無人島 〜俺の10枚〜 【PANICSMILE吉田肇 編】
Monday, June 16th 2014

PANICSMILE 現編成になってからは初の作品!!!
前作『A GIRL SUPERNOVA』(2009年/P-VINE)以来5年ぶりの、また現編成になってからは初の作品となる最新作『INFORMED CONSENT』が、とにかく素晴らしい。活動が長ければ長いほど(またその特異性も相まって)周りから勝手に付けられる「◎◎の至宝」「◎◎の重鎮」といった尾ひれはひれを全て吹き飛ばすような、そんな勢いと瑞々しさと馬鹿馬鹿しささえ有り余る、バンドとして「振り切れた」快心の一枚だ。
どうやったらこんな面白いことが出来るのだろう。
同じ絵の具を使っても絶対にこんな絵は書けないし、同じレゴで作ってもこんな変わったかたちに組立てる事は到底出来ない。その根本は極めてポップでありながら、ここまでユニークな音楽を作り上げると、どんなカテゴライズやどんな先達の名を挙げても全く当てはまらない(どころか陳腐にさえ聞こえる)。
共感を呼ぶストーリーも、アイドルに学ぶ何やらかんやらも、炎上商法も、正直どうでも良い。
僕らは音楽に、まだ見ぬ「何これ!!」を求め、今日も聞き漁っている。
しばしの充電期間を経て今年活動21年目に入った彼らの最新作は、音楽を取り巻くヤな喧噪から最も遠くに離れ、「何これ!!」の開放/快楽に満ち溢れた、キャリア史上最高傑作と呼んで良いだろう(加えて、彼らのキャリア史上最もとっつきやすい一枚とも言える)。
老若男女問わず、是非この機会にPANICSMILEの音楽に触れてほしい。
PANICSMILE 『INFORMED CONSENT』[2014年07月01日]
▽DJミステイクはスッパバンドでも活躍中。
松石ゲルは渚ようこのドラマー、またキノコホテルの録音等でも活躍。
その他、個々の活動は枚挙にいとまがないほど多岐に渡る。
▽トリプルファイヤー最新作『スキルアップ』は、吉田肇(プロデュース)松石ゲル(エンジニア)による。
▽セルフレーベル「Headache Sounds」からのリリース。
『INFORMED CONSENT』収録楽曲
01. WESTERN DEVELOPMENT 202. OUT OF FOCUS, EVERYBODY ELSE
03. INFORMED CONSENT
04. ANTENNA TEAM
05. THE SONG ABOUT BLACK TOWERS
06. DOUBLE FUTURE
07. DEVIL'S MONEY FLOW
08. NUCLEAR POWER DAYS
09. CRY FOR THE MOON(An Impossible thing is searched for.)
10. CIDER GIRL

無人島 〜俺の10枚〜 【PANICSMILE吉田肇 編】
![]() THIS HEAT 「LIVE 80/81」きっと真っ青な空と海、あまのじゃくのわたしはこのモノクロ写真なジャケットの作品を手に取るでしょう。THIS HEATのリマスターボックスセットの中の一枚です。これだけ抜いて持ってきました。オリジナル作のリマスターサウンドはじっくり聴いたのですが、このライブ盤はまだそんなに聴きこんでおりませんでした。せっかく時間があるので、これから聴きたいです。客席でカセットテープで録ったようなシュワシュワ音ですが、緊張感はばりばり伝わってきます。オリジナル作である1stや2ndはいくつかのセッションを録音してそのテープを編集して曲を作るという、パソコンとかが無い80年代当時では先を行っていた作曲方法、そうやって出来た曲を覚えて練習してライブで演奏していた、という緊張感。このもどかしい緊張感を独り、絶海の孤島で味わってみたい。きっとハラハラしてなんも怖くないと思います。FUGAZI 「RED MEDICINE」魚貝類があまり得意ではないわたしです、いやもちろん魚や肉は食べますが、スーパーに並んでいる加工済みのものしか食べれない。きっと植物しか食べる物が無いでしょう。そんな時、草木のみを食べ、肉食による動物性タンパク質の摂取から発生する脳内伝達物質に頼らず、「気持ち」の部分でテンションを上げる、というか生きる事への執着心を養う修行をやってみたいと思います。そんな時にばっちりなのがこの盤だと勝手に解釈しております。草食で「気合いだ」「気合いだ」「気合いだ」と。勝てる気がしてきた。90年代にPANICSMILEが福岡ベースで活動していたころ、わたしは天神のVIVRE HALLで働いていて、そこに来たFUGAZIのステージでイアン・マッケイの前の鉄柵を支えている係を務めたのは今でも良い思い出です。このジャケットの丸穴ぽつぽつはマーシャルアンプの裏のパネルでした。セッティング中のステージでこれを発見して独りで感動したのを独りで思い出す事にします。PUBLIC ENEMY 「APOCALYPSE91…THE ENEMY STRIKES BACK」マリンスポーツもやらないし、最初は眺めていた青い空と海もきっとすぐに飽きるでしょう、その状況下、うってつけなのは今までちゃんと聴いてなかったアルバムを誰にも邪魔されずガッツリ聴き込むという作業。この盤はわたしのオールタイム愛聴盤なのですが、実は真面目に聴いた事がありません。「お、このずっと続いているフレーズ、どっかで聴いたな」とかいつもちらりと思ってましたが、それが何だったかさっぱりです。なので、その思い出し作業。日々、どっかで聴いたな、あれなんだっけ?というのがヒジョーに多い。そして実は英語ラップの内容も全然わかってないので、集中してヒヤリングし、この言葉の機関銃一斉掃射の様な状況を把握したいと思います。P.E.の諸作の中からこれを選んだのはとにかく一曲目でバッチリ目が覚める、起床のサイレンの様なイントロダクション。最後にアンスラックスの生演奏がはいってるのもいい。おれやっぱりバンドが好きなんやーとか思う。PERE UBU 「NEW PICNIC TIME」そうそう暇を潰すにはうってつけの作業、「謎解き」。この際、謎解きでこの大自然をやりすごそうじゃないかと。PERE UBUもだいぶ聴きました。しかし聴けば聴くほど謎が深まります。何でここにこのノイズなのか?何でアルバムの後半がいつもぐにょぐにょひょろひょろしているのか?ギターやベースだけじゃなくシンセやドラムの使い方はこれであってるのか?とか。それはP.E.同様、歌詞が全くわからんというのも原因かもです。じゃあヒヤリングだろ、とデヴィッド・トーマスの「うーにーっ。」という奇声に耳を傾け、夜半ふと気付くと漆黒の闇の中、鳥や虫の声に同化するPERE UBUサウンドに再び溶けていくのだろう、と思います。この溶け方は同じくデヴィッドの、リンチさんの映画の底に流れるものと近い気がしています。どこかの田舎の森の夜、ふくろうかと思ったらデヴィッド・トーマス。「ホー、ホー。」誰が何と言おうとこのアルバムの頭2曲は永遠のキラーチューンです。BRYAN FERRY 「BETE NOIRE」きっと無人島は何もかもが「直」なんだと思います。あたりまえですが太陽も風も海も。わたしは子供の頃から「直」が苦手で、つまり色んな事が「何か越し」で、そういった意味では音楽越しで何かを伝えようとする現在もひどく合点がいくのです。中学・高校の頃は80年代の10年でした。その時に育んだ「何か越し」のモノの見方をこのアルバムを聴きながら謎解きしたいと思います。フィルター越しの世界、直視に耐えないほど80年代は残酷だったのだろうか。リヴァーヴ越しの世界、ちょっと距離があるな、ここから遠いかな。モジュレーション越しの世界、ゆがんで見えるが実はどうなんだ?騙されてるのかもな。しかしこの人工的な「南国楽園の夜」サウンド、なんでほんまもんの大自然の中でコレ聴いてるんだろ?と自分の「何か越し」指向に呆れるでしょう。わたしの中でちょいワルおやじの定番だったフェリー父さん、きっと沢山ダンサブルでフェティッシュな嘘をついてるに違いない。ロバート・パーマーはちょっと「直」のとうちゃんだ。KRAFTWERK 「TRANS EUROPE EXPRESS」せっかくの大自然、この際リフレッシュだ。と思ったところですぐに飽きるでしょう。わかっています。その島にどのくらいの大きさのサウンドシステムがあるのか解りませんが、絶対の無反射環境・野外でこのアルバムを爆音で再生したいと思います。そのシュールさがおかしくて転げ回ることでしょう。爆音でととっぱ、ととっぱ。くっくっく、と独りニヤニヤしながら痙攣するのです。野外フェスなんかだめです、人が多いから。絶海の孤島でクラフトワーク。大自然とは言え、景色が同じならそれはループだ。しかし何か虚しいぞ、ああ、そろそろ満員の山手線・無限ループが懐かしくなってくる頃だ。新宿高島屋のショウウィンドーが懐かしくなってくるころだ。そんな無機質地獄、無機質人間達がいやでいやで無人島に脱出してきたのに、あれ?なんか変だ。やっぱりブレードランナーみたいな街、嫌いじゃないよな。そこで生まれたんだし。SEPULTURA 「ROOTS」これではダメだ、本当に死んでしまう。草木のみを食べ、無機質な反復ビートばかり聴き過ぎたわたしはきっと心身共に狂ってしまうに違いない。イカン。堪え難きを耐え、魚をモリで突くか!動物を狩るか!そんな時にバッチリなBGMがこのアルバムでしょう。プレイボタンを押し数秒待てば肉食獣に大変身。ヒゲも髪も一気に伸び、ついでに念願の身長アップ、勇ましいなおい。お、なんかパーカッションも景色に合ってる気がするし。ちょっとディズニーっぽい感じもするけど、かなりプリミティヴ。いざ出陣じゃ。90年代のある時期、アメリカ・イギリスのへろへろのインディー音楽まみれだったわたしにブラジルからの大砲一発。ギターの弦は音が太ければ1本でもリフがでける。ギターの弦は別にアルペジオで弾かなくてもいい。おおっ神かと思いました。あ、ワールドカップに合わせた盤選じゃありませんから。Brutal truth 「Sound of the animal kingdom」海に素潜り、鹿を追いかけ(鹿って南国におります?)食肉。そのせいで鍛えられたわたしにはきっとSEPULTURAも効かなくなるでしょう、マヒです。そんなにハードというわけではありませんがbrutal truthの中ではこの盤のカオス度が次のステージとしては最適かと。もちろん歌詞も含めこのバンドの背景的な事は何も知りませんが、とにかく一気にトップギアに入ります。タイトルのごとく、動物園をご入場のお客さん丸ごとひっくり返してシャッフルしたようなカオス度。虎にひっかかれ、ゴリラにひっぱたかれ、ワニに噛み付かれながら何度か来るピークポイントはでででででで、というドラムのブラスト音と拍子も掴めないノイジーなベース、ギターのフレーズが折り重なり、そこにごばぁぁぁぁという底鳴りのデス声が絨毯爆撃状態になるところ。動物園大パニック。きっと大自然の動物達じゃあない。こういうの無条件で好きです。恐らくここで言うanimalはイコール・人間なのかと。東京に住んでいた頃、よく歌舞伎町界隈を徘徊しながらこのアルバムを聴いていました。街の化学的なダーティーさ、むしろ一見普通の人の方から見え隠れする暴力衝動。新宿のBGMとして最高でありました。いかん、こういうのを聴くと無性に都市に帰りたくなるかもですね。CAPTAIN BEEF HEART 「THE SPOTLIGHT KID」大自然を背景に体も鍛えたし、謎解きもやったし、だいぶほんとにマジで無人島に飽きてきました。そこで大学生の頃、片っ端から聴いていた60年代、70年代、80年代のロックを再び聴き、なんでPANICSMILEの様な音を目指したのか、回顧したいと思います。1990年頃まだ福岡ではソニックユースやレイプマンを聴いている知り合いはほとんどいませんでした。それでプッシーガロアってかっこいいよね!と意気投合したのが、今もギターを弾いている保田君でした。プッシーガロア、最初聴いた時正直吐きそうでした。SWANSも吐きそうになりました。船酔いに近い感じ。しかし、吐きそうナンバー1は実はCAPTAIN BEEF HEARTでした。鱒人間のジャケのやつです。まじでわたしにとってはトラウマ・マスクです。60年代から80年代にかけ幾度かのメンバーチェンジを経て楽曲の雰囲気もちょっとずつ変化するCAPTAIN BEEF HEARTですが、一番聴いたのはこのCDの後ろ半分に収録されている、CLEAR SPOTという作品のアナログ盤でした。Her Eyes Are a Blue Million MilesとBig Eyed Beans from Venus。この2曲は隊長ランキングの中でたぶん、わたしの1位です。何故か2in1形態のこのCD、是非11曲目からCLEAR SPOT単作として聴いて頂きたいです。埋もれている気がしてもったいない。あら、無人島というテーマを置き去って熱くなっとるね。確かなビートという骨格と、明確な言葉とサビいう血・肉に支えられた80年代音楽に単純に飽きていたのだと思います。ジャズの高揚感に似た、つんのめってよたよたして、ふらっふらの、しかしパワフルに確実に打たれるギターとスネア。こういうのだよ。と20歳のわたしは思ったのでした。HIP HOPにも近い。きっと。Echo And The Bunnymen 「Heaven Up Here」しまった、無人島だからって南海の楽園とは限らないのだった。写真のイメージでかってに「青い」を連発していました。長崎の軍艦島だって無人島。そんな島が好きです。空から重く暗い雲が垂れて、海も真っ黒かもしれない。そんな風景にぴったりなのはこのアルバム。ギターの音もカリカリで、全体のトーンが陰鬱でほそーい。ビートは鋭角だけどだいぶ骨皮筋夫。想い出はモノクローム 色は点けなくてイイ。相変わらず歌の内容は詳しく知りませんが、エコバニ諸作の中ダントツ1位で可哀想に聴こえるイアン・マカロックの声。ファーストは若々しく荒く、サードは豪華で勇ましい。THE CUREの2ndと並び奇跡の可哀想(な感じ)なセカンドアルバム。でもわたしにとってこのジャケットの様な一見「暗く見えるけど実はそうじゃないかもしれない世界」(4人いるしね)や「一見大自然の楽園なんだけど実はそうじゃないかも世界」みたいな場所や街はすごくモチベーションの源だったりする。一見こうだけど絶対油断しちゃダメよ、そんな感じ。メッセージを勝手に受け取ったわたしは軍艦島でピシャっと襟を直し、次なる目標を定め、飛び出すだけなのです。はい、準備完了。いつでも飛んでそっちに帰ります。無人島、飽きたー! |
【 最新J-POP情報つぶやき中! HMV J-POP Twitter!】HMVの邦楽バイヤーによる、邦楽専門アカウントです。独自の視点でオススメ作品をご紹介!特集・連載企画などもバシバシUpしていきますよ。
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PANICSMILE
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A GIRL SUPERNOVA
PANICSMILE
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PANICSMILE
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