【特集】 ACO Newアルバム『TRAD』セルフライナーノーツ

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2013年10月30日 (水)

自身の代表曲のセルフカヴァー、Massive AttackやJeff Buckleyなど海外アーティスト楽曲のカヴァー、そして新曲を含む、バラエティーに富んだ約2年ぶりとなる新作『TRAD』をリリースするACO。最高の状態にあるというおなじみのバンド・メンバーを従えて制作されたこの『TRAD』を、ACOさん自身に楽曲解説していただきました。

　　　真正ロマンティシスト

いつもliveでも気持ちよく歌えるアレンジにしています。とてもシンプルな構成で、どこか90年代を匂わせるお気に入りの1曲です。特に渋いベースが聴き所です。

　　　メランコリア

特に今回のアルバムの中では、話しかけるようにソフトに歌うように心がけました。力を入れがちな若い頃と変わって、大人な歌い方を楽しみました。

　　　SPLEEN

力の入れ具合に大変苦労しました。ちょうどいい加減の力の入れ方がなかなか見つからず、難しかったです。歌に関しては、普段のliveと変わらない感じで素直に歌っています。

　　　悦びに咲く花

アコースティックギターを主役に、原曲のアレンジとは全く違うアプローチをしたかったのでこの形になりました。元来の曲の表情をコードにのせて奇をてらうことなく、普通に心地よい雰囲気を目指しました。秋に似合う感じだと思います。

　　　TEARDROP

マッシブアタックの代表的な曲です。すべて生で演奏したらどうなるのかな？と思いながらアレンジを練りましたが、とてもいい演奏になったと思います。歌もいい感じに歌えているとおもいます。

　　　赤いよ

新曲ですが、もともとのデモをバンドメンバーに渡して、比較的デモの再現に近い形で演奏してもらっています。弦のアレンジは元に入っていたものからすごく進化して、ドラマチックになってとても気に入っています。

　　　Industrial Society

歌詞が苦労しましたが、こういう雰囲気の曲調があまりないので、楽しんでレコーディングできました。想像するのは真夜中の都会の街をほろ酔いで散歩する感じ？

　　　Lover, You Should've Come Over

ジェフ・バックリーの曲の中でダントツで好きな曲ですが、原曲がアメリカンな感じの情熱的なアレンジなので、すこし軽めの明るい感じにまとめてみました。青空の下で聴いて下さい。

　　　Kiss

toeの山嵜くんと歌っています。人と一緒に自分のアルバムで歌うことがなかったのでとても気に入っています。山嵜くんの声との相性が良い1曲になりました。ギターも山嵜くんに演奏してもらいました。

　　　雨の日の為に

息遣いなど微妙な声のニュアンスを大切にしました。静かに熱く情熱的に出来たアレンジです。例えるならば、雨が止んで虹が出てきたような気分かな。

　　　4月のヒーロー

いつもライブで歌う曲ですが、なるべく大人な雰囲気に仕上げたかったです。後半の演奏がエモくなるところはいつ聴いても素敵です。

　　　こわれそうよ

私がはじめて書いた曲です。16才の頃に書いた歌詞なので、はじめは恥ずかしかったですが、36歳になった今、やはり同じことを思う時もあるなと思ったら、吹っ切れてこの言葉ですんなり歌えました。アレンジもとても気に入っています。

前回のアルバム『LUCK』から、バンドのメンバーも定着し、私自身を高めてもらえる仲間だと実感しているので、今回も同じメンバーで録音しました。18年の音楽生活の中で今はとても素直に音楽を制作することができています。「時代に合う」「合わない」を考えて制作いませんが、芯の通ったとても正直なアルバムになったのではないではないかと思っています。私の昔の曲たちの生まれ変わりもお楽しみいただければと思います。

（ACO）

ACO 『TRAD』　[2013年11月06日発売]

「悦びに咲く花」「真正ロマンティシスト」をはじめとする代表曲のセルフカヴァー、海外アーティスト楽曲のカヴァーに加え、新曲も織り交ぜたACOのNewアルバム『TRAD』。最高のバンドと共に創り上げた今までの活動の集大成的な内容となっている。

【レコーディングメンバー】
中尾憲太郎（ba） / 岩谷啓士郎（gt） / 柏倉隆史（dr） / 塚本亮（pf,key） / 山嵜廣和（guest gt & vo on 「kiss」）

収録曲　※（　）内はオリジナル・アーティスト

01. 真正ロマンティシスト
02. メランコリア
03. SPLEEN
04. 悦びに咲く花
05. TEARDROP （Massive Attack）
06. 赤いよ ※新曲
07. Industrial Society ※新曲
08. Lover, You Should've Come Over （Jeff Buckley）
09. Kiss （Scout Niblett）
10. 雨の日の為に
11. 4月のヒーロー
12. こわれそうよ

ACO 『LIVE LUCK』　[2013年11月06日発売]

ACO 初のライブアルバム。『LUCK』（2012年）リリース直後のライブを録音。2012年1月にリリースされた『LUCK』は、中尾憲太郎（ba）、岩谷啓士郎（gt, rec, mix）、柏倉隆史（dr）、塚本亮（pf, key）を迎え、「2010年代版クラシカル」をメインテーマとして、またオルタナティヴな香りも漂わせる、新たなACOのサウンドにより高い評価を得た。本作は『LUCK』リリースにあわせ、2012年4月19日に行われた渋谷WWWでレコーディングと同じメンバーが集まり行われたライブの模様を録音したACO初のライブアルバム。ACO自身、そしてバンドメンバー達も大きな手応えを感じてリリースが決定した。ブックレットのライブ写真はAOKI takamasaが撮影。

収録曲

01. Showtime
02. LUCK
03. Holyman
04. Yes
05. Say It
06. 正しい答え
07. 砂漠の夢
08. No
09. Lonely Boy
10. Innocent
11. 悦びに咲く花
12. Control
13. 4月のヒーロー

【ACO プロフィール】

1995年、シングル「不安なの」でデビュー。
1996年、ファースト・アルバム『Kittenish Love』を発表。
1999年に発表した「悦びに咲く花」がヒット。
現在までに7枚のフルアルバムを発表している。

[関連リンク]

ACO オフィシャルサイト

ACO Twitter

Live 情報

▼2014年1月31日（金）渋谷・O-EAST
Open 18:30 / Start 19:30
Adv 3,000yen （D別）｜Door 3,500yen （D別）

ACO
Special Guest： toe

▼2014年2月2日（日）京都・磔磔
Open 17:00 / Start 18:00
Adv 3,000yen （D別）｜Door 3,500yen （D別）

ACO
Special Guest： toe

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