HMVインタビュー: KAITO
2013年8月14日 (水)
ドイツの名門<KOMPAKT>の20周年を記念したミックスCDをリリースする、KOMPAKT唯一の日本人所属アーティスト=KAITOことHIROSHI WATANABEさんにインタビュー!
今回のミックス作品の内容や<KOMPAKT>レーベルについて〜間もなくリリース予定となっている自身の新作アルバムのお話まで、とても丁寧にお応えいただいきましたので最後までじっくりご覧ください!
今回のミックス作品の内容や<KOMPAKT>レーベルについて〜間もなくリリース予定となっている自身の新作アルバムのお話まで、とても丁寧にお応えいただいきましたので最後までじっくりご覧ください!
-- 今回の新しいDJミックスのタイトルは「Recontact」となっていますが、タイトルには何か意味が込められているのでしょうか?
このタイトルは僕のDJ MIXに過去付けたタイトルにある、「Contact to the spirits」からも繋がりを持たせています。
Recontactとする事で、含みとしては彼等KOMPAKTの20年という年月を掛けて表れた楽曲達と改めて接触を試みる!という様な、、、、実は壮大な意味です。
-- Kompakt音源を使ったDJミックス作品は2007年の「Contact To The Spirits」、HMV限定でリリースさせて頂いたKaito音源のみでのDJミックス「A Moment For The Life」(2008年)以来ですが、今回の作品には何か2作とは違った所はあるのでしょうか?
はい、当然ですが1作目の「Contact to the spirits」は僕の思うKompakt!と素直に選んだという事実があります。ただ今回の作品は僕のフィルターを通す事は同じであれ、更に彼等の20年を見つめ、自分なりに使う作品もその20年が上手く網羅出来る様に気を配りました。
そしてKaito音源のみの「A Moment For The Life」に関しても、僕自身の音源だけを使用していますので感覚で言うと実は異なるんです。それは自分の曲だけ、という言わばライブにも近い要素である事。
今回の作品は自分の好きなアーティストの曲を使わせて貰っているという感覚が大きく異なります。
-- Kompakt音源を使用したディスク1、サブレーベルのKompakt Extra、Speicher音源を使用したディスク2とはかなり印象が異なるのですが、これらのレーベルにはどんな印象がありますか?今回楽曲を選んだポイントは?
Kompaktに関してはもう言葉で説明をする必要はないと思いますが、音の指向性、バリエーションがあるにも関わらず、全てがKompaktというレーベルのブランドの中に見事に 溶け込んでいる事にあると思うんです。今回はその様々な指向性を上手くミックスする事に専念しましたよね。
Speicherの方は正に彼等の考えるDJトラックとは!という提示なのだと勝手に解釈をしていましたので、実に今回の様にそのコンセプトをしっかりと分けて打ち出す事の面白さと言いますか、、、とてもハッキリと見えて来ると思うんです。
今迄あまり意識していなかった作品群がこれらを聴く事で面白さや発見があればとても嬉しく思います!
-- 2013年はKompakt20周年のアニヴァーサリーイヤーですが、20年にも渡って第一線で活躍しているレーベルは世界でもあまり多くないと思います。
日本人で唯一Kompaktに所属しているKaitoさんから見て、何故彼等はこんなにも長い期間レーベルを維持し続けていられるのだと思いますか?
そうですね、勿論同じ様に歴史を作り上げて来ている他のレーベルも同様に彼等が持っている強い信念といいますか、拘りと言うか、、、信じる事の強さなどそれらを当然感じます。
それに伴い、運営=ビジネスという部分に於いても非常に知的に活動をして来ている結果だと思うんです。レーベルとアーティストの信頼関係、これも本当に大事な事です。 出す作品への責任感、これはとても僕から見て彼等の誠実さを常に感じます。ともかく、真面目なんです。そして情熱的でエネルギッシュ。
Kompakt内部に於けるメンバー同士の信頼関係というものも、とても強く感じますね。
-- 今回テクノのDJミックスCDとは思えない程に沢山の楽曲を使用していますが、何か意図した所はあるのでしょうか?
それはもう当然ですが20周年を祝う物を作りたかった!という事です。出来るだけ沢山の作品を紹介したいと思い可能な限り挑戦してみたいと思ったんです。
あとはやはりそれと同時に僕にとっても今回の作品は面白い試みでもある訳ですし、インパクトの強さは楽曲数の数が多ければそれなりにあると思うんですね。
当然ですが売り物としての商品になる訳ですから曲数が多いだけでハチャメチャではどうしようも無い訳です、、、そこはもう拘りまくって作業をしていますよ。
-- DJとしてKaitoさんが好きなDJを教えて下さい。その人達のどんな所が好きですか?
DJとして素晴らしい人、それは沢山います。誰と断定するのではなく、選曲の上手さ、ミックスの上手さ、お客さんをコントロールする上手さ、空間を演出出来る人、ハートの熱さを感じる人、様々な事が挙げられます。国内外問わず、それらを心得ている人達のプレイは有名無名問わず素晴らしく思います。
DJって実際にプレイ出来る様になる事が簡単な様に思えても実にとても難しいですからね。
素敵なDJは皆何かをしっかりと心得ている訳です。
-- 世界各国でDJを行っているKaitoさんですが、日本のクラブシーンと海外のクラブシーンを両方見て何か感じる事はありますか?
一言で言えないですが、根本の違いは恐らく海外はクラブそのものがバーそのものであり、バーそのものがクラブの様なものでもある感が強いんです。
それは音楽とお酒、そして人々のコミュニケーションという行為が全て三位一体に感じます。全てが必要要素というか、、、日本の中でも良いムードのあるクラブやイベントはこのバランスが同じ様に生じていると思うんです。
あとはやはり、ホントに良い音の出るクラブが存在する!かどうか、、、。
日本のクラブの音響も決して悪くは無いです。でも海外で良いとされているクラブへ一度足を運び、その音を体感してしまうと、その違いに驚かされる訳です。この音楽(ダンスミュージック)はこういう風に聴く為にあるものなのか? と思ってしまう事がありますよ。
これはクラブに限らず、フェスでも感じました。ただ、迫力の違いああるというだけではなく、音のバランスが凄い。これは日本よりも海外の方が多く体感をしてしまう事があります。
-- 今回のアートワークはドイツに滞在中にkaitoさんが撮影された写真だそうですが、どんな時にシャッターを押したくなるのですか?
又、写真を撮る事で何か音楽制作にフィードバックされる物はあるのでしょうか?
そうですね、アートワークは一貫して北原くん(treadのパートナー)にお願いをしています。
今回のジャケットで使用した写真はKaitoの Trust Tourで数年前にケルンに暫く滞在をした時に撮ったものをまとめて彼に渡して選んで貰いました。写真の撮影秘話は特に無いですが、単純に自分にとってとても奇麗で素敵なケルンという街の風景に魅了されてあらゆる場所を歩いてはシャッターを押しましたね。
昔と今では僕にとっての写真の意味って大きく違いがあるんですけど、今のお話をするならばもう写真は僕にとって最高の息抜きです!リフレッシュ。
音楽からサっと離れて目で見て感じたままを切り取り続ける行為、それはホントに自分にとって大事な作業であり、時間です。
-- 今回の作品には今後リリースされるKaitoさんの4枚目のニューアルバムからの先行シングル「Run Through The Road In The Fog」が収録されています。次の新しいアルバムはどんな作品になるのでしょうか?
はい、僕の中ではフェイスブックなどでも綴ったのですが、新生Kaitoとしてこの作品はゼロから一新して作り上げていますよ。リリース後、音からそれらを是非感じて頂き、楽しんで貰えたら幸いです。
簡単に説明をすると今迄のKaito=子供という感覚は今回から無くしています。
この作品からはKaitoというプロジェクトは再スタートです。ジャケットからもそれらは伝わって貰えると思います。アートワークも北原くんともそういう話は綿密にした上で、その想いを見事にジャケット上に表現をして貰えています。
ですので既にアルバムのジャケも出来上がってますが、ホントに素晴らしいです。
最高なものが出来上がってますよ。お楽しみに!
-- Kaitoプロジェクトは今後ワタナベさんにとってどんなプロジェクトになっていくのですか?
前の回答で述べてしまったかも知れないですが、ある意味では進化し続け、ここ迄綿密に作り上げて来たKaito Soundという僕の中で描く音の世界を更に最大限に引き出して行きたいですね。その為にも僕は改めて過去にある子供というイメージから離れた訳です。自分というスタンスを新たに置く事でその責任は全て自分に向ける事が出来ますからね。より一層探求して行けそうに思います。とても楽しみに思っています。
今、僕は42歳になりましたけど、例えば60歳になった時のKaito Soundが一体どれほどのものに進化しているのか?または変わらない普遍性を何処かで得るのか?そう想像をするだけで自分に期待が湧いて来ます。いずれ誰もが年齢を謳歌し人生に終わりを迎える訳です。それから背く事は出来ませんからね、、、
ニューアルバムのタイトルも実はそういう意味が含まれています。
タイトル、ジャケット、正式に発表が出来る時をどうぞ待ってて下さいね。
-- 今後の活動やお知らせがあれば教えて下さい。
変わらず、音楽を探求し続けてたいと思います。今年は作品のリリース量が気が付くと本当に多くある年となっています。とても嬉しく思います。今後は一層新しい事にも勿論挑戦はして行きたいと思いますよ。
想像の世界では沢山、やってみたい事ありますからね!(笑)
では。
Kaito『Recontact』 [2013年08月21日 発売]
ドイツの名門<KOMPAKT>の20周年を記念して唯一の日本人所属アーティスト、KAITOがKOMPAKT音源を使用したミックス・アルバムをリリース!KOMPAKT&人気シリーズ「SPEICHER」からフロアヒット&初CD化音源も含む全52曲をセレクト&ミックスした豪華2枚組。間もなくリリースを予定しているKAITOニューアルバムからの新曲も収録した要注目作品!!
収録曲
【DISC1】Kompakt Side- 01. Popnoname / Deutz Air
- 02. Mikkel Metal / Blue Items
- 03. Markus Güntner / In Moll 3
- 04. Gustavo Lamas / Jovenes
- 05. Thomas Fehlmann / Alles, Immer
- 06. Walls / Into Our Midst
- 07. Coma / Playground Altona
- 08. Justus Köhncke / Yacht
- 09. Superpitcher / Moon Fever Remixe (Gluteus Maximus Mix)
- 10. Lawrence / Teaser 4
- 11. SCSI-9 / Vesna, Lastic & Elliott
- 12. Jatoma / Paper Lights
- 13. GusGus / Over (Life & Death Mix)
- 14. Dettinger / Therefore
- 15. All / Alltag 2
- 16. Geoffroy & Kolombo Present Mugwump / Fears Inc.
- 17. Peter Grummich / Schleusen Auf 3
- 18. Jonas Bering / Lincoln Road
- 19. The Modernist / Remodernist
- 20. Kaito / Run Through The Road In The Fog
- 21. The Field / Leave It
- 22. Saschienne / Neue Acht
- 23. Terranova / Painkiller feat. Bon Homme
- 24. Michael Mayer / Good Times (Agoria Sunlune Mix)
- 25. Kolombo / Waiting For
- 26. Gregor Schwellenbach / Kaito's Everlasting
【DISC2】Speicher Side
- 01. Michael Mayer / Capiche
- 02. Reinhard Voigt & Michael Mayer / Bring It Back
- 03. Sog / Sog 2.2
- 04. Sei A / Play My Mind
- 05. Magnet / Kisskisskiss
- 06. Matzak / Magneto
- 07. Nerk & Dirk Leyers / Stepshifter
- 08. Davidovitch / Cellophane
- 09. Voigt & Voigt / Synthesize
- 10. Superpitcher / Lick The Pipe
- 11. Naum / Ari
- 12. Jürgen Paape / Fruity Loops 1
- 13. Oxia / Not Sure
- 14. Quince / Lost
- 15. Perc & Fractal / Up
- 16. Gui Boratto / Matryoshka
- 17. Richard Bartz / Diamond Girl
- 18. M Of M / Prototypes (Exclusive Mix 2)
- 19. Kölsch / Loreley
- 20. Mathew Jonson & The Mole / Dirt Road And A Boat From Soundwave
- 21. Perc / Headphone Heart
- 22. Nick Höppner / Ipso Facto
- 23. DJ Koze / Brutalga Square
- 24. Alex Millan & Lorent Air / Ironik
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※特典がなくなり次第終了となります
ライヴ情報
● 8/24(SAT) 葉山、一色海岸「MEET THE PEOPLE He is back!」 @ Cafe de Rope
● 8/31(SAT) 東京
「JAPAN MUSIC CONFERENCE」 @ SOUND MUSEUM VISION
● 9/26(THU) 東京
「SENSUAL -2nd ANNIVERSARY PARTY-」 @ WOMB LOUNGE
● 10/5(SAT) 箱根
「天下の険」 @ 富士芦ノ湖パノラマパーク
● 10/6(SUN) 松江
「De La Fiesta!」 @ 白潟公園(NHK松江放送局前)
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ハウス/クラブミュージック最新商品・チケット情報
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
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