コンポジションで、アレンジも彼女が手掛けている。変拍子を駆使しながらメロディラインを際立たせるような絶妙なアレンジが光る。清々しい逸品です!

Viola Hammer (p)
Lukas Raumberger (b)
Mathias Ruppnig (ds)



Borja Cao 『Waltz Dreams』 

前作ライヴ盤や『Future Is Green』なども好評、スペインを拠点に活動中のピアニスト、ボルハ・カオ率いるピアノトリオの最新録音盤。Audia Records から通算4作目となる本作は、オリエンタルなサウンドに加え、ポップス、バラード、フラメンコなど、軸足をジャズに置きながらも様々なニュアンスとのコントラストが魅力の一枚。インスピレーション溢れるオリジナル曲で固められ、独自の世界を繰り広げた意欲作。

Borja Cao (p)
Juansy Santome (b)
Max Gomez (ds)


Giovanni Sanguineti 『Hard To Find』 

74年伊ジェノヴァ生まれ。バスター・ウィリアムスに師事し、グラント・スチュワートとも共演歴のある堅実派ベーシスト、ジョヴァンニ・サングィネッティの2009年リーダー作。研ぎ澄まされたクリアな感性と重厚感を感じさせるモダンなアプローチが秀逸。デヴィッド・ヘイゼルタイン(p)によるバランスの取れたプレイが、演奏の中に適度な緊張感と余裕を生み出し、聴くほどに深い味わいを醸し出す。ドラムのエド・シグペンも安定感抜群。

David Hazeltine (p)
Giovanni Sanguineti (b)
Ed Thigpen (ds)
2009年録音


Eric Byrd 『Triunity』 

以前Normaから国内盤もリリースされていたものの長らく廃盤となっていたエリック・バードの2004年トリオ名作が限定再プレス。昨年再プレスされた1st同様、不動のトリオでおくるスウィンギー&リラクシンな逸品。人気テナー奏者ポール・カーもゲスト参加。

Eric Byrd (p,vo)
Bhagwan Khalsa (b)
Alphonso Young Jr. (ds)
GUEST:
Paul Carr (sax)
2004年録音


Roman Rofalski 『Der Wegweiser』 

クラシックの素養を持つ若きドイツのジャズ・ピアニストによるトリオ作品。エリック・ハーランド、ピーター・バーンスタイン、ジョー・ロバノなど、N.Y.の大物たちと親交をもちながら、現在は欧州を中心に幅広い活動を行なっている新進気鋭。クラシック、ポップス、ジャズを違和感なく1本のラインで結んだかのようなジャンル越境型サウンドは、まさしく”今様”。ジャズ、クラシック、両ジャンルから注目を集める逸材!

Roman Rofalski (p)
Johannes Felscher (b)
Philippe Lemm (ds)


Trio Acoustic 『For Trio's Sake』 

『Autumn Leaves』、『Dedicated To You』再プレス盤も瞬く間に完売した、オルタン・ゾラー(p)率いるハンガリーの人気ピアノトリオ、トリオ・アコースティック、待望の新作が登場。スタンダードにオリジナル曲、さらには同郷のポップ・ナンバーを並べたラインナップ。彼らの迫力ある演奏はさらにエネルギッシュに輝き、また馴染みあるスタンダードーも、彼らならではの解釈によってオリジナリティあるものに様変わり。もちろん哀愁漂う旋律もたっぷりと。彼らの勢いをそのまま閉じ込めたようなエネルギッシュな快作。紙ジャケ仕様輸入盤。

Zoltan Olah (p)
Peter Olah (b)
Andras Lakatos Pecek (ds)


Mike Longo 『Step On It』 

CAPレーベル・オーナーでもあるベテラン・ピアニスト、マイク・ロンゴが放つ待望の最新トリオ作品。いぶし銀ベーシスト、ボブ・クランショウ、最もクレバーなドラマー、ルイス・ナッシュという名手2人を迎え、高度の演奏力だけでなくどんなスタイルの楽曲でも独自の世界観を提示することのできる真の独創性を見せつけている。円熟した深い響きと抜群の安定感、情熱と叙情溢れるハイレベルなプレイは勿論、多くのピアノトリオ・ファンに愛されるメロディが充実した逸品。

Mike Longo (p)
Bob Cranshaw (b)
Lewis Nash (ds)


Frank Harrison 『Lunaris』 

2006年『First Light』、2012年『Sideways』がピアノトリオ愛好家の好評を得たイギリスの俊英ピアニスト、フランク・ハリソン。柔らかなタッチとクラシカルなサウンドで魅了するトリオ新録が登場。またスタンダードの解釈など、リスナーにとって非常にイマジネーションを掻き立てさせる深い作品に仕上がっている。

Frank Harrison (p)
Dave Whitford (b)
Enzo Zirilli (ds)



John Venkiah Trio 『Things Change』 

本作のプロデューサーでもあるヤン・ラングレンの下で学んだ若手スウェディッシュ・ピアニスト/シンガー、ジョン・ヴェンキアーのトリオによるデビュー作。ビル・エヴァンスやチック・コリア、キース・ジャレットを想像させるヴェンキアーのサウンドは、ソウル&モダンに影響されながらも、どこか新時代のカラーを漂わせている。スウィートなヴォーカル、透明感のあるソロピアノ曲も文句なし。ラストの「Till There Was You」におけるラテン/ブーガルー・テイストも新味。フレッシュな感覚がたっぷりと味わえる一枚。

John Venkiah (p,vo)
Simon Petersson (b)
Kristoffer Rostedt (ds)


Pedro Neves 『Ausente』 

1978年ポルトガル・ポルト出身の新鋭ピアニスト、ペドロ・ネヴィス。7歳よりクラシック・ピアノを学び、以後ポルトガルとスペインの様々なジャズ・プロジェクトで修業を重ねてきた。こちらは、新興レーベルPORTA JAZZからのリリースで、ペドロの初リーダー作となる。確かなテクニックと抜群のメロディセンスは、今後の活躍を大いに期待させる。

Pedro Neves (p)
Miguel Angelo (b)
Leandro Leonet (ds)



Darek Dobroszczyk 『Simple Delights』 

ポーランドのピアニスト/コンポーザー、ダレク・ドブロシュチルク率いるピアノトリオの最新盤。静謐ながら気高いパッションが凝縮された、硬質で清澄でありながらどこまでも深い豊富な音色が、サウンド全体に豊かな物語性を築いている。オリジナルに加え、クシシュトフ・コメダ「Moja Ballada」、ビリー・ハーパー「If One Could Only See」、さらにはスティング「When We Dance」なども見事にアレンジ。

Darek Dobroszczyk (p)
Jakub Mielcarek (b)
Grzegorz Maslowski (ds)


Christoph Stiefel 『Big Ship』

90年代にはアンビエント系ソロピアノなどの秀作を残していたスイスのピアニスト、クリストフ・スティーフェル。新作ピアノトリオは、クリストフのコンポーザーとしてのレベルの高さ、ユニークなスタイルが十二分に発揮された充実作 「例えばM5の『New May』、なんの変哲もない曲ではあるものの、彼の時間の遊び方というか鍵盤とのお付き合いの仕方がボクにとっては、とても心地よくって、いい時間を過ごさせてもらったな、と思うのだ」(JAZZ PERSPECTIVE編集長・山本隆氏)

Christoph Stiefel (p)
Arne Huber (b)
Kevin Chesham (ds)



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